見出し画像

『近代短歌論争史 明治大正編』篠弘

 近代短歌に関わる論争を網羅し、解説をくわえた書。主要なやり取りだけでなく付随した論も網羅している。このすごい量に圧倒される。古い時代のものであり、どうやって集めたのかと驚かされる。

 名前だけしか知らなかった論争も、当時の受け止め方を含め、知ることができた。後注がなく、全て本文中に記されているので、すっと読み通すことができる。引用はあるが、主要な論だけでも原文があれば、と思う論争もあった。

角川書店 1976年10月 7800円

この記事が参加している募集

読書感想文