見出し画像

満たすのは、その時その瞬間の欲

 最近、「どうすれば満たされるかな」って考えることが多い。
 「満たされない」って感情の裏返し。

 noteでの満たされ方は一通り考えたけど、じゃあ、私生活はどうなんだろう。

 ……ぱっと思い浮かばない。
 これはきっと、無意識に欲望が抑圧されてるからだ!

 だから、道徳とか実現可能性とか、そういうのを一旦棚上げして、「何をすれば満たされるのか」という一点に集中して、思いついたのを全部リストアップしてみよう!
 そしてそこから、どうすれば僕は満たされるのか考えてみよう!


 ……といった内容を、「後で考えることメモ」に書き込んで、はや一週間。いや二週間。
 まったく進んでいない。

〈やっぱり欲望が思いつかなかったとか?〉
 そんなことはなくて。

 安らぎとすけべを満たせるパートナーがいればいいな。
 物欲を満たせる資金力があればいいな。
 魔法が使えたらいいな。

 いろいろ思いついていた。

 でも、その先の、「さてどうすれば満たされるのか?」って話が、まったく進まなくて。
 なんで書けないのかなぁって考えてた時、気づいたの。

 僕は、ありもしない、まぼろしの欲望を探していたんだって。
〈まぼろしの欲望?〉

 今回作ろうとしたリストの目的は、僕の欲望を書き出しまくって、そこから僕の「普遍的な欲望」を見つけ出し、それを満たす方法を探ろうってものだった。

〈でも、欲望ってそれぞれ違うでしょ〉
 そう、まさにそうなの。

 書き出した欲望を落ち着いて見てみると、全然ベクトルが違う。
 食欲、睡眠欲、性欲………物欲や独占欲、果ては復讐なんてものもある。
 実に多種多様。

 でも、「満たされない」って思いばかり先行しちゃって、「この欲を満たせばOK!」みたいな、普遍的で抽象的な欲を見つけようとしてたんだ。
〈それが、まぼろしの欲望?〉
 そう。

 そんな欲望、見つかりっこない。

 だから、僕が満たされるためには、そんな抽象的な欲望じゃなくて、その時その瞬間の個別具体的な欲望に対応する方がいい。

 つまるところ、やっぱり、「その時その瞬間の自分の心の声を聴く」。
 これがいちばん大切なのかもしれない。

 「満たされない」って渇きに飲み込まれる前にね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?