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「量は質に転化する」の真意を考えてみる

どうも、広告マーケターのエルモ(@elmo_marketing)です。

今日は、よく巷で言われる「量は質に転化する」の真意について書いてみたいと思います。

量→質転化の法則では、「量をこなしていたらおのずとクオリティも上がってくる」と思われていますが、なにか違うよなぁと感じるのです。

この法則は、もう少し複雑なプロセスを経ていると思うので、今日はその話を。

”量”は人を錯覚させる力を持っている

最近、会社の新入社員を接する機会がありました。

そのとき、無意識のうちに「あらゆる点で、はじめは”量”で勝負したほうが良いよ」とアドバイスをしました。(人にアドバイスをするほど偉い立場ではないんですけどね...)

うわべだけの結論だけを伝えるのは悪いと思い、ちゃんと理由も説明します。

「新人は、どれだけまわりに期待されるかが勝負」
「できないことが多いときほど、自分の能力+αの仕事を与えられるのが一番手っ取り早く成長できる」
「”量”を出すと、相手は熱意を感じてしまう」
「”量”は、相手に視野の広さや視点の多さを期待させる」

みたいな話をしました。

端的にまとめると、

1.まわりからの期待感こそが成長の源泉
2.“量(と速さ)”を見せつければ、期待感は得られる

この2点を抑えておくと、新入社員のうちからチャンスが巡ってくるんじゃないかなと持論をお伝えした次第です。

2点と書きましたが、実質的にやることは、「”量”を出すこと」しかないんですね。(笑)

つまり、量をこなすと質に転化するというのは、

「量をこなす(→期待される→仕事が入ってくる)→質が上がる」という好循環ループに入っていくんですね。

これが量→質転化の法則の真実だと考えます。

そして、この話は会社に限った話ではありません。

たとえばnoteの発信で、新参者が名を上げる方法はたったひとつ、これも”量”をこなすことしかありません。

注目される発信者は、ひとつの記事に「これでもか」と豊富なコンテンツが凝縮されているか、ルーティーンのように欠かさずコンテンツを発信し続けているか、必ずどちらかに当てはまります。

どちらにせよ、これは"量"をこなしているわけです。そして、”量”で読者を錯覚させ、期待感を生みだし、次の情報発信のクオリティハードルが上がっていく。

このある種筋トレのような負荷がかかることによって、仕事も発信も質がブラッシュアップされていくのだと思います。

会社員であろうと、個人であろうと、無名の者がのし上がっていくには”量”は避けて通れないわけです。むしろ、周囲をハックする意味で、”量”を見せつけることは、1つの戦略にすらなりえます。

量をこなすことを恐れている新入社員へ

量(と速さ)を優先すると、トレードオフで抜け落ちていくように見えるのが”質”です。

僕自身が新入社員だったとき、質の担保を最優先にするあまり、量が全然出せない、締め切りに間に合わないといったケースが多々ありました。

そんな僕自身の心理をうまく言い当てているのがこちらの文章。ここでの内容は、「仕事のスピード」についてですが、スピードは量に直結するので、速さと量は同義です。

 仕事が遅くて終わらない人が陥る心理として、「評価されるのが怖い」というものがあります。自分の仕事がどう評価されるのかが怖くて、できるだけ自分の中の100点に近づけようとしてブラッシュアップを繰り返します。しかしブラッシュアップすればするほど、もっと遠くに100点があるような気がして、いつまでたってもこのままじゃ提出できないという気持ちになります。そして、そうして時間をかければかけるほど、上司からはクオリティを期待されているような気がして、恐怖に拍車がかかります。このループに陥る人の状態を「評価恐怖症」といいます。

しかし、すべての仕事は必ずやり直しになる、くらいの覚悟が必要です。荒削りでもいいから早く全体像を見えるようにして、細かいことは後で直せばいいのです。そうした気持ちでいれば、評価恐怖症でいることも、あまり大したことではないとわかるはずです。あなたはプロトタイプを最速で作るべきなのであって、細かいところは後から詰めて考えればいいのです。

ここに記されている通り、仕事で先輩から落第点をもらうのは、クオリティの低さではなく、納期を守らなったときが9割。まだ締め切り前であれば、いくらでも修正の余地はありますし、早ければ早いほど(=量をこなせばこなすほど)、コイツはやる気があるんだなと思われます。

「どうせすべての仕事は必ずやりなおしになるのだから、一回上司や先輩に壁打ちしてもらう。評価はあまり気にしすぎない」。それくらいのスタンスが一番良いのだと思います。

ぜひ、仕事では量とスピードを重視するようにしてみてください。

量こそが一番の先輩・上司ハックであり、仕事ハック。周囲から期待されれば、それだけ仕事が与えられ、成長の機会が設けられます。

ということで、

量が質に転化するの本質とは、「量(速さ)をこなしていると、まわりから期待され、仕事の質が上がってくる」というお話でした

今日は、こんなところでおしまいです。

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