ふらり気楽にアフタヌーンティーで綺麗になってみる〜コスメキッチンアダプテーション〜
「仕事、早めに終わったんだ」
「そう、じゃあ美味しいもの食べてね。平日限定のアフタヌーンティーとか、良いお店ないの?」
お昼過ぎに仕事が終わり、家族と電話をしていた昼下がりの会話。
遠方で暮らす娘には幸せ溢れる食事を楽しんで欲しいと願う。
良い家族でしょう?
アフタヌーンティーかぁ…。
本格的なものはほとんど予約必須だろうし。
そもそも複数のスイーツが提供されるアフタヌーンティーは、基本的にカロリーオーバーだろう。
そんなに日常的に食べてたら、太っちまうよ。
恵比寿に向かった。
私は知っていた。
平日14:00~限定という難易度の高さをもって、成城石井のお店でサダハルアオキ監修のパフェが食べられることを。
写真を見るとなかなかのボリューミーさに躊躇いもあったのだけれど、なんとなく気になっていて。
「絶対ココ!」と決めていたわけでは無いけれど、なんとなく、足が向いたのだ。とりあえずもう一度目の前で悩んで決めよう。
......看板が、無い。
店頭で見られるメニューのどこにもパフェの記載が無い。
無くなったのだろうか。
店員さんに確認してもよかったのだけれど、まあ縁が無かったのかも、とちょっと別のカフェも覗いてみることにした。
近くにある、コスメキッチンアダプテーションというお店。
ヴィーガンメニューが豊富で、以前訪れたことがあった。
きのこと和ハーブのとろろパスタ
〜柚子こしょう醤油ソース添え
ナッツと豆のグルテンフリーガトーショコラ(ミニ)
はあ、ビジュアルにも良い。
味も良い。
身体にも良い。
良いこと尽くめのお店。
また来たいなと思っていた。
アフタヌーンティーが食べられる...!!!
しかも、1番下のプレートセットだと、量もあまり多くなく、色々楽しめそうだぞ。
今日は、もりもりガッツリクリームのパフェよりも、こういうのを食べたかったのかもしれない。
目移りしてしまう別メニューも色々。
これ、気になる...!!
ええい、ダメダメ、目指すはアフタヌーンティーよ!
さっそく注文して、待つ。
机に映るグラスのキラキラ綺麗だなあ、などと思いつつ。
ちなみにデトックスウォーターは自由に取ってOK。
最高のサービスだ。
さて。
好き!!!!!
まずは冷静スープ...といきたいところなのだけれど、ソフトクリーム溶けちゃうからね。まずはこちらから。
食べる順番が謎過ぎるけれどまあ、私は食前スイーツでも全然気にしないか大丈夫。
豆乳と甘酒のヴィーガンソフトクリーム
ほんのりシャリシャリとしていて、でもシャーベットよりは滑らかで柔らかめの温度。豆乳感はしっかりとあって、奥からくる甘み。
甘ったるい重さは全然なくて、さっぱりいただける。
底には小さなシリアルたちがたっぷり。
相性もバッチリで、満腹感もある。
凄く不思議な、好きの塊だ。
枝豆の冷静スープ
葉も入っており、スッキリ爽やか。
枝豆の食感の幻想を感じながら、実際には凄くサラサラとしていて、ゴクンと飲めてしまう!
スプーンですくうか直接傾けて飲むか、悩みどころ。
まろやかな枝豆の風味は誰からも愛されそうな優しい味わいだ。
テンペのてりやきバーガー
てりやきの味は濃すぎないながらも、バンズの素朴で深みのある味わいの中では凄く映えて、良い相性!
大豆ミートなんかは増えてきたけれど、テンペを使うのは珍しい。
テンペ。健康食品オタクの中ではわりと有名になりつつある食材に思えるのだけれど、一般的にはまだまだ知名度は低そうだな。
物凄くザックリ言うと、ネバネバしない納豆。
「インドネシアの納豆」なんて呼ばれている。
高級スーパーとかにはブロック状のものが売られているのだけれど、結構良いお値段するのよね。買えない程ではないけれど、できれば2割引きを狙いたい。
柔らかな豆の香ばしさは、ナッツのようにも感じられる。
私はヴィーガン料理が大好きなので、こんなのが日常的に食べられたら幸せだなあ。
プロテインスーパーフードボール
小さいと思ったら、信じられないくらいこの1粒にギュッと詰まってる!!
デーツの味相と、キュッとした酸味、じんわりと広がる甘み。
本当にいっぱいの栄養をその身に感じる。
兵糧丸とか仙豆を食べている気持ちだ。
元気がみなぎる。
カカオとコーヒーのヴィーガンチーズケーキ
「季節のチーズケーキ」という括りの中で、何故「カカオとコーヒー」が季節メニューになるのか不思議なところだけれど、この組み合わせは魅力的過ぎる。
なめらかテリーヌに、ほんの少しプリンを加えてトロリンと柔らかにしたような食感は、確かにチーズケーキだ。
そして折り重なる、カカオとコーヒーのほろ苦く甘い味わい。
どの要素も好き過ぎて、泣けてくる。
尊い...!
アフタヌーンティーって、事前に予約して、お洒落して、ソワソワとした気持ちを抑えつつシャンと背筋を伸ばして頬を緩ませながら、色んな覚悟を乗せて挑むものだと思っていた。
けれど、こんな風にフラリと立ち寄れるようなアフタヌーンティーもある。
しかも、甘酒とかプロテインとかさ、「食べることで美しくなる」的なやつら。
最高にも限度があるってものだ。
いや、限度なんてないのかな。
アフタヌーンティーなんてお洒落すぎて別世界…な〜んて無闇に敬遠せずに楽しみたい。
「美味しい」幸せにプラスして、「私はアフタヌーンティーを楽しんだ」という事実は、なんだか気持ちを盛り上げてくれる。
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