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#137【旅行記】川崎大師大開帳奉修

今日もお読みくださってありがとうございます!
今、なんとなくついてたテレビで寅さんのCMをやっていて、渥美清さんの声が。

「困ったことがあったらな、風に向かって俺の名前を呼べ。」

はぁー、いいセリフですね。
子どものころ、母と旅行といえばはとバスだったのですが、帰りのバスはいつも寅さんでした。でも子どもだったからわからなかったです。
そんなわたくしがちゃんと見たのは『おかえり寅さん』(2019年)でした。仕事の関係で見る必要があって正月休みに観に行きましたが、良かったですねえ……。
わたしのような寅さんビギナーでもわかるように作られているやさしい設計でありながら、寅さんシリーズへの愛と敬意あふれる、お正月にぴったりの映画でした。
おすすめです。

10年に一度のご本尊ご開帳

さて。
旅行記というほどでもありませんが、少し前、川崎大師10年に一度のご本尊ご開帳に行ってきました!
(今日もしいらっしゃる方がいたら、最終日は赤札は13時で終了と言われていましたので、必ず公式で時間を確認して行ってください。)

いつも混んでいて、近場だからこそなかなか行く機会のない川崎大師。
しかし10年に一度のご本尊のご開帳となれば、行ってみたい。

調べてみると、弘法大師直筆と伝わる文字を板木に起こした「南無阿弥陀仏」を赤く手刷りした「赤札」の授与もあるとのこと。
「赤札をいただくのは大変そうだから、ご開帳の弘法大師のお像だけ拝めたらいいな。」
とぼんやり思っていました。

しかし、5月上旬から家族の確定診断やらコロナやら、気づけばあっという間に下旬も下旬になってしまった。
もう10年後のお楽しみにしようかしら……。

と思っていましたが、やっぱり調整なしで平日に行けるのなんて今しかない。
思い立って行ってきました!

「赤札」待機の列に並べた

行ってみると、本殿裏の駐車場のあたりに赤札の待機のための長蛇の列が。
おお、まだ間に合うんだ。
よくわからないけど並んでみよう。

1列4人で並んでいきます。
奉仕の方がたくさんいらっしゃって、列の動きを説明してくださったり、体調悪い人がいないかと巡回してくださっていました。

隣に並んだ方が、いろいろと教えてくださいました。
大開帳奉修期間の護摩祈祷は、

6時、9時半、11時、13時、14時半、16時

に行われます。
このうち、護摩祈祷後に赤札授与が行われる時間があるのだそうです。

6時、11時、13時、16時

には、ほぼ、行われるとのこと。
9時半、14時半にも行われる場合もあるが、ほとんどないとのことでした。
(繰り返しになりますが、今日もしいらっしゃる方がいたら、最終日は赤札は13時で終了と言われていましたので、必ず公式で時間を確認して行ってください。)

この護摩祈祷後、赤札授与が始まったタイミングで列は締め切られるそうで、これは、同じ回に同じ人が2回以上並ぶことを防ぐためとのことでした。
そのため、護摩祈祷が終わって列が動き始める直前に並ぶのが、列は最も長いが護摩祈祷を待たないぶん待ち時間が少ないとのこと(なお、並んで待つことも修行のひとつとされているとのことです)。
護摩祈祷を本堂内で拝見したいという方は、前の護摩が終わる前から別の列に並んでいらっしゃいました。
すごい……何時間待つのでしょう。

これを教えてくださった方は、10日間で8日来院していて、1日に複数回並んでいるそうです。ご家族、ご兄弟、ご親戚に至るまで赤札を配るために何度も並んでいるのだとか。
なんでも、前回のご開帳の際の赤札も家にお持ちで、まったく同じものだったと教えてくださいました。

そのときご一緒したもうお一方は、弟さんも別の時に並ばれて、すでにおふたりでご家族分をもらって、この時はパートナーの方の分をもらいにきたとのことでした。すごい。

……なんて、くらたも、初日失敗して2日並ぶことになったのですけれど。

くらたも並んでみたレポ

1日目、雨

15:20ごろに並び始めました。

川崎大師境内案内マップ 川崎大師公式HPから引用。

列の最後尾は地図左側、「至真門」から入る「やすらぎ広場」にありました。
ここに単管を組んで用意された待機列の左から3列目、前から10番目くらい(うろ覚え)。
常に少しずつ列が進み続け、16時ごろに寺務所の前で列が止まり、護摩の終わる16:30までそのままでした。列が折れる角で列の端っこだったので傘は差しやすかったのがラッキーでした(1列4人で並んでいると傘がぶつかり合う)。
待機列に日焼けの布がかかっていますが、隙間だらけのためほとんどの場所で傘が必要。
護摩の終わった16:30から列が動き始め、本堂に入り、ご本尊に手を合わせてから渡り廊下で信徒会館へ向かい、出口でお坊さんから赤札をいただきます。

ところが。
16時の護摩の後の赤札授与では、ご開帳の弘法大師像が見られませんでした。

16時の護摩が済んだ後に弘法大師像の厨子を閉めて幕を降ろすのだそうです。
なんとー、お像を拝見しにきたのに!!
幕はとても豪華な布でお厨子も美しいし、こんなに近くに参らせていただける機会はないだろうけれども!

お像を見られないまま手を合わせてご挨拶をし赤札をいただき、書き置きの御朱印をいただき(切り絵の特別な御朱印は売り切れでしたが、ご開帳期間の御朱印とのこと)、全て終わったのが17時過ぎでした。
御朱印が書き置きでなくご自身の御朱印帳の方は、もっと時間がかかると思います。

2日目、晴れ。11時

ということで、別日です。

先日ご一緒した方に教わったとおり、11時の回を狙い、11時ごろに川崎大師駅到着。11:15ごろ並び始める。やすらぎ広場の待機列の5列目、前から10番目ぐらい。
11:40くらいから、はるか前のほうの列が動いたのが見えました。
11:55自列が動き始める。
12:00寺務所前で一旦止まる。
12:05本堂前に着く。
〜念願のご開帳の弘法大師像を拝見できました!高いところにいらっしゃるので細かくは見えませんでしたが、お厨子の中に、椅子の上に座布団を数枚重ねた上に座っていらっしゃいました。〜
12:15渡り廊下へ出る。すごい混雑でなかなか進みませんでした。
12:25ごろ 赤札をいただく。

うちは3人家族なのに赤札が2枚というのは半端だなと思い13時の回も並ぶことにしました。

少し時間があったので、屋台で瀬戸内牛の霜降り串焼きを塩でいただきました。

瀬戸内牛の霜降り。日向が明るすぎて肉がよく見えない……

仏教寺院の中で肉食はいいのだろうか。
でも屋台の牛串っておいしいですよねぇ。
手頃な値段と量でうれしい。
お姉さんが乳児を背負いながら焼いてくれました。
脂たっぷりやわらかでめちゃくちゃ美味しかった。
でも柔らかすぎてひとかけら落っことしちゃったー!
食べ物のことはショックが大きい。
ちゃんと拾ってゴミ箱へお送りしましたが悲しい。
ええい厄落としだ。

また、特別公開となっていた八角五重塔の内部を拝観しました。

1階と2階を観ることができます。
建物には地下もありそうでしたが立ち入り禁止でした。

1階は金蘭豪華な仏様と天女の彫り物が、2階は弘法大師様などのお像があります。
通常から月に2回くらい公開しているそうです。
外の石段と中の螺旋階段が急なのでご年配の方はお気をつけてください。

2日目、晴れ。13時

12:58ごろ、少し早いがトイレも済ませ並び始めました。
やすらぎ広場の待機列の一列目、前から15番目くらい。この時間が混み具合が一番落ち着いていて、並んでいる人も落ち着いた人が多かったです。
13:30ごろ本堂前に着く。
〜再び弘法大師様のお像に手を合わせる!〜
13:50ごろ赤札をいただいて、終わり。

13:55ごろ ご本尊をお参りして、家族分の赤札をいただいて満足したので、本堂前の供養塔(ご本尊から繋がるお手綱に触れられる)の待機列が比較的短かったので、並びました。

14:05ごろ 供養塔お参り終わり。

この時は、切り絵の御朱印も再版されていましたがとんでもない行列だったので断念。再版も1日ちょっとで売り切れたそうです。すごい。

赤札入れ

赤札は小さな和紙なので、何かしら保護しないと保存が難しいです。
そこで境内の内外で販売されているのが「赤札入れ」。

境内の中の屋台で売られているものは、大ぶりで、お守りのようなカタいデザインのものが多かったです。あと、ビニールケースに入っているものもあり、丈夫なつくりなのでお値段も500円からとお高め。
境内の外の仲見世にも赤札入れを置いている店がたくさんあり、小ぶりな作りで、綺麗な千代紙で作られたものや和柄の布で作られたものなど種類が豊富です。
こちらは比較的安く100円から400円くらいでした。
お財布やスマホケースなどに入れるなら小ぶりなほうがいいと思います。

仲見世には蕎麦屋、喫茶、葛餅、甘酒、痰切り飴、ダルマなどなど、見どころもたくさんあります!
空いているときに行くと売り子さんに声をかけられるので、じっくり見たいときは賑わっているときにいくのがオススメです。

今日で終わりと思うと心惹かれるものもありますが、キリがないし、わたしはすでにたくさんご縁をいただいたので、大満足でした!

大山門。本来の参道からゆくとここから中に入ります(くらたは赤札列のある至真門から入りました)

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