[アニメ感想] 勇者、辞めます:魔王城の働き方改革をする勇者の真の目的は…?
ある日、勇者レオによって壊滅的となった魔王の城に、レオ本人が現れる。
なんと彼は、勇者を辞めたから自分を雇ってほしいと申し出る…。
当然ながら、魔王の逆鱗に触れてレオは城を追い出されてしまうのだが、魔王軍四天王にうまいこと取り入って、正体を隠しながら魔王軍へとその身を置くこととなる。
レオは、様々な分野において卓越した知識と技術を持っており、戦闘能力も世界最強…。カリスマ性もある。
まあ、それが勇者ってやつなのかもしれないけど、そんな万能なレオは、魔王軍四天王たちに的確なアドバイスを送り、たちまち魔王城の働き方改革を成し遂げてしまう。
レオの目を通してみる魔王軍も、我々の思ういわゆる “悪役” ではなくて、それぞれちゃんと筋の通った心を持つ人間や魔族たちから構成されていることが解って来る。
そして魔王のエキドナは王に相応しい人徳の持ち主として描かれる。
魔王軍が勇者に負けたのも、その後の復興がうまくいってなかったのも、単純にやり方の問題であったことをレオは彼らに教えてまわる。
レオの教えは現代社会にも通じる…というかそのまま応用できる事ばかりなので、管理職のみなさまには大変おススメなアニメである。
かなり痛いところを突かれるのではないだろうか。
この変は、魔王が戦争を終わらせたいと奮闘する『まおゆう』にインスパイアされている感じがある。
『まおゆう』では教育・農業・商売を通じて戦争を必要としない社会の在り方を説いていくような内容なのに対して、『勇者、辞めます』では、仕事の効率化の話しや、人の心理をより深く理解して組織を動かしていくからくりなどが語られているんだ。
だもんで、最初の方では、かなりビジネス書のような内容で、レオが魔王軍をよい組織にして終わるのかな…とか思っていたのだが、その着地点は私の想像を遥かに超えてくるものであった。
レオの素性がマジでやばいのである。
鳥肌たつよ。
というわけで、短いシリーズなので、飽きずにぜひ最後まで見てほしい作品なのだ。
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