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ターシャ・テューダーさんが大好き!③

「予定が狂うなんてこと、いくらでもありますよ。そういう時は、新しい状況に、ベストを尽くして対応するしかありません。良い方へ狂うことだってあるのですから」


予定を立てることは、とても大事なこと。
でも、ギチギチに詰めたり、すごい先まで決めつけるのは良くない。

予定はあくまで未定。不測の事態があるかもしれないとゆるく構えないと、思い通りにいかないと「なんでこんなことになるんだ!」「自分がこんなことになるなんて、、」と、怒りと落胆の多い、折れやすく視野の狭い、弱い状態を作る。

先のことなどわからないからと、全く予定を立てないのも、いつも時間に追われ、間に合わない、慌ただしい反面、ヒマですることがないということになってしまうことが多いもの。

私はいつも、「明日の献立」を考えている。
そうすると、毎日の炊事仕事に追われなくなる。

「今日の夕飯どうしよう」じゃ間に合わない!
なんとか間に合わすことはできても、食品ロスを出しやすいもの。余裕なく仕事に追われるので、そこまで頭が回らないから。
食べ物の命を無駄にし、お金を無駄にする。これあったんだった。。と、使えばもっと美味しくできたものを使い逃す。
家族から「ごはん、まだ〜?」になりがちで、追われるようにヒーコラ作った食事は、ストレスが味に出る。
メニューも、「不本意に」同じものばかりになる。

嫌々、渋々やる仕事は、充実なく、いいものになるわけがない。それを、「こんなに苦労している、感謝しろ」アピールされるのは、家族も重い鎖のようなもんだ。

段取り八分。前もって、しっかり段取りを考えて立てられれば、仕事は八割方終わっている。

ほんとにそう!

「今日の料理予定はもう大丈夫♪」の状態は、仕事がもう八割終わっているから、全然腰が重くない。むしろ、楽しい♪その余裕は、味に出る♪食費を安上げる。この凄さったらない!

結局は、今日考えるも明日考えるも、常に1日分の献立を考えているんだから、同じじゃないかというと、これが全然違う。

一日先のを余裕もって考えると、家にある食材を把握して、無駄なく食材を使い切って、ちょっとしたことだけど「前もって」が必要な、乾物の水戻しをしたり、下味をつけたり、水切りのような作業も忘れずにできる時間の余裕ができ、変化に富んだ美味しいものを、苦労せず楽しんで作り続けられるようになる。

苦労の押し付け的な暗い味より、愉しみが伝わってくる料理は、食べる方も作るほうも幸せになるもの。お金も命も無駄にせず、やっつけ仕事でない、気持ちのゆとりは、味に表れる。

「今でさえ大変なのに、この上、明日の夕飯までなんて」、というのは、ほんの初めの1日だけのこと。

後回しにしても、炊事仕事はやってくる。同じ1日分の仕事を考えるのでも、今日になって今日のでなく、今日、明日の分だと、段取りが浮かび、なんといっても気持ちにゆとりができる。
これが一番の「時短」になる。

「忙しいので、そんな前もって考える余裕がない」は逆。それは自分でどんどん自分の余裕を潰して、追われる方向へ持っていく。

しかし、「一週間分の献立を前もって考える」は、急に夕飯がいらなくなったり、余ったり、人から何か頂いたりした時など、調整がしにくいので、明日の分くらいが、融通が効いていい。

一歩先くらいが、柔軟に対処できる。日々の料理をストレスにせず、楽しい♪と自然に思えるようになる。

冷蔵庫も、本来の「食べ物が腐らないように保存するためのもの」として機能する部分が大きくなる。

実際は、「腐ったものの収納庫」になっている場合が多いという。

冷蔵庫に入っているもののうち、食べられるものはその3分の1しかなく、3分の1は、もう捨てるしかないもの、残り3分の1は、食べられるかもしれないもの、という割合の家庭が多いらしい。

そして、この数字はそのまま、この国全体が捨てている食糧の量に一致するそうだ。買った食べ物の3分の1ほどを捨てている・・・

値上がりには怒りながら、その無駄に捨てている金額はいくらになることか…
気をつけていないと、冷蔵庫の中はすぐに腐敗物収納庫になり、それに場所と電気代を払い続けることになってしまう。

私は、レシートを利用して、冷蔵庫を開けなくても中に入っているものが把握できるようにしている。レシートを見ながら、これはいつ食べる、何の料理に使うなど考え決めて、しっかり食べ切るようにしている。

もし、食べ物の3分の1を捨てている「一般」家庭なら、食費に月3万使っていれば、そのうち1万を捨てていることになり、「明日の献立を考える」仕事で、食べている量や質を下げる事なく、2万にすることができる。ほんとにいいことずくめ

予定が狂った時、それが「良い方に狂う」というのは、空から金が降ってくるようなことじゃなく、こうして、その状況にベストを尽くすしか、良い方へ持っていける道はないと思う。

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