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麺ロードならぬ餃子ロード!?生まれて初めて食べたウクライナ料理

今日は、思わぬ招待を受けてしまいました。
いつもお手伝いしているウクライナ家族から、「食べて行って」と夕ご飯に招待されたのです。

移民として、これほど嬉しいことはありません。だって、見ず知らずの人だった人たちから、食事に招待されたのですから。

どうやら、旦那さんの就職先が決まりそうで、それが決まると引っ越されてしまうそうです。それで、あちらも予定していない急なディナーの席を用意してくれたのです。ありがたいことです。

カナダで知り合う移民は、結構な割合で引っ越されてしまいます。田舎出身の私としては、「せっかく仲良くなれたのに」といつも思ってしまいます。日本の田舎では、引越しなんてないですもんね。

今回は、有難く、その申し出を受けてお部屋にお邪魔しました。


作ってくれたのは、ピロギとパンケーキ、あとはどこの子でも食べられるサンドイッチとポテトです。

ピロギ自体は、以前ベルギーの方が食べさせてくれた気がするのですが、ウクライナあたりが発症の食べ物だったんですね。

小麦粉で作られた皮は、茹でられるとスイトンのよな食感になります。モチモチしていて、中は潰したじゃがいもが入っていました。

私は昔から慣れない食べ物を警戒するのですが、食べてみると、なるほど!想像以上に美味しかったです。

ウクライナでは、これにプレーンヨーグルトをかけるんですって!!私、暖かいヨーグルトを初めて食べましたよ!!もう、、、、気分は異国でした(笑)

彼女と話していて分かりましたが、ウクライナ周辺で食べられていたピロギが、西に行って揚げ物ペロギになり、イタリアではラビオリになり、ロシアではピロシキとなり、中国では水餃子になり、日本では焼き餃子になるという。。。。

もちろんどこが最初という訳では無いですが、社会の授業を思い出すと、当時の人や物の行き来を感じずにはいられませんでした。


今回、なぜこの家族に私が特別な思いを抱いているかと言うと、彼らの境遇がよく分かるからです。

車なしでこの地域に住むのは本当に大変です。そして小さな子供を連れていては、親としてもストレスは溜まる一方。

だれも知っている人がいない町。

家族だけ。

どれだけ心細かったでしょう。聞くと、ここに来るまでに既に何カ国も回ってきたとのこと。エンパスな私としては、この家族を放っておく事が自体がトラウマになるレベルです。もう二度と助けたいと思った人を助けないような経験はしたくありません。

そしてもう1つ。

旦那さんは日本のアニメを愛してくれる人だったからです。

ただ。。。。ごめん。NARUTOは見てないんだよ。申し訳ない!!知ってはいるけどね!

日本と日本のアニメに格別の思いを抱いてくれている彼らを放っておくことはどうしても出来なかったので、声をかけました。(ちゃんと国際交流しましたよ!外務省!ほめて!)

毎日彼女らの子供を、うちの子たちと一緒にサマーキャンプに送っていく。。。ただそれだけの事なんですけどね。お役に立てているようなら私も嬉しいです。


そもそも私は人の経歴とか個人情報を根掘り葉掘り聞くのが嫌いなのですが(だから、私は彼らの正確な名前の呼び方もフルネームも知りません)、ウクライナママは、心理学を勉強した人だそうです。

一方で旦那さんの専門までは聞きませんでしたが、家族を養うために、最初は車洗いを始めたそうです。そうしながら最初の言語を習得したとか。それから仕事を変える度に違う言語を習得して既に6ヶ国語くらい話せます。そのおかげで、今度は通訳の仕事が手に入りそうとの事。

日本でぬくぬくと育った私は、本当に恥ずかしい思いでした。苦労しながらでもこんなに自分を磨き上げてきる人がいるのに!と。

今回、ママとは本当に打ち解けていっぱい話したのですが、何せ慣れない英語での会話だったので、緊張のせいで細かいところまで覚えていません(笑)ごめんなさーい!


最後に。

ここ数年、ずっとテレビや本から「〇〇国が!」みたいな話に毒されてきましたが、カナダに来て色んな人と交流してみると、みんな本当にいい人たちです。

戦時中、戦争に行って怪我をした際に、中国の現地人に助けてもらった祖父の話をふと思い出しました。

怪我をした人が居たら助けるんです。

困っている人には手を差し伸べるんです。

戦争を始めるのは政府なのです。

末端の人間ではありません。

今回、ウクライナ人である彼女たち家族がロシア語を第一言語として話している様子を見て、改めて「国名でくくってバカにすることの愚かさと失礼さ」を強く感じました。

さて、土曜日には、我が家に招待しようかと思ってます。『これが寿司だー!なに?食べられないだと!?』とは言いたくないのですが、何にしたら良いでしょうね?

これはこれでまた「あの時英語でこう言いたかった」シリーズが書けそうなテーマですね。

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