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心のレンズと、今と明日となんやかんや

いつまで、いつかの自分に期待し続けるんだろう。


私は、世界を2つのレンズを通して見ているような感覚で生きている。
1枚目のレンズは交換不可能。
一度ついた傷は決して消えない。傷があることを自覚して見ないと、余計に辛い思いをしてしまう。

2枚目のレンズは、状況に応じて使い分ける。
「皆やさしいな、生きるの楽しいな〜超大好き!!」ってレンズを使えば、なんとなく元の傷は隠せるし生きるのがわりと楽になる。

ただ素の自分を投影した1枚目のレンズと差が開きすぎる程に確かに減るものはあって。
たまには全く逆の、誰もが苦手で何もかもが面倒くさいと思うような正直者のレンズを使うことも必要だったりする。

使い分けるバランスが難しい。


一応、そんなふうに整理して考えられてはいると思うのだけれど、それを上手くコントロールできているかといえば全然そんなことはない。

1枚目のレンズの汚れや傷は増えていくばかりだというのに、いつか消えると信じている自分がいる。
それが消えたら、素晴らしい2枚目のレンズが手に入るはずだとか。そうすれば、きっとその後なら、今できないアレコレが出来るようになるはずだから。
それから挑戦すればいいじゃん。なんてさ…ひどく都合のいい屁理屈で、今の自分に無いものを羨んで、目を背け続けている。

もっと、ちゃんと「今」を頑張れたらいいのにね。
分かっていても難しいことって、ほんと多い。


そんなことをずーーーっと悩みながら、解決なんてするものではないのだけれど、ぐるぐる考えて。時々、あぁそっか、自分はこういう思考をしてたのか、ってストンときて。そうかと思えば、「あれ?なんか違うな」ってなって。あぁ面倒くさいな。

でも、それでも、そういうことの繰り返しで、なんやかんや大人になったし、これから年寄りになっていくんだって信じてるよ。かっこいい、ちゃんと自分を認められるババアになりてえなって思ってるよ。


伊勢丹浦和展で開催のフランス展。
浦和は少し遠いから、行くなら事前調査もして朝から…。なんて、今までなら思ってた。
けれど最近は、少し捉え方が変わってきたかも。
時間が無いから、行けるなら夕方だろうと行ける時に。それでも他の人よりはずっと腰を上げるのに時間がかかるけれど、なんとか私は私の意思で、今日の生き方を決められている。

レガレヴ
チェリーのフォレノワールパフェ

超〜美しいな!!!
これ使い捨てのプラスティックグラスなんだが…このお洒落な形で存在するんだね。パフェ受け取りの時に、「これは…食べ終わったらここに戻しに来れば大丈夫ですか?」ってわざわざ聞いちゃった。そういうの、迷うんだよな〜。

洋酒感たっぷりのチェリーには、本当に驚く。
溢れる強い味わい…これを支えられるのは、ビターなチョコレートしかいない、とさえ思えてくる相性の良さだ。

ザクザクぱりぱりフンワリ…チョコレート色んな形で飛び込んでくるのが面白い。形が違えば、味わいにも奥域が出る。どんな作戦で組み立てられた構造なのか、その正解を素人の私なぞには知る由もないけれど。そういうのを想像するだけでも楽しさ倍増、どころではない。パフェは、問いかけるシェフと妄想力で解答する消費者で完成するものだ。

最初はチョコやチェリーの存在感の強さで茶色…黒に意識を持っていかれるのだけれど、後半のたーーっぷりな白世界に、一気に視野を広げられる。
黒と白の対比が素晴らしいパフェだ。

ザクザク…超〜心地よい。
たっぷりのクリームに埋もれさせながら味わって…おおぅ、気が付くと意外とお腹いっぱい。


他にも気になるパフェは色々あれど、ちょっともたれそうかな〜。
ん?

プリンセスレイコ
焼きたてマドレーヌ

通った瞬間が、まじで焼き立てだった。
可愛すぎん?
都内の催事よりもずっと空気感に余裕があったからか、接客も「これマジで個人的にも超オススメなんですーーー!!」っていう愛が伝わってくるものだった。そりゃあ買いたくもなるわけで。

可愛いなーーーー!!!

山やっっっば。
ぷっくらとして愛おしい。ずっと眺めていたいけど、焼きたて食べたい〜。悩ましい。

そして、ほんっっとに焼き立て!ふわふわ、やわらか生地が、バターの甘さと共にホロリとほどける。シンプルを超えた圧勝のシンプルさがもう、流石すぎだ。

ややレモンのような爽やかさが鼻を抜けると思ったら、バターの甘い香りに溺れている。

いや可愛すぎるだろう。

Kazu Bake
ブルーブーケ

喉が乾いてきた。
イートインが、新宿伊勢丹とかだと隔離されたイートインスペースに入ってドリンクセットで本格的に、みたいな感じが多いのだけれど。どこでもああいう狂気を実現できると思うな!!!

それぞれのお店で目的のものを購入して、中央の共通イートインスペース(机のみ)で食べるという形式だから、珍しくパフェだけみたいな食べ方した。
賛否両論あるようだけれど、私はスイーツをドリンクと合わせたい派だ。

だから、こんな素敵な飲み物は有り難すぎる。

青色のグリーンティー。
実物を見ると、その美しさにアッと感動する。サッパリ、スッキリとした味わいも最高だ。

甘さたっぷりのスイーツの後に非常に良すぎる。
会場に存在してくれてありがとう。

そしてあの外観…。
…ほんっと、綺麗だったなあ……✨


いつか、いつか。
今でもずっと期待して、勝手に裏切られて…いや裏切ってんのは私か。幸せなのに、なんでこんな不幸な生き方しかできないんだろう。

それでもやっぱり「今」に紛れもない幸せはあるわけで。そのいつかの今を作るのは、今の行動で。

いつかを見てしまうのはもう病気みたいなものだけれど、ちゃんと幸せになる今も見るよ。


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