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うつ病回復への道

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差し伸べられた手

わたしは職場でとあるサークルに入っている。

その仲間のひとりが

メンタルヘルス担当部署に所属している。

わたしが精神的にやられているのを知り、

「うちの面談、受けに来なよ。

心理士さんや産業医の先生が相談に乗るから。」

と言ってくれた。

そういった制度があることは知っていたが、

どう利用するか知らなかったし、

自分で踏み出す勇気はなかった。

提案してくれた彼女がすぐ予約を入れて

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仕事終わり、喫茶店にて

仕事終わり、喫茶店にて

上司は丁寧にわたしの話を聞いてくれた。

なんと、上司も過去にうつ病になって

病気休暇をとっていたことがあり、

その後も薬はしばらく飲み続けていたとのこと。

申し訳ないが、普段の姿を見る限り、

悩みを抱えるタイプだとは思っていなかった。

驚くとともに、共感してもらえたことに

心底ほっとした。

ただ、その場では、

「今後具体的にこうしていこう」といった話は

特に出なかった。
#う

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崩れていった自分

前述のキッカケによって、静かに堕ちていった。

まず、仕事をしていて突然頭が真っ白になり、

何も考えられないようになった。

仕事が手につかなくなり、

時間休や午後半休をとって帰ることが増えた。

そして、仕事中、端末を見つめながら、

無意識のうちに涙が頬を伝うようになった。

ついに、朝ベッドから出ることが難しくなった。

「あ、本当に無理なところまで来ちゃったんだ」

やっと気付いて、上

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ふたつめのキッカケ

うつになったふたつめのキッカケは、

『先を考え過ぎてしまったこと』

わたしが悩んでしまうのは繁忙期ではない。

むしろ繁忙期の前なのだ。

繁忙期の間はアドレナリンが出ているのか、

悩むことはほとんどない。

ただただ体が疲れるだけ。

意外にも心は無なのだ。

繁忙期の前に、

「○月からはアレとコレと…忙しくなるぞ〜」

という話が出るとダウンしがち。

周りのザワザワ感が極端に苦手なの

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ひとつめのキッカケ

うつになったひとつめのキッカケは、

『環境が変わったこと』

環境と言っても、

同じグループの中で担当エリアが変わっただけ。

同じ建物の、同じフロアの、

目の前の島に移っただけだった。

はたから見れば些細なことが、

わたしにとってはとっても大きかったのだ。

新しい仲間が嫌だったわけじゃない。

前の仲間と変わらないぐらい好きなメンバーだ。

ただ、事務のやり方の違いが

毎日のように

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うつになったキッカケ

うつになった時って、

自分でも正直原因がよく分かっていない。

気付いたら職場に着いた瞬間涙が出ていた。

そんな感覚。静かに闇に堕ちていく感じ。

冷静に考えられる今、

2つの原因があったのだと分析する。
#うつ病 #アラサー #暮らし #仕事

うつが暮らしを豊かにした。

うつが暮らしを豊かにした。

うつ病を発症し、1ヶ月半仕事を休んだ。

今になって振り返ると、

その時間はとても大きな意味があったと思う。

30歳目前にして、

自分なりの生き方を見つけ始めた女の話。
#うつ病 #アラサー #暮らし #仕事