『グロービスMBAマーケティング』から読み盗った3つのこと
みなさん、こんにちは。
今回は星野リゾートの教科書のひとつである『グロービスMBAマーケティング』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)
個人的な話なのですが、グロービス知見録というYouTubeチャンネルをよく観ています。
では、本書の概要と読み盗った3つのことを書いてみます。
本書の概要
第4章ポジショニング、第9章ブランディング戦略など、全12章で、体系的かつ網羅的にマーケティングのアレコレが書かれています。専門的な用語の意義や役割、捉え方や考え方などがわかりやすく説明されています。実際にグロービスで使用している教科書のようなので、内容の充実度は折り紙付きかと思います。
では、グロービスMBAマーケティングから読み盗った3つのことを書いていきます。内容補足をしているコラムに感心することが多かったので印象的だったコラムを3つ挙げていきます。
① 「おーい、お茶」のネーミング
もともと「缶入り煎茶」という名前で売り出していた「おーい、お茶」。
名前を変更した理由に『「煎茶」という漢字が読めない人が多数いたこと』があるのは面白いポイントだと感じました。
ネーミングでは、親しみやすいこと、覚えやすいこと、製品との整合性があることなどを考慮した上で、ユニークな語感を持たせることが肝要である。
② 顧客経験価値をコントロールする4つの方法
4つの方法それぞれに納得感があったので書いていきます。
1. Know me and respect me
顧客が、この会社・ブランドは自分のことを知ってくれていて、しかも尊重してくれている、と感じる状態を維持すること。
髪を切りに行く、カフェに行く、居酒屋に行く、どこへ行くにしても覚えてくれているというのはうれしいものだと感じます。しかし、知り過ぎているというのもよろしくないと書かれています。尊重してくれているという実感が肝心だと思います。
2. Speak in one voice
どのデバイスでアクセスしても、同一の顧客として扱われていて、企業からのメッセージにぶれがないと感じられる状態を維持すること。
私は一貫性のある人に惹かれます。コロコロと意見を変える人は好きではありません。企業を人と同様に考えるのは危険かもしれませんが、企業のファンになるのも誰かのファンになるのも根本は同じな気がします。
3. Make technology transparent
顧客が、テクノロジーの難しさを意識することのない状況を維持すること。
ホテル業界でもネットでいかに予約をとれるかが鍵になっていると聞きます。テクノロジーを上手に活用したマーケティングが今後ますます重要になってくると感じます。
4. Delight me at every turn
すべてのタッチポイントで顧客を満足させること。
無数に存在する顧客との接点すべてにおいて及第するのは簡単ではないと感じます。満足させること≒不満を感じさせないことと捉えるとしっくりくる気がします。
③ アディダスのマスカスタマイゼーション
アディダスに限らず、顧客それぞれに対応したカスタマイズが広がっていまると思います。ホテル業界でもIT技術を活用して顧客それぞれに合わせたサービスの提供が求められていると感じます。
サービス業でも、製造業の製造工程の工夫に当たるものとして業務プロセス・行動規範およびマニュアルの設計などがあり、マスカスタマイゼーションへの取り組みは製造業に限るものではない。
まとめ
『グロービスMBAマーケティング』から読み盗った3つのこと
① ネーミングには、ユニークな語感を持たせること
② 満足させること≒不満を感じさせないこと
③ 顧客それぞれに対応したカスタマイズをすること
次回は『イノベーターの条件』(ピーター・F・ドラッカー 著) から読み盗ってみます。
最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。
貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。