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波にノリ切れないわたし

最近あまりTVを見なくなった私。ニュースとか決まった番組をほんとにちょっと見るだけ(まったく見ない日もある)なので、いまやリモコンはチャンネルを替える道具というよりは、スイッチオンするだけの道具になってしまています。(こういうの、宝の持ち腐れっていうのかしら)

もともと、そんなにチャンネルをあちこち替えることもしてなかったので、ザッピングという概念もわたしの中にありませんでした。
わたし自身はTVをあまり見ないくせに、結構長い間いろんな人のTVの視聴行動や視聴歴を聞く仕事をしてきてわかったことなんですが、世の中の人はみなこのザッピング、が大好きなんですね。CMになったら替えるというのはもちろん、番組の途中でも面白くなかったら容赦なく替える人が大多数います。なかにはリモコンをエプロンのポケットに入れながら食事の支度をする、なんて話していた人もいました。ずいぶんせわしなく見ているんだなとびっくり。

で、そのザッピング。チャンネルをガチャガチャ替える行為自体は多くの人が当たり前にやっているのですが、ことば自体はさほど浸透してないような気もしていました。専門用語、ではないですがなんとなく一般の人には馴染みがないというか。多くの人に話を聞いてきましたが、「よくチャンネルを替えます」「 CMのたびに回しちゃうんですよね」と言っている人はたくさんいても「ザッピングします」という表現はあまり出てこなかったのがわたしの体感です(年代が上がると特に)。そもそもリモコンがない時代にはすばやくチャンネルを替えることもできなかったのだから、比較的新しいことばなんだろうなと思っていました。

さらに、最近ではあまり浸透してないザッピングに代わって新しい?表現が生まれつつあるようです。それがサーフィン
おそらくネットサーフィンから来ているのだと思うのですが、これをTVのチャンネルを替えるときの用語として使う人が増えている気がするのです。それも、若い世代ではなくて50代とか。
「チャンネルをサーフィンします」と初めて聞いたときは??という感じで、言い間違いなのかとも思いました。しばらくして、あぁネットが当たり前になった世の中だからその表現が侵食してきたのかとの考えに至りました。(でも、個人的にネットサーフィンてことばは今わりと死語じゃないかなぁと思うのですがどうでしょう?それがTVの世界で生き残りをはかろうとしているのかしら、なんて)比較的パソコンをよく使うシニアの方が、その表現を取り入れているのだろうななどと思っていたのですが、ここ2、3年そういう言い方をする人が決して少数ではないような気がしたり、いやでも、若い人たちは使ってないよね??と思ったり、なんとなく戸惑いを感じています。ただ、ことばというのは変化しますからね、もしかしたら数年後にそれがスタンダードになる可能性も、、、?

どんなことばを使おうが、その人自身の自由なのですが、なんとなくわたしの耳には聞くたびにひっかかってしまう表現です。まぁ、皆さんノリノリなんですねきっと。サーフィンだけに。とわたしは心のなかでひとりつぶやいたりしています。


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