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言葉が心に響いたら、それはきっと恋の始まり

才能が無いな、というか
それこそ役者目指す人なんて何万人、何十万人もいて
その中の何十万分の一になる才能はないなって若い頃思って
でもそうならなきゃいけないなって思ったときに
なんか掛け算にしたらいいのかなって思ったんですよ
芝居とか歌とか殺陣とかダンスとか
色々ある中でそれを百人の中の一番になれれば
それを掛け算したら二個あったら100×100で一万分の一になるし
なんかそういうことで補っていこうというか
色々やっていこうっていうのはあって

――色々な武器を手にすればということで?

そういうことですね。

3月15日金曜日の「あさイチ」の録画を見ていた私にこの言葉が響いた。
なぜだかはわからない。だけど、最近の私の座右の銘、
「無駄なことなんて一つもない」とベクトルが同じ方向を向いているように思えたからかもしれない。

その日のゲストは最近話題急上昇中の俳優、中村倫也さんだった。
私が彼の存在を認識したのは民放ドラマ、「崖っぷちホテル!」。
素直じゃない料理長を演じていたのを見たのが初めてだった。
落ち着いた雰囲気の、優しい声をしている人だなと思った。彼に再会したのはNHK朝ドラ、「半分、青い」。主人公の幼馴染の友人、朝井正人役として猫を肩に乗せてインパクトのある登場をした。彼の演じた役は人々を虜にし、「まーくんロス」と言わせる程人気となる。
それ以降、テレビでの露出も増え、ドラマで見かけることも多くなった。

そして彼は今、民放ドラマ「初めて恋をした日に読む話」に出演し、私の心の中にひっそりと生息を始めている。彼が演じる「山下くん」という
キャラクターが私の心をくすぐり続けた結果だと思っていた。だけど今日、録画を見てすっかり、中村倫也さん自身が持つ魅力に惹かれてしまった。

今までこの気持をすんなり認められなかったのには訳がある。
私のタイプの男性は小柄、細身で色白で、落ち着いた雰囲気のある人。犬のようなくりっとした可愛さもありつつ、影もある、そんな人がベスト。
この傾向に当てはめると中村倫也さんはなんだかちょっと違うからだ。

「あさイチ」を見て、現在32歳の彼は26,7歳のころまで基本的には舞台俳優として活躍をしていたということ、ブロッコリーが嫌いということ、料理も洗濯も何でもできることを知った。あとは、口が可愛い形をしていること、笑うときはパペットが口を開けたように笑うことが新たな情報としてインプットされた。そしてやっぱり、声がいい。長年舞台を中心に活動をしていたからだろうか。加えて歌も歌えるなんて……なかなかの攻撃力がある。

極めつけは冒頭に引用させてもらった彼のインタビューを。落ち着いているけれどしっかりとした考えを持っていることがわかった。取り組んでいった一つ一つを自分の武器に変え、上を目指して生きている。決して諦めずに一歩ずつ階段を登った結果、今の彼があるのだとすれば、私も同じように今できることにそれぞれ真剣に向き合っていかなければならないのかなと改めて思った。

生きていく上で無駄なことなんて一つもない。
料理を作ること、仕事をすること、飲み会に参加すること……。一見億劫にみえることでも後々、その日の会話や経験が活きてくる。ひいてはそれが、書くことにつながればいいなと私の場合は思っている。だからまずは何事もトライをしてみるように心がけている。

Twitterで中村倫也さんが「あさイチ」に出ると知り、「録画しよう」と思った時点で私の負けだった。この録画を見て私の中の「中村倫也ポイント」はぐんぐん上昇してしまった。人となりだけではなく流れた過去の映像の、前髪がおりているときと上がっているときとのギャップにときめく自分も現れた。そんな中、心に響く発言をされたらどうなるか……もうおわかりだろう。

昔はどちらかというと彫りの深いハリウッドスターのように濃い顔の男性が好きだった。だけど今私が好きな芸能人を挙げてみると浮かぶのは完全なる日本人顔。みんな昔の映画の日本兵役が似合うような、そんな人ばかりだということに気づく。あさイチでは中村倫也さんも過去に日本兵役を行っていた映像が流れた。ちょっと納得してしまう自分がいた。

過去に出演していた映画やドラマをネットでざっと調べると、私が見ていたものもいくつも出てきて驚いている。ちょっと残念、と感じたが、その時はご縁が無かったのだから仕方がない。こういうものはすべて、タイミングなのだ。

彼のことが気になるのも、今の私に必要な要素。
その要素は「無駄」なんてことはない、のだ。だからひっそりと心の片隅で育てていこうと思っている。

いただいたサポートを糧に、更に大きくなれるよう日々精進いたします(*^^*)