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自民総裁選 「政策」ならぬ「性格」の争いか?

〇自民党総裁選挙は2021年9月17日公示、29日投開票ですが、公示直前の9月15日、有力候補と目されていた石破茂元党幹事長が出馬しないと発表、3人で争う選挙の構図がほぼ固まりました。岸田文雄前政調会長、高市早苗元総務相、河野太郎行政改革相の3人です。


〇さて、この3人から誰を総裁に選ぶべきか、もちろん私には選挙権がありませんが、誰が選ばれるべきか、検討だけはしなければなりません。最初に立候補の名乗りを上げた岸田氏、いきなり党役員は連続3年までと主張、幹事長職を5年余も続け、菅首相を支える二階幹事長排除を打ち出し、これは面白い選挙になる、と思わせました。

〇ところが9月3日、菅首相は突然、総裁選不出馬を発表、折角の(?)二階幹事長排除の意味合いもすっかりぼけてしまいました。そのうえ、岸田氏も、追いかけるように総裁選出馬を表明した河野氏も、最大派閥・細田派を事実上率いる安倍前首相をおもんばかって、森友学園問題などの再調査をしない、と言い出す始末。これで、3人の違いがあるのでしょうか、政策の違いなんか浮かんでこないじゃありませんか。

〇こんなことをぼやいていたら、政界に詳しい私の友人が、ズバリ一言。「今度の総裁選は、『政策』の争いじゃなくて、『性格』の争いよ」。この私の友人は、衆議院議員の政策秘書をしていた学友の政策づくりの話し相手を長年していた関係で、政界の雰囲気がよくわかる。「菅首相が行き詰ったのは、知恵のある人を周辺に集め、その意見を政治に生かす、ということができなかったからではありませんか。その狭量とも言える性格が最大の問題でしたよ」。

〇うーん、鋭い。今度の総裁候補、特に有力」候補の岸田、河野両氏の性格は、どうなんでしょうか。
この点で、9月9日のBS4チャンネルの「深層NEWS」が面白かった。元東京都知事の舛添要一氏の出演で、まず河野氏について、「若い人たちにびっくりするほど人気がある。河野氏は役人を叱り飛ばし、『改革者』のイメージがあるからだ。しかし役人は、河野氏はバカ呼ばわりするので、心服せず、本当には仕事をしない。だから、仮に天下を取っても河野氏の下で重要ポストを担って仕事をしてくれる人がいないんじゃないか」。うーん、それだから、河野氏は官房長官は、菅首相に頼むしかない、なんという冗談とも本気ともつかない話が出てくるわけか。
〇岸田氏について舛添氏は、「岸田氏は安倍内閣で5年も外相をやった。特に目立った動きはなかったように見えたが、トラブルもなく5年も外相がやれたのは、役人を上手に使えたということだ」と、意外なほど評価が高かった。

〇河野氏は世論調査などでの高評価と、周辺にじかに接する人たちの評価にずれがあると感じられますが、石破茂氏に協力を要請に行ったりするところを見ると、選挙を通じて、性格が変わるかもしれません。一方、岸田氏は多くの人と調和する能力はありそうですが、信ずるところ我行かん、という強さがあるか、少し心配になります。

〇コロナ発生以来の日本の政治を見ると、日本人の力が結集されていない、という気がします。それがすべての問題を引き起こしており、国のリーダーを選ぶのに、政策より性格、が問題になるのは必然という気がします##

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