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知ってた?!11月14日は広島県知事選の投票日です

 「U35」に20代の女性から「新聞を読まないので、今の広島県知事選がどうなっているのか知らない。立候補者などについて紹介してほしい」と投稿が届きました。11月14日、今週日曜日は、広島県知事選の投開票日です。陸上の山縣亮太選手(広島市西区出身)がPRする看板やCMを見た!という人もいるのでは?? 広島県知事選について紹介します。(編集・高田果歩、栾暁雨)

立候補者はどんな人?

 今回の広島県知事選には届け出順に共産党新人の中村孝江さん(35)、無所属新人の樽谷昌年さん(70)、無所属現職の湯崎英彦さん(56)の3人が立候補しています。それぞれが取り組みたいとする政策や訴え、人となりを紹介します。

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中村孝江(なかむら・たかえ)さん(35)
共産党新人 共産党広島県委員会常任委員

 「若者は政治に無関心」というレッテル張りに、強い違和感を抱いているといいます。政治家がちゃんと若者の声を聞いていない、とも。
 公約の第一は「暮らしに安心を」。若者の貧困解消を重視しているそうです。広島県独自の給付型奨学金をつくり、子どもの医療費を中学卒業まで無料にすることを目指しています。多様な人が生きやすい「カラフルな広島」を掲げ、ジェンダー平等の実現や気候変動対策も訴えています。
 白いスニーカーに結んだ虹色の靴ひもで理想をアピール。折り鶴をかたどったピアスを着け、核兵器禁止条約の早期批准を日本政府に強く働き掛ける意思を表しているそうです。


樽谷昌年(たるたに・まさとし)さん(70)
無所属新人 金属リサイクル業

 告示日前日の10月27日に立候補を表明。広島県民の政治への関心を取り戻し、投票率向上につなげることを掲げています。
 立候補を考えたきっかけは、2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件だそうです。樽谷さんが選挙に初挑戦した2019年4月の広島県議選安芸郡選挙区で、自身を破って当選した自民党広島県議の1人が、河井案里元参院議員(有罪確定)から30万円を受け取っていました。地方に住む人は、地方政治の在り方を真剣に考え直すべきだと強調しています。
 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を自らの羅針盤に挙げ、問い掛けます。「世間に問うてみたい。広島はこのままでええんか、と」


湯崎英彦(ゆざき・ひでひこ)さん(56)
無所属現職 広島県知事

 知事を3期12年務め、自らが「長すぎる」と指摘していた4期目を目指しています。多選の弊害を認めつつも、「新型コロナ対策には継続が必要」と立候補を決めました。
 デジタル化や格差社会の解消にも力を入れるといいます。デジタル化は選挙戦でも試みています。自身の主張はウェブで発信し、街頭では一切活動せず、選挙カーも走らせていません。支援する自民党広島県議には賛否両論がありましたが、「コロナ対策の責任者として、感染対策に最大限配慮する」と自らの考えを貫いています。
 次男誕生時には知事として育休を取り、全国の注目を集めました。


期日前投票もできます

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14日の投開票日(投票は原則午前7時から午後8時)だけでなく、前日の13日まで、広島県内各地で「期日前投票」ができます
 県内全23市町の役所のほか、広島駅南口地下広場(11~13日、広島市の有権者が対象)やイオンモール広島府中(10~13日、府中町の有権者が対象)などにも期日前投票所が設置されています。原則、午前8時半から午後8時まで。広島駅南口地下広場やイオンモール広島府中は午前10時からです。

詳しい期日前投票所一覧はこちら

 14日の投開票日も含め、投票所の入場券や案内はがきがなくても、住所や誕生日などで本人確認ができれば投票できます
 広島県選挙管理委員会は「通勤やお出掛けのついででも投票できるので、ぜひ投票所に足を運んでください」と呼び掛けています。

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