フランス人、テラスハウスにハマる。
「子供の頃セーラームーンに憧れてた」
「日本旅行では何を食べてもおいしくて…」
「好きな監督はタケシ・キタノ、ナオミ・カワゼ、ギブリも勿論好き!」(共にフランスの発音)
この辺が日本好きによく言われるお決まりのパターン。セーラームーンは意外と知名度高いのと、ビジュアル系も実は密かに人気なのがジワる。
そして最近めちゃくちゃ増えたのが
「…テラスハウス!!!もう中毒だよ!!!」
息も切れ切れ。どうしても言いたかった!という熱気が伝わってくる。テラハにどハマリするフランス人急増中。
彼らがなぜそこまで熱狂するのか。
私が思うに、あまりに恋愛のスタイルが日本と違うからではなかろうか…。
前述の日本好きなフランス人はどちらかというと「オタク」に分類されるような趣味をある程度掘り下げて楽しんでいる人たちなのに対し、テラハ好きの人たちはごくごく普通のフランス人。
そんな彼らが口を揃えるのは
「めちゃくちゃ行儀いい」
「リスペクトがある」
「なんで告白されて、終わりなの?その後は…!」(✗✗せんのかいな、という意味)
行儀…?そうか、こっちは割と思った事すぐ言うし、すぐ喧嘩するもんな。とはいえ段階ってものがあるし…そりゃ見られてる前提ですから人前でいちゃついたりはしないよ…テレビやん…?
と思ったら、どうもやっちまうらしいですね。こっちのやつは。(リアリティーショー見ないから知らなかった。)
言われてみれば確かに、友達の色恋沙汰を見ていても日本とはまるで違う。
出会い→デートを重ねる(複数人可)→彼氏・彼女認定(→出産→結婚するとは限らない?)
まず、ほとんどが出会って早々に肉体関係を持ってる。何人か候補がいる中からデートを重ねて絞り込まれていくので初期段階では二股(以上)とかも割とある。「彼氏・彼女」として周りに紹介されたりするまでは関係性がはっきりしない。(…しんどー!)
だからこそ、テラスハウスの面々が体の相性も定かでないうちから「告白」していることが衝撃であったり、ピュアだった初恋を思い起こさせたりなんかして、みんなハマっていくのかな?と。
先日、日本人の女の子(30)から相談を受けた。
「好きなフランス人に告白したら、今は将来のことで手一杯であんまり恋愛とか考えてなくてって言われちゃいました」
う〜ん、多分告白に驚いちゃったのでは…。
「でもあれから映画に誘われたり、家で一緒にご飯作って食べようとか言われるからわけわかんなくて…」
少なくとも気持ちがゼロだったら誘われないし、告白を受けて改めてお互いを知っていこうとしてくれているのでは?どのみち肉体関係なしで彼女認定はほぼ無いので、素直に誘われて嬉しいなら行ってきたらいいと思うんだけどな?
もともと結婚しないことで有名なフランス人たちなので、日本人の女の子からは「どうやって結婚までこぎつけたんですか?」とよく聞かれる。
うちはたまたま日本に遊びに行ったときに親戚のモラハラ発言で袋叩きにされてる私を見て(この国には置いておけない…!)と思ったそうなので、マー特に狂おしいほどの愛が止まらなかったわけではないし、なんなら出会いは創世記のティンダーだし。
マー要するに、郷に入っては郷に従え。
フランス人と結婚したい!という人は、自分を大切にしつつフランス流を試してみてほしい。それなりのベネフィットはあると思うので。
フランス流がハード過ぎる!という方は、テラスハウスが浸透することに期待しつつ暫しお待ちくださいませ。
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