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旅先で出会った親切な方々3〜パリ〜

こんにちは~

今日は、パリの話。
初めて行ったヨーロッパがフランスだった。すっかり気に入ってしまい、それから何度も足を運んでいる。基本、一人旅。

あるとき、いつものようにパリのシャルル・ド・ゴール空港に夕方到着し、市内のホテルに行くためRERと言う電車の駅に向かった。
スーツケースを持っていたが、今のみたいに持ち手は長く伸びない。短い持ち手を持って長い時間引きずっていると、手が痛くなったものだ。
なので、駅まではカートにスーツケースを乗せて運んだが、改札を入るところからはカートが使えないので、手で引っ張ったり押したりしながら行くしかない。

ホームへ行くエスカレーターに差し掛かったときに、「お手伝いしましょう」と、一人の男性が私のスーツケースを持ってエスカレーターに乗せてくれた。彼の風貌は悪くなかったが、私は少し不安になっていた。悪い人だったらどうしよう?
エスカレーターを降りたところで、彼は「Bon voyage! (良いご旅行を)」と言って去って行った。
あぁ、よかった。いい人だった。

ホームに電車が入って来て、ドアが開いた。電車の床は、ホームより一段高い。
そこへまた、「お手伝いしましょう」と言ってさっきとは違う男性がさっとスーツケースを持ち上げて電車に乗せてくれた。乗せたら、彼は「Bon voyage! (良いご旅行を)」と言って去って行った。あら、またいい人だった。

その後も、電車から降りるとき、乗換駅で階段を昇ったり降りたりするとき、最後の駅で改札を出て、地上に階段で上がるとき、出口からホテルに向かうまで、次々と近くにいた人たちが、数珠つなぎのように私のスーツケースを運んでくれた。もちろん、誰一人として、スーツケースを持ち去る人はいなかった。(まあ、めちゃくちゃ重いしね…)

話は変わるが、私は数え魔で、繰り返しが起こったり単調な音を聞いたりしたときは、なんとなくその回数を数えてしまう。例えば、踏切で遮断機が下りるまでにカンカンなる回数とか、階段の段数とか、自転車でペダルを踏んだ回数とか。

なので、この「スーツケース運び数珠つなぎ」のときも、私を助けてくれた人数を数えていた。

その数、13人。


男性も女性も、20代?から50代?までいろいろな人種(正確には覚えていない)の方々が助けてくれた。私が一人ぼっちで大きいスーツケースを運んでいる、アジア人女子だったからかもしれない。
最後の若い女性に「あなたが13人目」と言うと、本当に驚いていた。今でもよくこの話をフランス人にするが、みんな驚く。パリの人がそんなに優しいなんて、と。

私はラッキーだっただけかもしれない。
でも、このことがあってから、世界は優しい人で溢れている、と信じられる気がした。

あのときの13人の方々、
本当にありがとうございました💖

最後までお読みいただき
ありがとうございました😊

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#旅の思い出

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