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【外資系うさぎの雑感】その2.一年の計は元旦にあり!SMARTな目標を立てて理想の自分に近づこう!

どうも、外資系うさぎのちょこさんです。

一年の計は元旦にあり、ということで、いい感じの目標を立てて2021年を充実した年にするためのコツについて簡単に語っていきたいと思います。

このシリーズ、基本的に全文無料でお届けしますが、もしいいねと思っていただけましたら、おやつのチョコレート代としてカンパをいただけるととても嬉しいです。


今回もエグゼクティブサマリスライドを作ったので忙しい方はここだけ見るのもOKです。
※下記スライドでは、例として、コンサルファームのシニアコンサルタントが2021年度の目標設定を行うシーンを想定しています。

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では、本編をどうぞ!

そもそも目標ってなんだっけ

早速ですが、まず言葉の定義を考えてみましょう。
何事も、言葉の定義に立ち戻るって大事です。
お仕事の場でも、"なんか何やってるかよくわからなくなってきた"ってときは最初に設定したプロジェクトの目的、目標ってなんだっけってのを改めて問い直す、ということも大事です。

ここで、目的、目標というふたつの言葉が出てきました。
我らがWikipedia先生に言葉の定義を聞いてみましょう。

目的と目標の関係
目的は「成し遂げようとすることがら」で、目標のほうは(その)目的を達成するために設けためあてのことである。たとえば、目的を「自分も他の人も、ともに幸福にする人生を私はまっとうする」としたとする。その目的を実現できる道筋についていろいろ調べて、人に親切にしてそれを記録すれば自・他ともに幸福になれるということを知り、「少なくとも1週間に1回は人に親切にしてそれをノートに記録する」とか「1日に1回、その日出会った人に親切にしてそれを日記に書く」という「めあて」を設定すれば、それが《目標》である。
出典:Wikipedia(目的)

ということだそうです。
つまりは、

目的
目指すべき姿そのもの
目標
目指すべき姿を実現するために達成する必要のある事柄

ということで、目標は目的を達成するための要素、目的がゴールだとしたら目標はサブゴールのようなものですね。

ここでは、長期的に自分が実現したい姿(目的)に近づくため、短期的に達成すべきこと(目標)は何かという観点で考えていきましょう。

一応、お仕事の場での目標設定を前提とした解説になります。
個人的な目標設定の場合は、適宜書いてあることを読み替えてみてください。

ありがちな罠

若手コンサルタントはマネージャに、マネージャはパートナーに、パートナーはシニアパートナーに、シニアパートナーはグローバルパートナーに…どれだけタイトルが上がっていっても目標設定とその承認は必ず発生します。

特に若手の頃は、一回できれいな目標を立てられず、上司から何度もレビューバックを受ける、なんてシーンも多いかと思います。。
ちょこさんもパートナーからレビューバックを受けますし、自分のチームにいる若手にもめっちゃレビューバックを返します。

いくつか代表的なレビューバック項目を挙げてみましょう。

・ 目標が具体的ではない
・ 目標が達成されたかの判定ができない
・ 目標が達成可能なレベルではない
・ 目標が会社、部門、チームの目標と合致していない
・ 達成期限が明確ではない

皆さんも、年度初めなどの目標設定の時期に上司から↑のようなコメントを受けた経験があるのではないでしょうか。

ありますよね。
ちょこさんだってたくさんあります。、
フルボッコにされて泣きそうになったこともありました。

では、そのような憂き目に合わないために何が必要か、考えていきましょう。

効果的な目標はSMARTに考える

目標設定においてSMARTというフレームワークが使用されるケースは少なくないかと思います。
特に外資系企業では、日系企業よりも客観的かつ具体的な目標設定が求められ、その達成度合いに置いて年度末の評価が決まる、という文化であることが多いようです。

では、SMARTとな何なのか、解説していきましょう。

Specific:具体的な
目標は具体的である必要があります。
スキルアップや売上アップ、では不十分で、具体的な数値や、習得を目指す行動事例を設定する必要があります。
例)商品Aを1,000万円売り上げる、クライアントからの問い合わせに当日中に回答を行う、など
Measurable:測定可能な
目標は、その達成度合いが客観的に測定可能である必要があります。
Specificの項目で例示したような具体的な数値を伴う目標であれば、同時に測定可能性を満たすことも多いのでうすが、そうでない場合は注意が必要です。
例)週に3回以上の新規顧客訪問を行う、5名以上のチームのプロジェクトマネジメントを経験する
Achievable:達成可能な
当たり前ですが、目標は達成可能である必要があります。
業界トップの営業マンの売上成績が3億である場合に100億円の売上を目標とする場合(もしかしたら本当に実現できてしまう可能性も微レ存なのかもしれませんが…)、入社2年目のコンサルタントが20人のチームのプロジェクトマネジメントを行う、など直近で達成できないような目標を設定することは避けるべきです。
もちろん、長期的な目標として設定する分には問題ありません。
夢は大きくいきましょう。
Relevant:関連がある
目標は自分自身の長期的な目標や所属組織全体の目標と整合している必要があります。
極端な例ですが、若手コンサルなのに調理師免許を取得する、営業マンなのにVtuberで収益化を目指す、などは所属組織全体の目標とは合致しないでしょう。
もちろんこれも、個人的な趣味として設定する場合は問題ないですよ。
Time-bound:期間の定めがある
目標は一定期間内に達成する必要があります。
特に会社などでの目標設定は年度単位や半年ごとなど明確な期限が切られているかと思いますので、その期限内で実現できる目標を考える必要があります。
個人的な目標をたてる場合、あまりに長期的な目標にしてしまうと短期的なモチベーション維持に繋がりづらいので、長期的な目標と、それをブレイクダウンした短期的な目標、などを分けて設定するなど工夫してみましょう

SMARTではない目標設定の例

上記のとおり、SMARTとは、それぞれの頭文字が示す、目標設定においてキーとなる要素、のことです。

言葉の定義だけでは分かりづらいかと思いますので、SMARTではない目標設定の例を挙げてみましょう。
※それぞれ、半年程度のスパンの目標設定を行ったケース、とします。

例1)監査法人の未経験若手コンサルのケース
目標①:英語力を身につけプロジェクトに貢献する
目標②:公認会計士資格を取得する
目標③:週2回以上運動し、健康管理に努める
例2)生命保険会社の若手営業のケース
目標①:卓越した売上をあげ組織に貢献する
目標②:お客様に寄り添った商品提案を行う
目標③:営業部長に昇進する

どうでしょう、皆さん、過去に一度くらいはこんな感じの目標を提出して上司にフルボッコされた経験があるのではないでしょうか。
それぞれレビューバックを行うのであれば、下記のようなコメントが考えられます。

例1)監査法人の未経験若手コンサルのケース
目標①:英語力を身につける、や、プロジェクトへの貢献の具体的な基準、期限がわかりません
目標②:未経験若手スタッフの場合、短期的な公認会計士資格の取得は難しいでしょう
目標③:そもそも業務に関係がありません
例2)生命保険会社の若手営業のケース
目標①:組織に貢献できる売上の数値的基準がわかりません
目標②:お客様に寄り添った、とは具体的に何を示すのかわかりません
目標③:ベンチャー企業などを除き、いきなり部長を目指せる環境はほとんどありません

まぁ実際にはここまで突き放すことはせず、SMARTな目標を立てられるようにしっかりとフォローを行うことが大切です。
若手を笑うな、いままで通ってきた道だ。年寄りを笑うな、これから通る道だ。
の精神を忘れず、若手はしっかり育てましょう。

SMARTな目標設定の例

では、先程のSMARTではない目標設定の例を、SMARTに沿って再作成していみましょう。

例1)監査法人の未経験若手コンサルのケース
目標①:今年度のTOEIC公開試験を2回以上受験し、スコア730以上の取得を目指す
目標②:簿記2級を取得し、会計系プロジェクトに最低限必要な知識を身につける
目標③:ファームの休暇奨励期間に休暇を取得できるよう、自身のタスクマネジメントを適切に行い、残業が増えそうな場合は予めマネージャとタスク割当の相談を行う
例2)生命保険会社の若手営業のケース
目標①:部門目標の今期売上5億円を実現するため、個人目標の5,000万円を確実に達成する
目標②:案件成約後のお客様満足度調査において8割以上のプラス評価を獲得する。
目標③:今年度内で2回以上、月間MVPを獲得する

どうでしょうか。
先程の例と比べて、彼らが今期具体的に何に注力し、上司としてどのようなサポートをすべきか、ずっと明確になったのではないでしょうか。
若手の立場からこれを読んでいる各位、自分が立てた目標がSMARTの要素を満たしているか、ぜひセルフレビューしてみてください。

今日の一冊

目標設定とはちょっと違った観点ですが、上司と部下のコミュニケーションにおいて悩ましい案件上位に必ず入り込んでくる、フィードバックについて論じられた本です。
上司の立場の各位は、目標設定が終わった部下に対してどのようなフィードバックを行っていくか、
部下の立場の各位は、自分の上司がどのような点に悩みながら自分とコミュニケーションを取っているのか、
それぞれイメージを掴むきっかけにしていただければと思います。


まとめ

というわけで、年明け最初の投稿にふさわしい、目標設定に関する解説でした。
これから今年の目標を考える各位、職場に今年度の目標を提出しないといけない各位、冒頭に貼ったスライドを見つつ、

①まずは大まかな目標をたて
②それをSMARTの観点の沿ってセルフレビューし
③精緻な目標にする

ことをぜひ試してみてください!

それでは皆様、今年もよろしくおねがいします!
ともに高いバリューを出していきましょう!


取り上げてほしいトピックなどありましたら是非コメントなどお寄せください。
質問箱もどうぞ。

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