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手話✖️ホワイトボード・ミーティング®︎(1)

細尾学さんは、私の家から歩いて5分のご近所さんです。30歳の時に受講した「手話通訳者養成講座」の講師が細尾さんで、その後、たまたまご近所に引っ越してこられたのです。
    
そんなわけでご縁は長く続き、細尾さんは仕事や手話を普及する活動などの場面でホワイトボード・ミーティング®︎を取り入れておられます。手話を使いながら話し合いを進行するファシリテーターというわけです。そんな細尾さんの様子をチョコッと日記風に書いていただきましたので、ご紹介します。


引き継ぎがスムーズになる「役割分担会議」

僕の職場には、産休に入る同僚(聴者で手話はバツグンです)がいます。同じ業務を担当している関係で「じゃあ、引き継ぎをしましょう」という話になりました。資料を持ち込んで打ち合わせを始めたのですが、彼女も初めて担当する業務が多く、実はお互いによくわからない。「一度、業務を洗い出してみましょうか」という話になり、ホワイトボードのある部屋へ移動しました。

このときに活用するのがホワイトボード・ミーティング®︎の役割分担会議の会議フレームです。

僕がファシリテーターになり、まず、彼女が話すタスクをホワイトボードの左半分に書き出します。その後、右に時系列でスケジュールを「見える化」していきます。

ここで肝心なのが話し手の座り位置(フォーメーション)。ホワイトボードを書きながらも相手の手話が見える、というのが大事なんですね。そこは打ち合わせしながら微調整です。

そうやって、ホワイトボードに書いたり、消したり、アレコレ試行錯誤しながらも仕事の優先度をつけるのが容易になるから、どの時期、どの週にタスクが集中するのかが一目瞭然になるので、工夫もしやすくなります。

右側を見ると「今から手をつけるべき仕事はどれか」がすぐに把握できます。「この仕事はシンドイかも」と思うと漠然とした不安からつい「あとまわし」や「押しつけ」になりがちですが、見通せるだけでも効果大です。

同僚さん、安心して産休にお入りくださいませ。
役割分担会議については、このテキストがおすすめです。


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