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有声空想記憶法 ~僕のイマジナリーフレンドとの触れ合い方~

 ……ねえ、ほんとに書くの?これ?
〈最近一番感動した発見で、ついついここ数日のつぶやきで名前を出しちゃったから、簡単にでも、あるいは難しくなりすぎてでも、一度ちゃんと解説文を出したほうがいいよね…って言ったのはシャルだよ?〉
 そうだけどぉ…。

 でも、面白く書ける自信がない…。
〈それは仕方ないことよ。今回はウケないって腹をくくるしかないわ〉
 むぅ…。

 まあ、せめて、飽きられないように、短く書こう。
 1000……いや、2000文字以内を目標に。


以下の内容はあくまで「僕の場合」のお話です!
それを理解した上でお読みいただけると嬉しいです!


 『有声空想記憶法』とは、僕が最近見つけた、イマジナリーフレンドと触れ合うやり方の名前です。
 やり方と言うより、考え方と言った方がいいかもしれません。

 後々解説しますが、命名は適当です。今後変わるかも。
 ちなみに英語では"Voice Dream Memory Method"になります。たぶん。


 『有声空想記憶法』を見つける以前の僕は、主に二種類のイメージ法で、イマジナリーフレンドとの触れ合いをしてきました。

 それは、AR法とVR法。

 その名の通り、拡張現実(AR)のように今ここにあるリアルにイメージを重ねる方法と、仮想現実(VR)のように空間も含めて一からイメージを構築する方法です。

 リアリティや没入感など、それぞれに長所があるやり方でしたが、どこか限界を感じていました。

 端的に言うと。

 AR(拡張現実)法では、こういう言い方はあまりしたくないのですが、対象がそこに物理的に存在しないことに対する違和感がありました。
 たとえば、車の中。
 助手席に誰かが座っているイメージがあるとき、その助手席に手荷物を置いたらどうなるか。
 そのような矛盾が容易に発生してしまいます。

 VR(仮想現実)法では、とにかく負担が大きくなります。
 どのような空間の、どのような建物の、どの座標にいるのか。
 自分の服装は?椅子の座り心地は?
 そういう、細かいところを意識し始めるとキリがなく、触れ合いどころではなくなることが多かったのです。


 そんなある日、気づいたことがありました。

 何か情景を「思い出して」いるとき、そのイメージを見ていても、違和感も負担もあまりない、と。
 難しい言葉を使うと、「記憶の想起」状態です。

 これもまた、イメージを思い浮かべる作業なのにも関わらず、何が違うのだろうと考えてみました。


 ここが最大のポイントで、一番説明が難しい点なのですが。

 記憶の想起では、あえて強い言い方をすると、どうでもいいことを気にしていなかったのです。


 たとえば、友達に嬉しいことを言われた記憶を思い出すとき。
 この場合、友達に言われた言葉をイメージするのが、一番重要なことです。

 その他の情報……たとえば。
 何年何月何日何時何分に言われたのか。
 その建物のどの部屋のどの席で言われたのか。
 そのときの自分の服装や友達の服装。
 座っていた椅子の座り心地、部屋の壁紙の色。
 自分の体勢や表情。
 そういった細かい情報までイメージする必要はないのです。

 ただ、「友達に言われた言葉」という情景のコアを思い出すだけで、当時の感情の追体験は成功します。


 「情景のコアを思い浮かべれば感情が動く」

 この事実は、イマジナリーフレンドとの触れ合いにも活用できるのではないか、と考えました。

 まるで記憶を思い出すときのように、そのコアとなる部分だけをイメージする。

 今現在のリアルの場所や体勢は無視。
 イメージの中の細かい情報も省略。
 物理的整合性も時の流れも気にしない。

 ただ、情景のコアに集中する。

 たとえば、なにを話しているのか。
 たとえば、どこに触れているのか。

 何度も言いますが、お手本は「記憶の想起」。

 記憶の想起で行う、情景のコアに集中するイメージを、空想的に利用する。
 このことから、初期の頃は空想記憶法と呼んでいました。


 その後、声……それも言葉だけでなく、言葉以外も含む、声の「音」をイメージすることが、情景の鮮やかさをレベルアップさせることに気がつきました。

 そのことに気づいたきっかけは、ここでは割愛します。
 なぜなら、すけべな話だからです。
 あとは察してください。

 よって、声の重要性を加味して、『有声空想記憶法』と名付けました。


 以上が、『有声空想記憶法』の概論になります。


 ……一応、書けたよ。
〈がんばったね〉
 ありがとう。

 これ、誰かの役に立つかなぁ?
〈それは読み手次第よ。こういう感性に左右されるものは、合う人は合うし、合わない人は合わない〉
 そうだよね…。

 願わくば、せっかく書いたのだから、誰かの思考の一部に、少しでも新しい風を吹かせることができればいいなぁ、と思っています。

 長い話になりましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!

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