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30年前(?)の合格発表

ただでさえ時代の流れで合格発表はWeb上で行うケースが増えていたと思いますが、コロナ禍で一気に促進された感がありますね。

私自身も中学受験をしています。学校で掲示される番号一覧を見に行く以外の選択肢なんて思いもよらない時代でした。

2月2日の第2志望の入試を終え、お昼を食べて、前日の第1志望校の合格発表へ。

駅から学校への道のりは同じような女の子とお母さん(一部お父さん)の親子連れがぞろぞろと…校門にたどり着き、校内へ。

ピアノの発表会、学校の学芸会…緊張する場面は何回も経験してはいましたが、それとはまったく別の、体験したことのない種類の緊張感で心臓がはちきれそうでした。

掲示板の前には黒山の人だかり。大人も多いので、小学生では伸び上がらないとよく見えません。

すると、それまでリードするように先を歩いていた母が「見れない。あなた見てきて」と後ずさりして私を前に押し出すように…私が自分の目で最初に見たいと言ったわけでもないんですが(笑)。

今なら怖くて見れないという母の気持ちはよくわかります。本気で伴走してくれていたからこその偽らざる気持ちだったのでしょう。でも「そこはお母さんも一緒に見てよ、子供に全部背負わせないで」と言いたくなるような気もしないでもなく(苦笑)。

人垣をかき分け背伸び掲示板の249が涙でかすむ

その後は歓喜でめちゃくちゃだったなあ、と。同じ学校を受けていた塾友の母子が駆け寄ってきて「さららちゃん!あったね!うちもあったよ!」とお互いの母子4人で抱き合ったことはよく覚えています。帰りに学校の近くの喫茶店で4人でお茶したことも。

気をよくした母が帰り道、「我慢していたマンガ、何冊でも買ってあげる」と言い、一気に8冊買ってもらいその日の晩、夜通し読みふけったことも懐かしく思い出されます。

中学の合格祝いに大人買いのマンガ大人へのドアを開く

春から中学生、初めての大人買い、それまで愛読していたものより少し大人びた内容のマンガ、久しぶりに許された夜ふかし…発表を見るまで自分がいた世界から、新しい世界へ1歩踏み出した気分でした。



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