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「涙もちょちょぎれる!?」タクシードライバーの神対応

「実はこの前スゴイことがあったんだ。」


日曜の夕食後、
まったりした雰囲気の中…
突然語り出した夫。


私:「なになに??」
夫:「会社に行こうとしたら…
   いつも乗る駅の次の駅で、
   列車の車両が燃えたんだ。」
私:「えーっ!?車両が燃えたって…
   それ大変じゃない。」


夫:「その後すごいドラマがあってな。」
私:(そっちが本題なのね。)


夫:「これは当分電車は来ないと思って、
   タクシーを拾いに走った。」
私:「まぁそうするよね。」
夫:「ところが中々つかまらない。」
私:「みんな同じ状況だもんね。」
夫:「随分待って、やっとタクシーが来て…
   俺はサッと手をあげたんだ。」
私:「ふんふん。」
夫:「ところが物陰から、
   突然別の人が手をあげながら現れて…
   その人が乗ってっちゃったんだ。」


さらに運悪く、
その後また同じことが起こったとのこと…
(横入り的な感じで…)


ただし2度目は結末が違った。
タクシーがまず、
横入りしようと?
夫の直前で手をあげた人の前に止まる。
ドアを開け、一言二言告げた。
それから夫の前に移動し、
ピタリと止まった。


夫:「女性ドライバーが俺にこう言った。
   『お客様と先に目が合いましたから』
   そう言いつつサッと乗せてくれた。」
私:「それは感激だね。」
夫:「俺は涙がちょちょぎれたよ。」


察するに、
これまで夫は人生の中で、
先を越されたり…
出し抜かれたり…
が多々あったと思う。
(そういう諸々がよみがえって、
涙ちょちょぎれ?)


その朝だけでなく…
人生全般まで「悪くない」って、
感じさせた女性ドライバー。
当たり前のようで、
当たり前じゃない。
キラリと光る神対応だ。







もしサポートいただけたら何か体験に使います。そして、それをまた文章にします。