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結局、おしゃれになるには洋服よりボディに投資すべき理由


こんにちは、サユリです。

私はかつて東京、表参道駅の裏手にあったアパレル会社のプレスルームに勤務していました。

ファッション業界は様々な人種がいます。プレスルームには社内スタッフのデザイナー、マーチャンダイザー、パタンナーが出入りします。外部からはスタイリスト、モデル、ファッション誌エディター、契約モニターの俳優や著名人、時には社長の愛人と噂される美女も出入りしていました。

皆、とてもおしゃれな洋服を着ていました。

おしゃれな人は、やはり相当数の服を購入しています。デザインや美意識を磨くための投資であり、実際に自分が着てみないとわからないこともたくさんあるからです。

おそらく、わたしも含めてほとんどの社員はお給料を超えた額の洋服を購入していました。

そんな業界の人たちをプレスルームで観察するうち、どんな洋服もさらりと着こなせる人は、アートっぽいオタク美意識系ではなく、意外にも体育会系の人たちということが分かってきました。ボディも引き締まり、動きも軽やかで、仕事も判断も早い。チームでの仕事もスムーズでした。

休日にはサーフィンやアウトドアスポーツを楽しみ、時にスポーツ大会をブランドメンバーで企画したり、仕事も体を動かすことも楽しんでいました。当然、同僚どうし、日頃から互いの体型チェックを欠かしません。というか、普通の日常会話になっていました。着こなした洋服は、丸ごと社外プレゼンテーションです。ひとりひとりがブランドの看板です。

「少し引き締めないと服がダサ見えするから、売り上げ落とすなよ」
「肩出しの服は姿勢を良くしてね。猫背だと安っぽく見えるからね」

洋服のデザインやバランスやスタイルが変わっても、格好良く着こなせる人は、姿勢や動きはもちろん、そもそもボディデザインが整っています。

現在よりはファッションのサイクルが速くはなかったとはいえ、やはり業界は目まぐるしく、また次シーズンの洋服を購入しなければなりません。

私のクローゼットは常にぱんぱんで、常にクリーニング屋さんに洋服を運んでいましたが、何をクリーニング屋さんに預けたのかもわからなくなるほどでした。

結局、私はファッションは好きだけど、ファッションビジネスはどんどんお金がかかってしまうということで、ライターの仕事に転職しました。主に映画を中心にファッションの記事を書いてきました。

アパレル会社から離れてみると、今度は少ない洋服でおしゃれに見せるためにも、なおさらボディのメンテナンスが大切になります。太ったらたいがいの洋服はダサくなります。

なので、自分なりに体型管理には気をつけてきました。

体型管理は意志も大切ですが、思考、習慣、ルーティーン、情報収集や時に積極的な勉強も必要です。それでも、それくらいの投資はたいしたこたはありません。

しかも、一度、身につけた知識やボディは、ほぼ一生モノです。時代に合わせたアップデートはあれども、お給料以上に出費することもありません。

ということで、おしゃれになりたいなら、洋服よりも、まずボディに投資すべきだということを、身をもって学んできました。


こちらのジャケットは、1960年代に活躍したフランスの女優ブリジット・バルドーの作品’En effeuillant la marguérite’(デイジーの花を摘む)で、邦題は『裸でごめんなさい』まさにズバリのタイトルですよね。

彼女の素晴らしいボディは、何も纏わなくとも美しいバランスでした。バルドーはデザイナーブランドのドレスを着ることはほとんどなく、街中のブティックで売っているごくシンプルなワンピースやニットやフレアスカートといったアイテムを、パリジェンヌらしくキュートに着こなしていました。バレリーナ出身らしく、全ての身ごなしやポージングが惚れ惚れするほど美しい。

そのファッションスタイルは今見ても古くはないし、彼女のバービーボディも永遠です。

洋服の映える体作りが、結局のところ、時代を超えて、いちばん、おしゃれに見えるのです。

間違えても、太った体を隠す洋服を買うのはNGですからね。まずはボディ、それから洋服に、賢く投資しましょう

お読み頂きありがとうございます。
あなたのおしゃれのヒントになれば幸いです。

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