こどもと絵本2
昔は「あ〜自分で絵本読むようになってくれたら楽なのになぁ」と思っていました(今もたまに思う)。でもたとえ自分で読めるようになっても、誰かに読んでもらうのってきっと楽しいんですよね。絵本の力ってすごいもので、疲れ切っているときに「もう一冊!」と愚図られると、わたしの場合は「本当に読んであげる意味があるのか?」という位、不機嫌そうな棒読み口調で読み始めるのですが、絵本の終盤にもなるとたいてい穏やかな読み方に戻っています。穏やかにならずにはいられない力があるんですね(笑)
『ぼくのしっぽは?』(しもだ ともみ /作)
「動物にはしっぽがあるのに、なぜ自分にはないのか」そんな疑問をもった少年のお話です。少年はいろいろな動物たちに出会い、その度に彼らからしっぽをもらい、お尻につけてもらいます。でもどの動物たちもすぐに「しっぽを返して〜」とやってくる。やっぱりあげられない、とっても大事なしっぽなわけです。私はしっぽの役割なんて考えたことありませんでした(笑)牛のしっぽにはこんな役割(使命?)があるのか〜と驚きながら読みました。もちろん役割を知るのも面白いですが、息子とは「このしっぽは誰のだっ!?!?」とクイズのように楽しみました。ちなみに探すとしっぽに関する絵本って意外とあります!
『ちいさなかえるくん』幼児絵本ふしぎなたねシリーズ (甲斐 信枝 /作)
幼児絵本ふしぎなたねシリーズは名作揃いです。内容はもちろんですが、何より本が薄い〜軽い〜持ち帰りに便利です。腹ペコなかえるくんが、春の野原でごはんを探すお話。おいしそうなごはんが目の前にあるのに、ごはん(虫)も必死。すぐにいなくなってしまいます。なかなか食事にありつけないでいるかえるくんが今度はごはんになって、しまうのか?!春だなぁと感じる温かみのある絵本です。野原の描写がとっても丁寧。自粛中でなかなか出かけられないけれど、春の風が感じられるストーリーです。自然の営みをかえるくんたちが教えてくれます。
『かしこいカメのおはなし』(フランチェスカ・マーティン /作, 福本 友美子 /訳)
アフリカの昔話です。長い!長いです。でも絵がとっても美しい民話です。最後まで読み(聞き)きれなくても、手にとって絵を見るだけでも。いつも我こそが一番の力持ち!!とふんぞり返っているゾウとカバに賢いカメが綱引きを持ちかける、というお話。「知恵は力に勝る」という教訓がこの本のテーマになりますが、動物好きの息子はそのあたりの教訓は理解したかはさておき、ゾウ!カバ!カメ!その他たくさんの生き物!ということで興奮していました。
紹介しながら、読んであげたときの息子の様子(自分の様子も)が思い出されます〜一年前に読んだものを改めて読んで成長を感じるのも面白いかもしれないですね。
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