(読書)十戒
夕木春央
(内容紹介)
殺人犯を見つけてはならない。
それが、わたしたちに課された戒律だった。
浪人中の里英は、父と共に、
叔父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため
集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、
不動産会社の社員が殺され、
そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、
殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。
守られなかった場合、
島内の爆弾の起爆装置が作動し、
全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、
「十戒」に従う3日間が始まったーー。
昔から流行りの?ものは、
手に取らない、もしくは取ったとしても
つい斜めに評価してしまう癖があり。
年を重ねてからそういう癖は
なくなってきたのではと思っていたけれど
今回「十戒」を読みながら
やっぱり捻くれているのかな、、と
少し考え込んでしまった。
「方舟」のほうを読んでいないので
(内容紹介を読んでみると
閉所恐怖がある自分には辛そうな気がした)
この作品だけの感想になってしまうのだけれど。
早い段階で、犯人がわかってしまい、
(鈍い私でもわかりやすかった)
その人の言葉に
いちいち胡散臭さを感じてしまった。
素直に受け入れられなかったというか。
加えて
大室と里英の親子がよくわからないというか
不穏な雰囲気がありそうで
ミスリードなのかな、と思いつつ。。
大室の
「〜なんです?」という言葉尻が気になって
「〜なんですか?」って普通は言うよね、
などと考えて集中できなかったり。
設定は色々と面白かったのだけれど
だから他のところで絶賛されているのも
わかりつつ(心のすみでは納得していない)
個人的には合わなかった。
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