見出し画像

通所介護における認知症対応の難しさ|実際にあった事例について

子育てに専念した後、仕事を再開しようと決めた勤務先はデイサービス。

介護認定されたお年寄りの通所施設です。

私の仕事は利用者さんの健康管理でした。

専業主婦になる前は大学病院の病棟勤務だったので、福祉領域は初めてのこと。

デイサービスという職場での経験
今回は振り返るきっかけをもらいました。
こちら↓

宇宙ゆずさんご本人も介護士さんですが
大学生の長女さんもアルバイトとして
介護に携わっていらっしゃいます。

介護の中には時に対応に困惑する事があり
悩みながら乗り越えるイメージですね。

今回はデイサービスに勤め始め、
最初に受けた洗礼(暴言)について話しますね。

画像5


98歳男性からの洗礼(暴言)


春先、まだ肌寒く感じるころ

その男性、、98歳の方をAさんとしましょう。
Aさんはお年の割に足は丈夫でスタスタ歩かれる方。

長袖Tシャツの上にジャンバーを羽織り
来所されました。

室内は温度管理されてましたから
Aさんは上着を脱ごうとしたところ・・

腕が袖口に引っかかり上手く脱げない
近くにいた私はすかさず手伝おうと
「手伝いますね」と声をかけて
ジャンバーに手をかけた瞬間

Aさんは大声で「ヤメロッ!!」と怒鳴りました。
いえ、それだけでなく反対の手で殴られそうに!

一瞬ヒヤッとしたもののサッと避けたので
殴られることは免れましたが・・
その後もAさんはご立腹「手ぇ、出すなぁ!!」と

一度ヘソを曲げるとなかなか機嫌がなおらない
タイプのAさん。

私は朝から動揺したのを覚えています。

画像5


同僚スタッフのフォロー


デイサービスで勤務を始めて間もない私に
すかさずフォローの声かけをしてくれたのは
私より5歳上の介護士さん。

Aさんのいない場所で
「言い忘れてたけどAさんは物凄く頑固なの」​
こう切り出し・・

Aさんは山形出身で農業をさていたこと
全て自分でやらないと気がすまなく
助けられるとプライドが傷つく人。
認知症になってからさらに
怒りっぽくなったこと。

こう教えていただきました。

介護ではこういう何気ない情報が重要なんです。

その情報を聞いた私は動揺もおさまり
「あぁ、事前に知っておくのは大事だな」と
実感した出来事でした。

この時幸いなことは殴られずに済んだこと。

たとえ認知症があるとわかっていても
傷つけられることはトラウマになり得ることでしょう。

画像3


フォローのありがたさ


Aさんとのトラブルの後、
もし同僚のフォローがなければ
私のメンタルは落ちたまま仕事を
続けることになったでしょう。

フォローがすぐにあるかないか、、
この差はかなり大きいと思います。

自分の行動の何がいけなかったのか?

一度Aさんと同じ空間から
離れる事で冷静にもなれますし
客観的に知ることができます。

実はトラブルがあった場合少しでも距離を置くこと、、これはかなり大事なワンクッションになる
ことだと実感しました。


こんなことがありましたが
Aさんを理解した上で関わっていくと
案外Aさんの微笑ましい言動にも気づきます。

例えばお茶を入れ替えると必ず「ありがと」
と言ってくれます。本当に些細なことですが
頑固だからこそ嬉しくなったり、、

この最初の洗礼は
認知症対応の難しさとして記憶に残っています。

画像4

まとめ

✔️宇宙ゆずさん介護のバイト中の長女さんの悩みから、デイサービスで働いた頃の出来事を思い出したこと。

✔️98歳男性(認知症)の方とのトラブルについて

✔️トラブル後、同僚からのフォローについて

✔️フォローのあと冷静に出来事を整理出来たこと、フォローのありがたさについて

画像5

終わりに

今回記事にした出来事は
介護のトラブルとしては
かなり軽度なことです。

認知症の方への対応はご家族ふくめ
かなり難しく思うことが多々ありました。

その反面、達成感や
やりがいもありますが。


看護師の立場から言いたいことは
この高齢化社会の福祉を担う
職業についてより多くの方に
知ってもらいたいこと。

介護に携わる方の待遇が
もっと向上してほしいこと。

こんなことを思いながら
書かせていただきました。

最後までお読みいただき
ありがとうございます😊


そのお気持ちに感謝します😊