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がんばらなくていいよ、気分あげてこ!

 昨日久しぶりに日記をつけたくなって書いたので、noteに起こしてみる。


 昨日はまず、朝9時に起きられた。無事にバイトが決まった私は、少しずつ生活にリズムをつけようと最近心がけている。だから、起きられた自分を褒めてあげる。起き抜けにちょっとでも自己肯定感を上げてあげられると良いよね。その日一日が少し、こわくなくなる。まあ、寝ぼけていて忘れちゃう日の方が多いのだけれど。

 おとといの夜の残りの塩ハラミで朝ごはん。うん!炊きたてのほかほかなお米とよく合う。お味噌汁も忘れずに。食休みがてらアニメを観ていたら、あっという間に10:30になっていた。急いで家事を片付け、外出の準備。終わった頃には12時をまわっていた。小さなコッペパン一つと牛乳で簡単にお昼を済ませ、家を出た。

 新しいバイト先がニューオープンのお店なので、オープン前の顔合わせ。母は今朝、(まだ顔合わせなのに) 「がんばってね!」と意気込んで言ってきたので、「うーん… 。がんばらなくていいよ、って言ってみて。」と言ってみた。そして言ってもらうと、ちょっと安心できた。そのやりとりを思い出しながらドキドキして向かったけれど、皆さんとても親しみやすかったのでホッとした。


 案外早く終わったので、一旦家に帰ってコーヒーを飲んでから、図書館に足を運んだ。付箋を取り忘れていたのを思い出して、貼った箇所を記録してはずしてから返却。研修中のお姉さんの笑顔と喋り方が、和ませる力を持っていて素敵だった。気づくと2時間半くらい立ちっぱなしであれこれ見ていたから、久しぶりに足が疲れた。それだけ見たのに、結局借りたのは一番最初に手に取った吉本ばななさん。こういうことって時たまあるよね。最近の私の心の内側は、ばななさんの語りや世界の浸透率がとても高いっぽい。

 くたくたになって帰ると、母も妹も帰っていて、父も珍しく夕食に滑り込むように帰ってきた。家族みんなでおいしいブリの照り焼きを食べて、出川哲郎のバイク旅を観て、そのあと私はお風呂の順番が最後と決まったので部屋で何をしようかと考えた。疲れから心地よい眠気が既に降り始めていたので、読書は寝てしまうだろうと思いユーチューブを開いた。いつも見ているチャンネルを覗くと、読みたい本とやりたいと思うことが増えた。ネイルだ。私には、自分で塗るくらいがちょうど良い。


 私はずっと、自然で健康的な爪を好んで生きてきた。根拠とかはないけれど、その方が良いと信じていた。ネイルに限らず、なんていうか、垢抜けるのを拒みたい気持ちが私にはある。こういうのってどこからくるんだろう。わからないけれど、垢抜けたい、大人びたい子の方が周りには沢山いた。それでもずっと、拒んでいた。今もそう。でも、たまにはしてみようかな、と思った。中高生の時一度か二度は塗ってみたことがあったが、満たされなくてやめた。だけど久しぶりにやってみたくなった。気分を上げるため、少しでもご機嫌をコントロールするために、今の私には有効かもと思った。突然で、不思議な変化だ。

 確か高校生の時に買ったのが一つだけあったよな、と思ってマニキュアを探して引き出しを開けたら、思いもよらないものがあった。お化粧道具とアクセサリーがしまわれている中に、少し奥の方にキャラメルの箱を見つけた。森永ミルクキャラメル。昔懐かしなデザインの箱の陰に隠れて、マニキュアはあった。親指ほどの小ぶりなその瓶には「バナナ シェイク」と書かれている。夏にぴったりな、淡さもありつつビビッドなレモンカラー。でもちょっと今の気分と梅雨の時期には合わないかな?。良いのがあればお母さんのを借りよう、と思った。


 キャラメルは一個だけ残っていた。期限は8月。まだ食べられる、良かった。なんだか宝箱の中から予想以上の宝物を見つけたみたいで、ふふふとなった。これを隠した犯人はさほど遠くない数か月前の自分なのだけれど、なぜこんなことをしたのかはさっぱりわからない。でも、小さい子どもがやるような隠し物で、一瞬、誰がこんなことを……!?と一杯食わされた。過去の自分の遊び心に座布団を二枚あげたい。

 学んだ(?)こと ・・・「がんばらなくていいよ」が私は一番うれしい。ホッとする。どうせがんばりすぎちゃう性分だから。前の会社の上司がよく言ってくれていた意味が、今になってわかる……。
あと、ネイルをしてみてもいいかも、ってこと。考えるより気分上げてこ!^_^

 ◯

 と、ここまでが昨日の日記。
そして今日、ネイルをしてみた。

 雨の止んだベランダの窓際に椅子を持っていって座る。涼しい風と雨の匂いを感じながら塗ろうと思ったのだ。色は母が持っている中から探して、あずきミルクと名づけたくなるような茶紫色を選んだ。ボルドーよりも落ち着いた少し淡めの色。でも細かなラメ入りなので、落ち着きすぎていなくて良いなと思った。

 しかし塗ってみると、両手にこれは少し派手かな?と思えてきたので、左手だけにした。右手にはナチュラルな、もとの爪の色に近いベビーピンクを塗った。うん、左右違って、良い感じ。ベビーピンクの方も、よく見ないと気づかない程度に小さなラメが入っていて、光に当たるとちゅるんと光る。私はとても満足した。今までで一番上手に塗れたことも関係あるかも。久しぶりなのに、本当にきれいにできた。


 そうだ、気づいた。多分私は、ネイルを人に見せるために、人に見られても良いようにするものだと思っていたから、好きになれなかったのかもしれない。でもこれは、誰に見せるためでもない。自分のために、自分の手で、自分にしてあげられる贈り物みたいなものだと思ったら、気が楽になってちょっと好きになれた。

 夏になったら、レモン色とかグリーンとか、楽しい色をのせてみたい。良いな、ネイル。お店でやってもらう凝った模様のものも写真で見かけるけれど、自分で塗るとその集中も楽しいし愛着も湧く。それに私には、ちょっと失敗していたり完璧に塗れていない方が、なんか好きだ。身の丈に合っているというか、人間らしくて気持ちがよい。

 なんだか新しい扉が開けたみたいだ。爽やかな風を取り込んで、それにえいやっ、と乗ってゆきたい。「がんばらなくていいよ」と言い聞かせた自分の色づいたこの手で拓いていく未来で、楽しいことがたくさん待っていると良いな、と思った。
 気分、上げてこ!


最後まで読んで下さり、ありがとうございました
(^.^) 🌾🎐

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