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普通の日こそ特別に生きたい

何でもない日おめでとう!

特別な日はとびきり特別に生きたい反面、特別な日にこそ普通以上に普通に過ごしたいという気持ちもある。

一方で、特に祝うことのない日こそ、普通の日を頑張って生きていて偉い!頑張った!!自分を労わろう!!!おめでとう何でもない日!!!!
みたいな気持ちでいたいなとも思う。

というわけで。
祝えるような素敵な機会を見つけた時こそ、祝う時なのだ。

ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ
ローズLOVE

一台4,500円、イートインなら5,200円。

は?誕生日ケーキじゃん。
というか700円の金額差やば……。
さすがにテイクアウトにした。慎重に持ち帰ったものの、箱を開けると結構ずれて崩れかけていた。
高いから壊れない、なんてことは決してない。

1日1台限定。貴重だ。
でもこんな高いの、そもそも売れるんだろうかという気もするし。六本木という、しかもミッドタウンでリッツカールトンという立地だから、こういうのこそ売れるだろうという気もするし、むしろ売れ残る日もあるのかなと気になる。


こんなホールケーキ的なお金額様でいらっしゃるものを、果たして1人で食べるものなのだろうか。
いやいやイートインもあるくらいだし、量的には1〜2人が適正なのでは。そうだよね、うん。

背景を白にするかピンクにするか、色々悩んだ。
こんなに凄いもの、花やらレースやら、何か添えた方がいいかな。いやいや、本体の魅力を最大限にするには、シンプルが一番では。

ハートはチョコレートでできていて、ハートの形を割ってしまわないように2つに割れるような作りになっている。
は?
何を言っているのかといえば、これだ。

水平に分割される…婚約指輪の入った箱のようだ…ハートが重なっている…
なんて表現するのが伝わるの???

それにしても改めて…可愛らしくも派手派手しくはなく、美しい、ひたすらに美しい、このチョコレートの、構成の凝り方がやっっっばい。

ハートの中にはベリーやジュレやクリームが見事な煌めきで詰まっていて。その清らかな湖に薔薇が刺さっていて。上のハートの片方にハート型の穴が空いていて。そこから薔薇が飛び出す。

上のハートのもう片方には、ホワイトチョコで作られた羽だ。

愛を伝える、重なり合ったハート。
2本の薔薇。2枚の羽。

なにかとんでもなく、凄く深いメッセージが潜んでいる気がする。

全体から放たれる薔薇の香りが甘美。酔いしれる
。あまりにも華やかに上品で、香りだけで非日常に誘われていくようだ。

甘やかで繊細なチョコには優しさがたっぷり溶け込んでいる。口の中で溶けゆく程に、心に余裕が生まれる気がする。

様々なベリーの気品ある酸味は、幻想的な漂う雰囲気に楽しさの輪郭をハッキリと加えてくれる。

薔薇の香りの中でベリーたちのフレッシュな酸味と甘さがイキイキと輝く。

素晴らしいが凄まじくて、心が忙しい。



ハートをテイクアウトにしたから、それとは別にイートインもした。

赤ワイン フィグ チョコレートムース

赤ワインもフィグも大好きだから、こんなん惹かれに惹かれてしまう。

トップのデザインも可愛過ぎるんだなあ。

フィグのたっぷり感は見た目からも凄いのが分かるが、実際に食べてみると更にとんでもなくて…びっくりした。とても濃く、瑞々しい。

全体的に華やかで強めな味わいながら、印象のアタックには気品があって柔らかで。しなやかに入ってくる。

スイスイと食べ進めてしまってから、感覚の全部がフィグと風味良いチョコに浸っていることに気が付く。

土台となっているビターなチョコのしっとり感が生み出す落ち着き。それと赤ワイン・フィグの調和が素晴らしい。


何でもない日は、いつだって特別な日にできるんだ。
ありがとう美味しくて可愛い素敵たちよ。

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