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幸せになる為に、今日も思い通りに生きない

世の中、思い通りにならないことのなんと多いことか。

普通に上手くいってしまったことには特別意識を向けないからなのか、あるいはマジのマジに失敗ばかりしているからか、よく分からない。

兎にも角にも、私の人生、物凄い大コケはしていないものの、大概8割くらい後悔ばかりしながら突き進んでいる気がする。


5年以上働いてきた今の部署もいよいよラストスパートで。昨日くらいから、もう同じ所属として会うのは最後だよという人も増えてきた。
というわけで最後の挨拶を……。

皆の前で何か一言、というのがあるのは最初から分かっていた。何を言おうかな〜というのは半年前からなんとなく頭に描いていて、最近では何度もリピートしていた。

極度のあがり症だから、そういうのを上手く言えたこともないけれど、流石にずっと一緒に働いてきた仲間の前でもう緊張も何もないしな…。

なんて甘々に考えていたのに、いざ口を開くとまあ言えないも言えない。話しながら「あぁ?つまり何を言おうとしているのか分からないんだが」と自分でも思った。つまりは、もうちょっといい感じの感じで言いたかったことが、言えなさすぎて、ただの心病んだ人か厨二病みたいなことしか言えなかったんだ、なんだお前。

これまでの関係性が崩れるほどの失敗では全然ないのは滅茶苦茶わかっているのだけれど、まあ普通に超恥ずかしかったってだけ。


はい。
お酒で潰れる失敗は恥ずかしさと共に普通に迷惑かけているから…まあ、うん、あれだ……気を付けようなって思う。

それ以外の失敗は、わりと自滅が多くて、これに関してはもう我ながら自分頑張れとしか言えない。


最近本格的に写真を頑張り始めたので。嘘。本格的なカメラを買ったので頑張ろうと思い始めたので、って段階だけれど。

だからこそ、1日がかりの写真講座に行くなどした。

遅刻するのが怖いからというのもあるし、折角だからというのもあって、そういう予定の前には近くのカフェに入る。

わりと駅から遠い微妙な立地だし、朝からオープンしているカフェはあるだろうか。
調べると、1つめっちゃ最適解があった。

むさしの森珈琲
モーニングとして提供されているパンケーキに、べらぼうに惹かれた。

実は道に迷って、自分の中での予定時刻よりも大幅に遅刻していた。
10時からの予定で、着いたのは9時20分くらい。
珈琲1杯の注文でちょうど良い。

だというのに、パンケーキ…。

「メレンゲから作るので、お時間15分〜20分かかりますが、よろしいでしょうか?」
よろしいわけないのよ。
10時までに食べ終わらればいいのでもないんだから。
50分にはお店出ないと間に合わん…。

「はい、大丈夫です!」
パンケーキ食べたすぎて、思考回路がバグった。

良い。

メープルシロップは好きなだけかけていい。

全部かけて怒られるのか分からないが、明らかに全部かけないだろって量が出てくるので、まあ好きなだけかけられる。

トロォ!!!

ここ、もっと気合い入れて撮りたかったけど、なにせ時間がなかった。
マジ撮ってないで食え!!!タイムリミットは、刻一刻と近づいている。

食べるのにかけられる時間は、頑張って5分強。
パンケーキは、意外と大きい。

どうする!?!?
結論を言えば、食べられた。
当然もっとゆっくりと食べたい欲求もあったけど、慌てて食べたらギリ間に合った。食べた、というか飲んだ。

これは、飲めるパンケーキだった。

店員さんが、「メレンゲから」と言っていたのがよく分かる。フワッシュワッ…消えた〜〜〜。消える、本当に、消える。何年か前、幸せのパンケーキなんかがよく雑誌に載った頃、フワシュワ系パンケーキが異常に流行った。例に漏れず、私もハマった。

アレらと比較しても、相当にフワシュワ消える度がめちゃくちゃ高かった。

空気をたっぷり含んだ生地にはメープルがよくよく染み込み、それがまた美味しくて。ついつい沢山かけてしまう。罪深い〜。

というわけでギリギリ多分、予定には間に合って。
慌てて食べたのは、私の勝手な自滅。


1日の写真講座が終わり、近くのお店「チャムール」にて購入しためちゃ可愛いケーキを家でめちゃ可愛く取ろうとした。

ん〜ちょっと曲がってるな。
ここをこう…ずらして…バタッああああぁ????

タルトが、倒れた。
一生懸命修復したものの、元の綺麗な状態には戻らないね。あの、味は…本当に美味しいので。

特にタルト生地が最高に好き。とても軽くサックリ心地よい割れ方をして、弾ける甘さが本当に可愛らしい美味しさで。日常の中に溶け込んだ小さな幸せって感じが、あまりにも良い。

倒して…ごめん。


取り返しのつく、自分が恥ずかしかったり悲しかったりするだけの「思い通りにいかない不幸」は、きっといつかの幸せの為の栄養だと思っている。


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