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短歌連首「上京」

四畳半家賃四万五千円から始まった旅の途中だ

日払いの荷卸し後に貪った
ビール、ラキスト、日替り女

歌舞伎町廃れたビルのママの酒
赦されながら生き延びてきた

この街でなんでもやったとこぼしてた
酒場のオヤジ、まだ生きてるか

四畳半敷き詰めた夢のようなもの
メーデーメーデーここから出して

いつだって信じる者はすくわれる
神さまだとか足元だとか

遅咲きを恐れるなよと笑ってた
アニキの言葉が張り付いている

都合よく変わるよ人も俺だって。
明日はどんな夢を描こう?

短歌「上京」

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