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春のうつ‥PVとにらめっこ(U35メイキングトホホ日記その6)

 お久しぶりです。U35のデスクA(51歳、女)です。トホホ日記、しばらく更新していなかったのですが‥私とU35担当のR記者(30代、女子)は、どうも「春のうつ」のようなのです。

 最近、R記者がしょんぼりしているなーと思っていたら、「Aさん、私、『春』『うつ』で検索してしまいましたー」と。それを聞いた私も、春、うつ、そうよね‥と深く共感してしまった次第で。

 今、私たちがおろおろしているのは、「PV」という数字だ。本当にお恥ずかしながら、数字と向き合うことに私たちはまったく慣れていない

 ありがたいことに結構多くの方に読んでいただける記事もある。これはそんなに多くの方には読まれないかもしれないと思う記事が、意外とPVが高いこともある。逆に、かなり力を入れて取材を重ね、これは読んでもらえるんじゃなかなと期待を込めた記事が、思ったほどPVが伸びないこともある。

ぽつんと一人、記事を書くR記者

 「えっ、何言ってるんですか。今まで、数字(何が読まれているか)を気にしたことがなかったんですか」と思う方も多いかもしれない。そうですよね。気にしてきたつもりではあったのに、私自身はそうじゃなかったのかもしれないと、おろおろしている。

 新聞、というメディアは、一面から社会面まで30ページ近くの一部を丸ごと毎朝、購読者のご自宅にお届けするものだ。だから部数は意識しやすい。でも、大きな記事から小さな記事までどの記事が読まれているのかが、日々数字でわかるわけではない

 少し前に、テレビ局の方と一緒に仕事をさせていただく機会があった。強く印象に残っているのは、控室の机の真ん中にいつも、視聴率を示したグラフが置いてあることだった。1分ごとに動くグラフといつもにらめっこしながら、番組制作をしていることに感嘆した。コーナーが変われば、グラフは大きく動く。どれだけの人に見られているか、1分の単位で気にしながら、毎日番組をつくっているその誠実さに心打たれた。

桜はきれいなのに‥

 そしてついに、私もR記者も、一つ一つの記事の数字とにらめっこする日々を送るようになった。数字というのは容赦ない性質があり、正直、時に傷つき、でも時に大いに励まされる。この皆さんからの「率直なメッセージ」をどう受け止めるか。

 ということで、この春、私もR記者も、U35世代の皆さんがいったいどんなニュースや話題を「読みたい」と思っているのだろうかと、悶々と考えています。ぜひ、皆さん、ご助言をお待ちしています。