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英語学習021  動作動詞(Action verb)にも連結動詞(Linking verb)にもどっちにもなれる動詞(V)たち

まず、動詞(V)のおさらいをしようか。
動詞(V)は大きく二種類に分けられたよね。

  • Linking verb (つなぐだけの動詞)

  • Action verb(動作を表す動詞)

で、さらに、Action verbには自動詞と他動詞があったと。

  • Linking verb (つなぐだけの動詞)

  • Action verb(動作を表す動詞)

    • 自動詞 (Intransitive verb)

    • 他動詞 (Transitive verb)


では本題。

まず以下の文を見てみよう。

My brother looks satisfied.

動詞(V)lookは「見る」だから、satisfiedが「満足している」という状態を表す形容詞であり、「私の兄は満足している、見る」。

あれ?意味が変だ。

では、ここで出てくる動詞(V)lookをBe動詞であるisに変換してみよう。

My brother is satisfied.

「私の兄は満足している(状態である)」
意味が通るなあ。

そう、こうやってBe動詞に置き換え可能なAction verbたちがいくつか存在する。
この場合、lookは「見る」という意味じゃなく、「〜のように見える」ぐらいの訳になる。

次の文を見てみよう。

My brother looks at me.

この文の動詞(V)lookもBe動詞であるisに変えてみる。

My brother is at me.

「私の兄は、、at me。」
ちょっと何言ってるかわからないんですけど。

そう、この文ではlookはBe動詞に変換できない。つまり「見る」という意味でAction verbとして使われているlook。

前回、Linking verb(連結動詞)の使い方について詳しく見ていったけど、要するに、

My brother looks satisfied.

S + V + C で、Cが形容詞のパターンの型に当てはまる。動詞(V)がBe動詞(is, am, are, was, were)じゃないけど、S + V + C の型になるやつ。
(詳しくは英語学習020参照)

ちなみに、My brother looks at me.の方は、S + V の形。
(詳しくは英語学習019参照)

動詞(V)lookをより正確に日本語に訳すと「視線をやる」という意味になる。つまり、見えているかどうかは関係なく、あくまでも視線を向けているかどうかということ。
だから、前置詞atをつけて、look at ~ で「〜を見る」という意味になる。「atの先にある対象物に向かって視線を向けている」と言った方が正確だろうか。

英英辞典で調べるともっとわかりやすい。

look

[intransitive] to turn your eyes towards something, so that you can see it

視線を向けた結果として、何か見えるかもね、ぐらいの意味。

一方、よく比較されるこちらの動詞(V)。

see

[transitive] to notice or examine someone or something, using your eyes

noticeしちゃってるわけで、気づいちゃってるんだよね。目に入っちゃってる。つまり、見えてる状態、認識してる状態

これらはIntransitive(自動詞)とtransitive(他動詞)の違いもあるから、しっかり区別して使っていこう。

本題からややそれたが、

is, am, are, was, were

以外にもLinking verb(連結動詞)になれる動詞(V)があり、それらはAction verbとしても登場するからややこしい。でもそんな一見Action verbに見える奴らでも、Be動詞に置き換え可能であれば、それは、Linking verb(連結動詞)として機能しているということ。つまり、S + V + Cの形で機能しているということ。

Action verbにもLinking verbにもどっちにもなれる動詞(V)たちは他にもある。

appear, feel, grow, look, remain, smell, sound, stay, taste

その中でも代表的なのは、look、feel、soundあたりだろうか。

動詞(V)look以外の例を見ていこう。

A. Maria felt tired after the long journey.
B. Maria felt her legs with her hands.

動詞(V)feltはfeelの過去形。
「〜を感じる」という意味のAction verbとして使われるfeelだが、Linking verbとして使われている文はどっちだろうか?

動詞(V)をBe動詞に変換してみてみよう。

文Aの場合。
Maria was tired..
「マリアは疲れていた」

意味が通るね。

文Bでは?
Maria was her legs..
「マリアは足だ。。」???マリアは足じゃないよね。

つまり、文Bでは、「マリアはwith her handsで足を感じた」・・>「手で足を感じた、触った」ということだから、Action verbとしての「〜を感じる」という意味で動詞(V)feelが使われている。つまり、S + V + Oの形の文。

A. Maria felt tired after the long journey.

こちらはafter the long journey「長旅の後」に、Maria felt tired「マリアは疲れを感じた」。動詞をBe動詞のwasに変換しても「マリアは疲れた状態であった」となり、意味が通る。
この場合、feltを動詞として使うことによって、ちょっとした動きを出してるだけ。「疲れがどっと押し寄せた」ぐらいな感じで。でも文の形は、S + V + C。だから、文法的には動詞はBe動詞でもOKというわけ。

Linking verbはBe動詞だけでいいじゃんと思うかもしれないけど、こういったlookやfeelなども使うことで、動きを出せて、表現に幅が広がるよね。

今回はここまで。
それではまた!!


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