見出し画像

イベントがコミュニティになるとき

オンラインイベントもオンラインコミュニティも活況です。わたしたちはソーシャルアニマルなので、物理的なディスタンシングには耐えられても社会的なディスタンシングには耐えられないのが理由かもしれません。

よく見てみると、コミュニティがイベントを開催したり、イベントがコミュニティ化していたりします。そして、さらにSNSでのやり取りを見ていると、両者が混同されていることもあることに気がつきます。

では、「イベント」と「コミュニティ」はそもそもどんな違いがあるのでしょうか?このあたりを考えておくと、イベントやコミュニティとの付き合い方が分かってきます。

・・・

両者の違いとしてまず挙げられるのは「時間」です。イベントは短くコミュニティは長い。

ではもし、イベントが何度も「繰り返し」開催されて長期化すれば、そのイベントシリーズはコミュニティでしょうか?これは微妙なところですね。まだまだ条件がありそうです。

たとえば、イベントシリーズによく参加する「常連」の人が出てくるとちょっとコミュニティっぽい気がしてきます。リピーターだけでイベントが繰り返されると閉鎖的にはなっちゃいますが、それはそれでコミュニティのひとつのカタチです。実際は常連さんと新規参加者が混ざり合っている状態になることが多いですね。

常連さんを中心に、参加者同士の「つながり」が増えてくるともっとコミュニティっぽくなります。そのためには、カッチリした進行よりも、主催者が参加者を適切にイジったり、参加者同士でラフなコミュニケーションができる曖昧な時間をつくるのがよいでしょう。

その「つながり」が波及して「非公式」な活動にまでつながっていくと、さらにコミュニティっぽい。イベントから部活動や分科会が派生するのは、そこにつながりと熱量があることを示しているからです。イベントシリーズの合間の時間を参加者側が非公式な活動で自主的につないでいる状態になるので、イベントで生まれた熱量が次のイベントまで継続しやすくなります。


画像1


ここまで良い流れでイベントシリーズがコミュニティ化してきたように思えます。

ただ、このままでは初期の常連さんが中心的な存在になりやすいのも事実。コミュニティの内輪と外輪が固定されるとコミュニティの血行が悪くなります。

だから、このコミュニティがさらに「持続可能なコミュニティ」になるには「流動性」が必要です。運営者や常連さんだけじゃなく、新規参加者にもバトンが渡される機会があれば、一時的にコミュニティの中心がズレることになるので、内輪と外輪の固着がほどけていきます。

・・・

こうしてイベントがコミュニティ化していく様子を早回しで見てみました。「繰り返し」「常連」「つながり」「非公式」「流動性」をイベントシリーズに取り入れることで、コミュニティ化していくことができそうですね。

皆さんが開催されたり参加されたりしているイベントやコミュニティはいかがでしょうか?今回お伝えしたポイントを意識すると、また違った理解ができると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます!サポートも嬉しいですが、ぜひ「スキ!」をつけたりシェアしたりしてほしいです!それが次の記事を書くチカラになります。