見出し画像

[アニメ感想] takt op.Destiny(タクトオーパス デスティニー):自粛を強いられる人類。現実世界と通じるものがある。

≪ネタバレはありません≫

アニメ『takt op.Destiny(タクトオーパス デスティニー)』の情報
ファンタジー・SF / 全12話(完結済 ゲームに続く) / 日本
放送時期:2021年

『takt op.(タクトオーパス)』はゲームとアニメが合体したメディアミックスプロジェクトである。

アニメの『takt op.Destiny(タクトオーパス デスティニー)』は、ゲームの世界の前日譚が描かれている。

舞台は西暦2047年。

2020年ごろに地球に飛来した黒い隕石から生み出された怪物 “D2”の脅威にさらされている世界。

怪物たちはなぜか人間の作り出す “音楽” を忌み嫌い襲ってくるために、人類は音楽を捨て何とか文明を保っている状態。

人間たちは対D2として、人間を素体とした “ムジカート” という兵器を生み出した。

これ、現実世界の倫理観からすると完全にアウトな気がするが、それくらいに人類が追い詰められている…という設定なのだろう。

“ムジカート” はそれぞれ、クラシックの名曲の名を持ち、超人的な身体能力と攻撃力を有する代わりに、本来の人格は破壊され別物となる。

また、人間の中には “ムジカート” をコントロールできる素質を持ったものがおり、“コンダクター” と呼ばれている。

本来、“ムジカート” は兵器なもんで、それを開発した機関で管理されている。

主人公の タクトとコゼットは、D2の襲撃にあい瀕死の重傷を負った際に、偶発的? に “コンダクター” と “ムジカート” として覚醒してしまう。

『takt op.Destiny(タクトオーパス デスティニー)』は、野良の “コンダクター” と “ムジカート” になってしまったタクトとコゼットを、彼らの保護者的な存在のアンナが、研究者をしている家族の元へと連れていく道中記なのである。

こじらせ男子代表みたいなタクトが徐々に成長していくのも見どころであるし、普通の女の子だったのに「運命」という名の “ムジカート” となってしまったコゼットの奇想天外さも、この物語の面白さのひとつである。

元々ゲームになることが前提で作られた世界であるので、細部があいまいな感じもあるんだけど、前日譚と呼ぶには圧の強い物語で、がっつり本編と言ってもよいほどに心を持っていかれるお話だった。

物語はアメリカが舞台で、本来の経済活動を普及中、音楽は自粛中…という設定がなんだか現実世界と重なり胸が熱くなるシーンがしばしば出て来る。

我々も音楽自体は禁止されていないものの、ライブイベントや大規模なフェスの中止延期が余儀なくされる世界線に生きている。

これまで当たり前にあったものが、不要不急だと言われ悪い事みたいになってしまったこの世界。

私も音楽をやるはしくれとして、心に刺さる物語だった。

それから、音楽ももちろんよいし、映像も大変に美しく、アクションシーンもかっこよかったよ。

参考になった!という人はスキをお願いします!

『takt op.Destiny(タクトオーパス デスティニー)』
<あくまでも私的な評価>
ストーリーの面白さ:★★★★★
ストーリーの意外性:★★★★☆
キャラクターの良さ:★★★★★
映像の美しさ   :★★★★★
動きのかっこよさ :★★★★★

<チェックポイント>
・舞台:異世界
・キーワード:近未来/文明崩壊/音楽で世界を救う

・グロ:そんなにグロくはない
・色恋:?
・お色気:なし
・イケメン:◎
・強い女子:◎
・美少年:なし
・美少女:◎

・原作:オリジナルアニメ(メディアミックス)

・概要:
音楽を忌み嫌う怪物 D2 の脅威にさらされ、音楽を捨てた人々。
人類は、音楽を使って世界を救おうとしていた。

※これは私の個人的な感想なので、解釈が違っていたり、注目すべきポイントがずれてたりするかもしれない。
ちがう!ちがうんだよ!!!ってなことになっていたら、どうぞ教えてください。

アニメ『takt op.Destiny(タクトオーパス デスティニー)』が好きならこれも好き?

評価基準についてや、私の好みについてこちらにまとめています。


この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?