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火を点けたら最後、もう逃げられません!


とまぁ、危なげなタイトルになってしまいましたが……

誓って、わたしは放火犯ではありせん。ご安心ください。


こんにちは、ショコラリスト®︎サユリです。
この度、Kindle第1号をついに出版しました。

原稿はすでに書き上がっていましたが、その原稿をKindleというメディアに置き換える、ということの方が大変な作業でした。

kindle出版関連の本を数冊読んで、あとはググりながらの作業です。
未知の作業で、何度も行き詰まりましたが、どうにかフィニッシュしました。

今回の作業にかかったのは、45ページの本で、トータルおよそ25時間。

25時間は集中しなければならなかったのですが、ついふらふらとカフェに逃げ出したり、今やらなくとも良いことが気になったりと、なかなか集中できません。


自室に篭り、MacBookを開き、とにかくkindle フォーマットを仕上げると決意しました。

デジタル時計を見ながらの作業は、なんだかTO DO 感が強くて気が進まず……

そこで登場したのがキャンドルです。
キャンドルは灯す場所が固定され、ある程度、燃焼時間を確保しなければなりません。

場所の固定は言わずもがな。
そちこちで灯すわけにも行かないし、カフェに持ち出すわけにも行きませんよね。笑

キャンドルを灯すと、時計ではなく、炎が揺らいでロウをとろかしていくのが時を計る基準になります。

その昔、キャンドルが時計の役目を果たしていたことも。

作業の前に、コーヒーとチョコレートを気付けというか、儀式のように頂き、さぁやるぞ感を盛り上げておきます。

厳かに炎を灯し、わたし時間が始まりです。


壁時計の針も、iPhoneの時計アプリも、消え去ります。


時を刻むのではなく、時がとろけていきます。
炎がゆったり、時間を広げていくのです。

キャンドルは時間の流れをがらりと変えてしまう魔法のアイテム。


しかもDiptiqueの上品で高級感ある香りが、いつもの部屋を詩的でクリエイティブな空間に、がらりと変えてしまいます。


ほら、ヴィジュアルだけでも、いつものデスクが静謐な神殿になったかのようです。

わたしのお気に入りの香りはBAIES
カシスの葉とブルガリアローズの香りが立ち昇り、揺らぐ炎に酔いしれます。魔女になったような、魔法が使えそうな錯覚に陥りそう。

まさに集中したい時にぴったりの時間と空間を創り出してくれるのです。


私はいつも100時間灯せるサイズのキャンドルを買うようにしています。Diptyqueのクラシックキャンドルは、直径7.5cm、高さ8cmほど190g がこのサイズに当たります。


この大きさは、最低でも一回の燃焼時間を2時間以上取らなければならないため、お籠もり作業にはぴったりです。

3時間くらいで、円柱(ピラー)型、または同サイズのグラス入りキャンドルのロウのプールがゆったりと表面いっぱいに広がります。このプールができるまで燃やし続けなければならないのです。

以前、初めて使ったピラーキャンドルを、短時間で点けては消すを繰り返したため、炎がキャンドルの中心をどんどん沈んでいくというトンネル化現象を起こしてしまいました。


最後はどうやっても火を点けられなくなり、そのキャンドルも使えなくなりました。作家モノの決して安いキャンドルではなかったので、がっかりです……

以後、キャンドルの使い方を徹底的に調べたので、キャンドルもキャンドルタイムも上手に使えるようになりました。今や、キャンドルを消す時のピンセット、芯をトリミングするハサミ、予備の芯まで常備しているプロキャンドラーですよ。

おっと!
キャンドルタイムにあまりに集中し過ぎて、5時間連続で作業できたこともありましたが、マックスです、お気をつけください。危うく酸欠になるところでした……


適宜、空気の入れ替えは忘れずに。


というわけで、キャンドルのおかげで、無事にkindle処女作をリリースすることかできました!


キャンドルでたっぷり時間をかけましたが、
コーヒータイムに読み切れる小さな物語です。

よろしければ、ぜひお読みくださいませ。


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