スパイク_リー

ブラック・クランズマン

を観てきました。

第91回アカデミー賞で、「脚色賞」を受賞したスパイク・リー監督の作品です。

この作品を観ようと思ったのは、第91回アカデミー賞授賞式でのスパイク・リー監督の存在感があまりにもスゴかったからです。

まず、授賞式でのスパイク・リー監督のスピーチ↓↓がとても印象的でした。

スパイク・リー監督は、『ドゥ・ザ・ライト・シング』や『マルコムX』などアメリカの人種問題を長年描き続け、黒人の映画人から尊敬を集める人物なのですが、これまで一度もオスカーを受賞したことがありませんでした。

ステージに駆け上がり、プレゼンターのサミュエル・L・ジャクソンに飛びついて喜ぶスパイク・リー監督の姿からは、どれだけこの日を待ち望んでいたかが伝わります。

そして、もう一つ印象的だったことがあります。

それは、アカデミー賞最高の栄冠とされる作品賞に『グリーンブック』が輝いた瞬間に、スパイク・リー監督は憤りをあらわにし、さらにはスピーチを最後まで聞かずに会場を出ていこうとしたのです。(結局スタッフに止められて再び戻ったものの、受賞スピーチの間はずっとステージに背を向けていたそうです。)

この出来事がなければ、もしかしたら自分は『ブラック・クランズマン』を観ていなかったかもしれません。

<『グリーンブック』を巡る評価について>

『ブラック・クランズマン』は、予告編を観ても分かるように「笑えるエンターテインメント映画」に仕上げられています。

ただ、個人的には全然笑えませんでした。

それは、笑いになどできない深刻な差別問題や現代社会の混迷がありありと映し出されていたからです。

気になった方は、スパイク・リー監督の力強いメッセージが込められた『ブラック・クランズマン』を是非ご覧になってみてください。

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