フィンランド旅行記#3大雨と共に流れていった不安とバルト海にドボン。
到着日、ヘロヘロに疲れてすぐに就寝した私たちは次の朝、大雨の音で起きます。「行きたいお店や美術館もしまっているうえ、雨かいな!」と嘆く彼、タイミングが悪いな。。。と困る私。どうなる私たちの2日目、と不安が押し寄せます。2日目月曜日の予定としては、1日目の夜に予約を取ったサウナが17時にあること以外何も決まってません。
ランダムなチャットに救われる。
彼がシャワーを浴びている間に、雨でもできて、月曜日でも開いてるところを調べることにしました。するとMy HelsinkiというWebサイトに辿り着きます。このWebサイトは日本語もあり、観光、ビジネス、勉強など様々なカテゴリー別に情報を提供してくれるかなり優秀webサイト。
閲覧中、右端に”Do you want to talk to a adviser about your trip?”(観光に関してのお悩み相談歓迎)のような文言と誰かとチャットができそうな画面があったので、泣きつく思いで
「今日は雨!サウナしか予約してないんだけど、何か楽しいことありませんか?」
と英語で送ってみたところ、すぐに返事をいただきました。
と気さくにおすすめな場所をどんどん提案してくれるチャットの主に私は頭上がらず、画面に向かってペコペコと頭を下げる始末。かなりおすすめのWebサイトなのでフィンランドで困ったことがあればチャットにすがってみるのもアリかもしれません。
その後、大雨は数時間後にすっかりとあがり、私たちの朝の不安は綺麗に晴れました。(単純)
Amos Rexでデザインを浴びる。
チャットの主が最初に勧めてくれた美術館Amos Rexに行こうと決めた理由はやってる展覧会が面白そうだったからですが、ここは建築、デザイン好きならば必ず行ったほうがいい、とてもおすすめできる場所です。
Amos Rexは2018年オープンとかなり新しい美術館で、元々の建物は1930年代に建てられた商業施設、美術館部分は映画館だったようですが、そこを大改造して、現在地下にギャラリースペースがあります。かなり新しいけど1930年代に建てた商業施設を利用しているのため、どこか懐かしさを感じる、新旧どちらも良いとこ取りした建物でした。
スタッフさんの話によれば、「映画館だったスペースは上にあって、今でもイベントや上映会をしたりしてるから是非見ていってね」とのことだったのでギャラリーへ降る前に一階を散策しました。
一通り散策を終え、地下一階のギャラリースペースへと向かいます。今期開催中の展覧会はSubterraneanと題し、地下、地層、見えない場所にあることにまつわるアートを4つのカテゴリーに分けて、観ていく展覧会でした。詳しい内容はリンクを貼っておきます。地下にギャラリースペースを構えているため、このテーマの展覧会はかなり説得力があり、面白かったし、空間の使い方、そもそもの空間が面白く、長い時間を過ごしました。
特に印象的だったのがギャラリースペースの床です。黒く塗った小さな正方形の木でできたキューブが敷き詰められています。スタッフさんによればフィンランド独特のものらしく、勉強になりました。展示スペース自体も面白く、元ギャラリー勤務としては何もない状態が見てみたい!と現ギャラリー勤務の彼と話に花が開きました。
スタッフさんに話しかけると様々な情報をもらえて、理解が深まるので気になることは質問してみてください。
結局Amos Rexには2時間半くらい滞在したのち、次なる地へ向かいましたが彼があまりにも気に入ったので水曜日も来てショップを見たり、改めて建築を見たりするくらいには大満足でした。チャットの主のおかげです。ありがたい、、
第一回バルト海にドボン選手権、私vs彼。
さて、片桐さんのエッセイと共に岩田さんの本を持ってきた私ですが、ここからは岩田さんのサウナ本が大活躍します。ただサウナ初心者の私たちなので、できれば初心者に優しそうなサウナをということで初回サウナはこちら。
Löyly Sauna
https://www.loylyhelsinki.fi/en/sauna/
サウナの種類は3つあり、男女混合なので彼と初サウナをドキドキしながら楽しみました。サウナ室に入るととっても良い香りで癒されます。その日はアメリカ人ファミリーが私たちと同じように初サウナに来ていて、一緒にベテランに助けてもらいつつ楽しみました。
別の鉄のドアのサウナに入っていくと、バケツに入った白樺の木の枝の束(ヴィヒタ)があり、それで身体をバシバシ叩くと気持ちいからやってみろ、と教わりました。これが最高に気持ちが良く、身も体もほくほくな気持ち。もし私がじゃがいもだったら蒸された時はこんな気持ちになるのか!と感心したものです。
ほくほくな気持ちで外に出るといよいよ大戦が始まります。バルト海へドボンできる梯子は目と鼻の先。彼と私、先にバルト海へドボンできた方が勝ちゲームをしていたからです。
結果を先に言うと、私が勝ちました。覚悟を決め、そろりそろりと梯子を降ります。横でちびっこが何食わぬ顔でドボンしていく姿を横目で見つつ、私は歯を食いしばってドボン。3秒で上がりましたが、
なんだか!身体がすごく軽い!
これは癖になる!と彼を説得し彼もドボン。
「これは、まるでドラッグ!!!!」とはしゃぐ彼と一緒にその後時間いっぱいサウナを楽しみました。
サウナ後ですが、昨日ぽりぽり食べたさやえんどうをつまみにくまさんの顔のビール(名前わからない)を飲みながらバルト海を眺め自身の勝利を噛み締めながらその日を終えました。
サウナ、本当に最高でした。
次回:アアルトの自邸、またサウナ。美味しいご飯。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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