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バラムツ ちょぼ先生の自己満おさかな図鑑 vol.70

食べるのにおむつと覚悟が必要な「バラムツ」のご紹介です。

・標準和名 
 バラムツ

・漢字
 薔薇鯥

・学名
 Ruvettus pretiosus Cocco

・分類(仲間分け)
 スズキ目サバ亜目クロタチカマス科バラムツ属

・大きさ
 体長2mを超えることがある大型種。
 体はとても長くサワラのような体型。体色は暗い色をしており、なんか不気味である。いかにも深海魚といったところか。
 小学高学年の男子くらいのサイズ感である。

・生息地と知名度(認知度)
 日本では南日本の太平洋側に生息し、世界中の温帯・熱帯海域に分布している。深海性で水深500m以深で漁獲されることが多い。深海魚のため水族館でも滅多にお目にかかることはないし、食用として流通もしていないので(流通禁止)、知名度はかなり低いと思われる。
 知名度を例えるなら、漫画僕の心のヤバイやつの「太田力」くらいである。

・ちょぼ's コメント
 不気味な顔つきと暗色の体がいかにも深海魚であると物語っている。
 バラムツを紹介する上で、避けても通れないのが身の油分が凄まじいことだろう。筋肉中に大量のワックスエステル(蝋のような油)があり、食べ過ぎると(食べ過ぎなくてもあかんのやけど)下痢、嘔吐感などを引き起こすのである。人間が消化できない油なので、自然と肛門から油が出ていく。自覚症状がなく漏れ出ていく。もはやホラーである。サイレント下痢である。このように朝起きたらパンツが大変なことになっていたという話はもはや常識となりつつある笑。お食事中の方がいたら大変申し訳ありません。
 そのため玄人のバラムツイーター(そんなんおるんかな?笑)は、食した後「おむつ」を履くらしい。それならパンツを汚さずに済むからね。
 サイレントパンツ汚し&お腹ピーピーになるため、日本では流通・販売が禁止されている。日本ではと記載してあるということは他の国(タイなど)では販売されている。タイ旅行に行った際は、気をつけるかおむつが必要である。まぁ食べなければいいことだが。

 なぜ「おむつ」を履いてまで食べる必要があるかというと、めちゃくちゃ美味しいからである。生でも焼いても煮ても揚げても非常に美味らしい。加熱料理をすると幾分あのサイレント下痢は控えめに済むらしい。
刺身は、全身トロのようで美味しいらしいが、サイレントどころではなく普通に重度の下痢になるみたいである。
 私も食べるチャンスがあったのだが、捌いてみてなんかこれはヤバいことになりそうだと本能的に判断して食べるのを辞めました笑。話のネタになったのにと少し現在では後悔しているが、そもそもあんまりお腹が強い方ではないので、食べたらえらいことになっていただろう。当時の自分の判断を褒めてあげたいと思う。
 好奇心が旺盛で、おむつのストックをお持ちの方は食べてみる価値はありそうなのかどうかはわからないが、食した後のことは自己責任で。
 ジギングの外道でたまに釣れてくるらしいがなかなかのレア魚である。夜になると100mよりも浅いところまで上がってくるようなので釣れるチャンスは上がるだろう。
今度、食べるチャンスがあったら、おむつを履いて食べてみたいと思う。

※画像はweb魚図鑑から引用

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