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好きをもっと知りたくて〜REVIVE KITCHEN THREE〜

もっと食の知識が欲しいなと思っている。
思ってはいる…けど、働くことと両立しての勉強って、なかなか難しい。
それをやってのける人、本当に尊敬するよ。

今年、上司の指示で会社が紹介している通信講座を受ける必要があった。
私は経理の仕事をしているから、本当は会計の知識などを選ぶのが正しいんだろうね。
でも私は、どうしても食に関連したことを学びたかった。

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五大栄養素や正しいダイエットの話。

期限もあったからテストを優先させて、それは選択式の簡単なものだったから無事に100点で合格。
けれどビタミンやミネラルなど自分の中ではまだ全然整理できていなくて。
指示された課題はこなしたとはいえ、改めてこういう知識はちゃんと身につけていきたいと思った。

……思う、だけなんだよなあ、いつも。
どうやったら実行できるんだろう。
有言実行でも無言実行でも、とにかく行動できる人は凄い。
やるぞと言ったのに、結局何もできなかったという結果が一番、自己肯定感を下げるのだ。分かってるんだけどなあ…。


でもやっぱり好きだから。
本を読むのも、食のことも。
勉強は嫌いだけど、そういうことは好きだから。
プロフェッショナルな人たちのように体系的に漏れのない知識はもっていないものの、断片的な知識はちょこっとあるもので。

そんな中途半端なものだから、身体に良いイメージの強いヴィーガン料理とか、滅茶苦茶好き。
いや、本当は分かってる。
健康どうこうでなく、思想的な観点から動物性食品を含まないものがヴィーガンだ。
動物性食品は胃に負担がかかるものも多いし、代替として野菜をいっぱい食べることになるから結果的に健康、みたいなイメージがついてるんだよね。

そのイメージが、私には大事だ。
けれど持っている知識によってそのイメージは大きく異なる。

ある人は「ヴィーガンとか、食に変なこだわりのある人がお高く止まって好きとか言ってるよね。普通にガッツリ肉とかの方が美味しいに決まってるのにさ」と言う。
またある人は「ヴィーガンが正義のように言われるけれど、しっかり栄養を考えた3食を摂ることが一番なのよ」と言う。
一方、「私はその思想に共感し、もうヴィーガン料理しか口にできない」と主張する人だっている。

持っている知識とそれに抱いた印象によって、見える世界は全然違うものだ。これってなかなか怖い。
だからこそ、正しい知識を身につけたい、と思うのだけれど。
正しいって、なんだろうね。


とりあえず今の私にとっては、ヴィーガンはなんとなく身体に良いイメージがあるから、好きだ。
きっと似たような印象を持つ人が結構いるのだろう。
そういうお店は増えてきた。
それでもまだまだ少数派で、偶然見つけると「おっ」と思う。

日比谷で素敵なお店を見つけた。
REVIVE KITCHEN THREE

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う~ん、野菜いっぱい...いいな。
でも…でも、やっぱりスイーツに目がいってしまう!!

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お店自体がそういうコンセプトだと、どのメニューも好み過ぎて迷ってしまう。結果、好きに好きの上塗りで、やっぱり私はパフェにした。色々な物語が詰め込まれたパフェに。

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提供前に出てくるカトラリーが見た事のない形だと、とてもワクワクする。

それにしても......目の前の植物はインテリアなのだろうか……。

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植物に対する知識は全然ないので、良さがイマイチ分からないが、いや、でもちょっと他には無い感じで面白いような気もする。
「綺麗」と表現するのかは謎。

栗と洋梨のパフェ

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(⌒∇⌒)………
て…提供直前に斜め後ろで何かボトッと音がして、店員さんが拾って帰った気がするのは見なかったことにしよう。構成を考えても写真を見ても本当はトップに栗が乗っているものな気がしないでもないけど、視界に入って無いから大丈夫。こういうの、誰かと一緒に来ている場合には心臓に良くない。

切り替えて…全体に満足感があれば良いのだ。

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シャキリとした歯ごたえを残しつつも柔らかくコンポートされた洋梨の瑞々しさがたまらん!!
そして何より最高なのがアイス。
ヴィーガン系スイーツを食べたことの無い人は「独特だね」という感想になるかもしれないけれど。食べ慣れた人的には「そう!これこれ!!」という王道路線。ヴィーガンアイスらしい、独特だけど強烈なバニラミルク感溢れる豆乳の味わいがたっぷりの。少し温度は低めに感じられる、シャキリとした舌触り。

本当に本当に、「ヴィーガンにしては美味しいね」じゃないんだ。ヴィーガンだからこそ出せる、この味。

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下層部は、ちょっと面白い。
パフェは、食べる過程の抵抗力を少なくする方向に頑張るのが普通だ。
しかしこれは、反してしっかりと噛まなければならない沢山のナタデココが入っている。シンプルな味わいに飽きないように栗クリームやジュレ、グラノーラで味と食感に変化を加えながらの、超ナタデココ。

しかしこの、食べるのに時間をかけてよく噛む、という構成。
健康志向を意識したこのお店のコンセプトにはしっかりと合っていて、きちんと筋が通ったパフェとなっている。
あの珍しいパフェスプーンも、ナタデココが非常に丁度よい量で落ちずにすくいやすい。おそらく別の季節でも主役のフルーツを変えてナタデココは使っているのではないだろうか。

ドリンクにも、ちょっと面白いのを注文した。
コンブチャスパークリングカクテル

カクテルと書いてあるからお酒のつもりで注文したのだけれど。

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確かに、説明文にモクテルって書いてあるね…???

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可愛いし、なんか身体に良さそうだからOK。

ローズティーみたいに華やかで良い香り。
でも独特の強い癖は無くて。甘くて爽やか。喉にスッと通る飲みやすさだ。

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可愛い、シュワシュワ。

ヴィーガン料理にしても、他のどんなことにしても。
特に賛否両論あるものについては、マイナスのイメージを持ったままに知識を身につけようとすると、その印象が強固になるだけだ。

私にも嫌いなこと、苦手なことはたくさんある。
けれど、できる範囲で。好きだな、良いなと思えることが多くなった方がきっと楽しい。

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