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【マイ傘の時代はもう終わり!いつでもどこでも便利なシェア傘】~ビジネスモデル考察Vol.11~

■背景
傘の持ち歩きは面倒である、突然雨が降ってきた時にいちいち傘を買うのは勿体ない
⇒シェア用の傘を各所に置いておけばいつでもどこでも使える

■ターゲット
一般市民、飲食店等

■ビジネス詳細
・レンタル傘が駅やお店においてあり、1日70円で使用できる
⇒借りてから24時間いないであれば何度でも借りる事が出来る
・返却場所は借りた場所でなくても、専用の傘置き場であればどこでも良い
⇒返却用のQRコードを読み込んで返却を確認
・レンタルはライン内で完結する
・レンタルすると傘を開くパスワードが手に入り、使う事が出来る
・傘は盗難防止用に位置情報を発信している
・月に6回以上使用しても最大420円
・店舗に月額980円を支払ってもらい、傘置き場を設置する
・現在都内に約180箇所設置済み

■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・買い物の際も駅で借りてお店で返せばショッピング中に持ち歩く必要がない
・突然雨が降ってきても買う必要がない
▷デメリット
・家を出る時に雨が降っているとどうしようもない
・設置箇所が限られている
・使いたい設置箇所に傘がある保証がない
・デザインが良くない

■設置店舗のメリデメ
▷メリット
・アプリ内でお店の広告をしてもらえる
・傘立ての利用目的での来店客増加
▷デメリット
・設置スペースが必要
・月額980円に見合う集客効果があるかは不明
⇒お店の立地に依存する

■開発者メリデメ
▷メリット
・設置店舗から月額の利用料を貰えるので、毎月安定した収益が得られる
・設置店舗が増加してユーザーの満足度が高くなると一気に利用率が上がる
▷デメリット
・日本だと梅雨の時期以外それほど雨が降らないため、利用頻度が非常に低い
・ビジネスモデルが設置店舗の増加が鍵になるが、現状の仕組みだと飲食店以外設置するメリット少ない

■今後の展開・課題
・傘の設置場所を増やす
・家に持ち帰っても良いようにする
⇒家から駅まで間も利用できるようになる
⇒シェアの要素は減るが利用率は上がる
・折り畳み傘で十分である
・いちいち傘置き場に取りに行くのが面倒である
・お金を払わないと利用する事は出来ないが、持ち運ぶ事は出来るため、悪意のある人に傘を盗まれてしまう可能性がある
⇒傘1本あたりのコストはそれほどでもないから問題ない?
・デザイン性の問題で敬遠している層もいる
・一つのIDで複数の傘を借りられた方が利便性が高まる
⇒子連れの親子等

■考察
・自動車を始め、宿泊場所など様々なものにシェアの流れが来ているので傘も完全シェアの時代が来るかもしれない
⇒非常に環境に良く、プラスチック削減が叫ばれている今の時代に合っている
⇒今後安いプラスチック傘がなくなってくる可能性もあり、そうすると需要が高まる
・ビジネスとしては以前考察したコインロッカーのモデルと似ている
・アイデアとしては面白いが、そもそも傘以外の画期的な方法で雨を避けれるのが理想

■企業
アイカサ(株式会社Nature Innovation Group

▽参照:STARTUP FILE


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