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#189【再掲】徒然草第189段「今日はそのことをなさんと思へど」

今日もお読みくださってありがとうございます!

今日189投稿目にちなんで、徒然草の189段をとりあげた記事の再掲です。

今回のタイトル画像も生成AI。「日本の山奥の寺に立つ年老いた僧侶」。生成AIは日本的なものが苦手みたいですね。

徒然草第189段「今日はそのことをなさんと思へど」

今日はその事をなさんと思へど、あらぬ急ぎ先づ出で来て紛れ暮し、待つ人は障りありて、頼めぬ人は来たり。頼みたる方の事は違ひて、思ひ寄らぬ道ばかりは叶ひぬ。煩はしかりつる事はことなくて、易かるべき事はいと心苦し。日々に過ぎ行くさま、予て思ひつるには似ず。一年の中もかくの如し。一生の間もしかなり。

予てのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。不定ふぢやうと心得ぬるのみ、実にて違はず。

とにかく予想はつかないから、「不定」って思っておくことだけが間違いないよね☆……って、さすが兼好先生、諦観のレベルが違います。

くらた訳
今日はあれやろうと思ってたのに急ぎの用事が出来てまぎれちゃうし、待ってた人は来ず来んなって奴が来る(原文はそこまでは言っていない)。あてにしていたことは実現しないのに思ってもみないことが実現して、カンタンだと思っていたことは超大変だった

『徒然草』の成立は鎌倉時代末期ごろとは言われているものの、成立時期や成立過程がいまだ明確ではないそうです。
14世紀から700年近くも同じようなことに煩わされているのか人間は。

徒然草を好きという人が多いのも頷けます。

↓元記事はこちら。


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