夢の中で死んだ話
まんまですが、夢の中で死んだことがあります。
いつの夢だったか、数年前の夢だったように思います。
瞑想と出会う前の話です。
バイクの免許をとり、乗っていた時期なので、四年前くらいでしょうか。
夢の中で、シーサイドラインを私はバイクで走っています。
夢とはいえ、本当に乗っている感覚。
風を感じ、バイクのエンジンの振動も感じられるほどでした。
気持ちよく乗っているのですが、なんと急カーブが。そして目前に岸壁!!
わあー!!と、止まれない!ぶつかる!
ドカーン!体に衝撃が!
あーっ!私死んだ!
しばし暗転。
そして…
…ふっと現実に目が覚めたのでした。
何を示唆するのか、ユング的に夢判断でもできたらもっとおもしろいのかも知れませんが、私は確かに死んだというあの感覚の後すぐに目覚めたのが、なんとも奇妙で忘れられない夢なのです。
夢で死んだらあの世はこの世で、じゃあこの世はあの世なのかしら?
本の出典は失念しましたが、とある脳科学者が事故により脳に障害をもったのだけれどリハビリして回復後、その体験を記述したという内容の記述を読んだことがあります。
養老孟司氏の本の中に書いていたんだったかな…
とにかく、事故直後からリハビリまでの脳の状態はひどかったようです。しかし、彼は克明なる夢を見る。
夢の中では、創造的で緻密な感覚の世界があったとのこと。
それほどの世界が、あれだけ損傷のある脳で「見ることができるはずがない」と彼は脳科学者だからこそ言ったのですが、夢の中での体験は彼の記憶として残っている。
夢とは?現実とは?そして記憶とは…?
実に奇妙で曖昧な世界じゃありませんか。
私はあの夢をときどき思い出してみます。
すると、偶然にも肉体を持ってこの世に生きているけれども、夢で見るくらいにあの世もこの世も境界線は実は曖昧なのかも知れないな~
と思えてきます。
父親は亡くなってますが、大好きだった祖母も亡き人ですし、先日は叔父も亡くなり、こうして私も年をとるごとに肉体的な死に順序よく近づいていくみたい。
思えば、夢で死を疑似体験できたのはラッキーかもしれません。
もちろん生きててよかったなあと思いますが、「夢の死後は現実」ということは「現実の死後はあの世」も、なんか現実っぽい別の世界があるような予感がしなくもないと思えるからです。あんまり怖くはないですな…そう考えると。
死後の話はどこまでも空想の域をでませんのでこのへんで。
さて、今日は以前描いた絵です。
https://www.instagram.com/p/BOibUVYgxyd/
手動瞑想をしていて感じたこと。
外の鳥の声など自然の音が、ふっと混じりけなしに聞こえてくる瞬間を絵にしてみました。
色んな心のつぶやきが、その瞬間止みます。
何ともいえない喜び。世界と自分とのリアルな交歓。
死後や夢の世界を少しは空想するのも悪くはないかも知れませんが、せっかく生きているんだもの、圧倒的なリアルを、活き活きと生きられたらそれに越したことはないのかもなあと、瞑想をして思う今日このごろなのでした。
☆まるっ!☆
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