【外資系うさぎの雑感】その1-中途採用コンサルの生き残り方
どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
業界研究シリーズとは別に、お仕事などについて日頃思っていることやちょっとしたコンサルあるある話などをゆるっと書いていく場を作ってみました。
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さて、いきなり重いタイトルですが、今回は中途でコンサル業界にチャレンジすることについて独断と偏見にまみれた考察を書いてみました。
忙しい人向けにエグゼクティブサマリも作ってあるので、このスライドだけ見るのでもOKです。
それでは、以下本編です。
カルチャーショックを受け入れて自分なりの生存戦略をたてよう
コンサルあるあるのひとつに、中途採用者がコンサル特有の仕事の進め方に慣れずストレスを感じ、残念ながらそれに耐えきれず短期でリタイアされてしまう方も一定いる、というものが挙げられます。
事前の業界分析や転職エージェントからのコメントなどである程度イメージは掴めているとしても、やはり入ってみると結構思ってたのと違うなー、というシーンもそれなりにあると思います。
中途採用者には中途採用者なりの強み、弱みがあります。
ここをしっかり抑えておくことで、自分がこの先生きのこるには何をすべきか、自分なりの生存戦略をたてることで、新しい環境に適応し業界で生き残っていく確率を高めていきましょう、というお話です。
そして、せっかくコンサル人生を始めるんですから、とりあえず1,2回はプロモーションしてみると世界が変わるので、まずはそのあたりを目標としましょう。
想定しているシチュエーションについて
ここでは、数年くらいの就業経験があるがコンサル未経験でスタッフ〜シニアスタッフのはじめくらいのタイトルでキャリアチェンジするケースを想定します。
まぁ、実際に大多数の方が↑のような流れで業界に入ってきますしね。
もっとジュニアな方、イメージとしては第二新卒くらいまでの方は各ファームとも比較的新卒採用者と近い基礎研修など受講できることが多いかと思いますので安心してください。
中の人たちもジュニアには比較的優しいです。
某ファームの新卒は3ヶ月くらいみっちりと議事録書き、Excel分析、パワポ描きなどの基礎スキルを1,000本ノックのごとき勢いで叩き込まれると言われています。
ジュニアがいきなり大活躍するのは難しい、というのはファーム側もちゃんと分かっているので、ある程度は育ててもらえます。
が、受け身の姿勢にならず一日でも早く現場でバリューを出せるようにアグレッシブに生きていきましょう。
もっとシニアな方、具体的にはマネージャ以上でキャリアチェンジされる方は、またちょっと違ったチャレンジが必要になるのでそのあたりは別の機会で取り上げます。
体感的には、このパターンの入り方で結構苦労されているケースが多いように思います。
未経験者マネージャと新卒叩き上げシニコンの組み合わせ、関係者全員が不幸になる未来しか…おっと、話がずれてきたので本筋に戻しましょう。
レベル30の戦士がレベル10の魔法使いのファイアボールを見て凹んではいけない
中途採用者が最初から活躍するコツ、それは最初から自分の引き出しフル活用し、自分にしかできないスキルの組み合わせ方でバリューを出す、ことがひとつの解になります。
まずは自分ができること、まだ自分にはできないこと、をしっかり区別して認識するところから始めます。
当然、論点の構造化、仮説のたて方、スライドの設計などといったいわゆるコンサルスキルは周りと比べるとまだ天と地ほどの差があります。
このあたりのスキルは、マネージャ勢には当然のごとく、新卒研修で最初にみっちりと鍛え上げられてきた若手アナリストにさえ敵わないケースも多いはずです。
どうですか、周りが超サイヤ人だらけに見えてきませんか。
ここでまずカルチャーショックを受けて凹んでしまう人もいますが、自分と彼らで今もっているスキルセットが違うだけで、別にそれ以上でもそれ以下でもないんです。
レベル30の戦士がレベル10の魔法使いのファイアボールを見て凹む必要は今はまだありません。
できないことは後々できるようになればいいので、まずは自分が今持っているスキルを活かせる場を探していきましょう。
引き出しの掛け合わせで自分にしかできないことを探す
もちろん、周囲にも同じような業界/業種を経験し、同じようなスキルを持っているメンバーもたくさんいると思います。
その中でも、ここは自分が一番詳しい、と思える領域を見つけていきましょう。
例えば、銀行出身の方であれば、融資系の業務プロセスに詳しく、システム化の要件定義ができるとか、バックオフィス出身の方であれば、経費精算プロセスのRPA導入に携わったことがあるとか、所属チーム内でその経験があるのは自分だけ、という領域は意外と見つかるものです。
特に、新卒からずっとコンサル業界にいる方々と比べて、クライアントサイドで何かしらのプロジェクトを推進したことがある経験というものは大きな強みになります。
ちなみに、ちょこさんはSIer→外資金融→監査法人→コンサルとキャリアを進めてきていたので、コンサルに入った時点では金融系の業務プロセス/システムの分析、システム監査、リスクマネジメントなどを強みに自分ができることを探していました。
これに最低限外資で追い出されない程度の英語ができると、社内で同じスキルセットをもつ人を見ることは滅多にない、という状態になります。
今の自分にどのような差別化ができるか、自己分析をしっかりと行い、自分がバリューを出すべきところでしっかり活躍できると、今後の生存確率が大幅に上昇します。
まずはここを目指しましょう。
早めにキャッチアッププランをたてる
自分ができることを理解して心を落ち着けたら、次に自分が急いで身につけるべきスキルを見極めます。
まぁ、はじめはコンサルスキル全般が圧倒的に足りないって状態だと思うのですが、中でも最初のプロジェクトで一番課題に感じたところ、同僚や若手と比べて焦りを感じたところ、から自分にあった成長プランをたてましょう。
どこのファームも、自分のキャリアや成長について相談にのってくれるコーチ的な人がついてくれますので、その人とも相談しつつ三ヶ月後、半年後、一年後にどのような状態になっていたいかしっかりイメージを作っていくとよいと思います。
ちなみに、パワポなら任せろ!と自信を持って業界に入ってきた人が最初のレビューでフルボッコにされるケースなんて枚挙に暇がないので、このあたりは必修科目の総合格闘技だと思って早めにキャッチアップしましょう。
ちょこさんも中途採用者の例に漏れず、パワポ描きはどちらかというと苦手なので、自分は紙とペンでコンセプトやスライドイメージをドラフトし、チーム内の若手に細かいスライド作成はお願いする、という分業作戦に出ています。
今日の一冊
ちょこさんが自分のチームに配属された若手に必ず薦めている一冊です。
コンサル一年目とありますが、どんな仕事の場でも役にたつソフトスキルが満載なので、一度読んでおいて損はないです。
経験者各位も初心に戻って読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
というわけで、今回はコンサル中途採用者がどうやって生き残っていくか、というお話でした。
どの業界にも特有のチャレンジは存在しますが、中でもコンサル業界では、事業会社では得られる機会の限られたスキルが必要となりますし、そのキャッチアップに求められるスピード感も段違いです。
課題の捉え方、成長プランのたて方を間違えなければ、よほどの事が無い限りちゃんとキャッチアップして活躍できるようになります。
残念ながら早期リタイアとなってしまう方は、このあたりの方向性がちょっとズレてしまっていために活躍に繋がらなかったのではないか、とちょこさんは考えています。
これから業界を目指す各位、既に活躍されている同業者各位、ぜひお互いナレッジをシェアしながら一緒に生き残ることを目指していきましょう!
と、まぁこんな感じで業界分析シリーズよりはライトな投稿も続けていきますので、こちらもぜひご購読ください。
取り上げてほしいトピックなどありましたら是非コメントなどお寄せください。
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