仕事は「好き」より「合う」で選んだ方がいいかもしれない
開業届を出す前から数えると7年フリーライターとして働いていますが、実は好きでフリーランスになったわけじゃありません。
フリーランスという響きにどこか浮わついた印象があるので、堅物の私はそのような仕事を全力で避けていました。
だったらどうして今フリーランスなんてやってんのさ?と不思議に思う人も多いですよね、きっと。
実は、7年前の私にはフリーランスしか仕事の選択肢がなかったんですよね……
フリーランスしか仕事の選択肢がなかった理由
7年前の私にフリーランスしか仕事の選択肢がなかったのは、再就職にあたってお勤めの仕事に就けなかったのが大きな理由です。
結婚で会社から退職を迫られ、転勤族として各地を転々と引っ越し。おまけに、夫の会社の社宅では妻の就業禁止という謎ルールまでありました。
家を買って社宅を出て、「いよいよ働ける!」と喜んだのもつかの間、今度は「マイホームを置いて家族で海外に行け+赴任先での妻の就業禁止」との鬼畜な辞令が出ましてね……働こうにも長く働けない状態になってしまいました。
その状態からようやく脱したのが40代半ば。それを機に、パートでもいいので長く働けるお仕事に就こうと考えました。
ところが、そこに4つの障壁が立ちはだかります。
・20年以上のブランクがあるアラフィフ
・再就職に役立つ資格なし
・持病持ちですぐダウン
・朝がめちゃめちゃ弱い
…このありさまだったので、たいてい応募しても書類選考で門前払いでしたよね。(白目)
(ま、私が採用担当者ならやっぱりそんなおばさんは採用しませんけど)
ただ、一度だけ、ハローワーク経由で専門学校の週2日の短時間パートに応募した時は面接までこぎつけました。(ハローワークの推薦状って強いですね~)
でも、それと時を同じくして持病が悪化して動けなくなりまして、医師からも就活お休みしなさいって……なんともタイミング悪すぎですよねぇ…
で、泣く泣く一旦お勤めのお仕事に就くのはあきらめました。
その結果、唯一残ったのが業務委託などで働くフリーランスだけだったので、まあ、とりあえずそれをやるしかないかぁ……って感じ。完全に消去法で選んだ働き方でした。
その中から、自分が得意な「書く仕事」、つまりライターを選んだ次第です。
フリーライターの仕事には何も期待していなかった
そんなこんなで、40代末期から消去法でフリーライター(フリーランスライター)を始めた私ですが、当時私の中では「フリーランス=昔ながらの低報酬内職者」というイメージしかありませんでした。
それに、
「持病持ちでブランクが長いおばさんなんてそんなもの」
「1ヶ月1万円稼げるようになれば御の字じゃない?」
「労働市場では役立たずなんだから分相応でしょ」
と思っていましたし。
だから、フリーランスの仕事に何も期待はしていませんでしたが、一応お金をもらっているのでクライアントの利益に貢献しようとは考えていました。(クライアントに利益が出ないと私の仕事も収入も途絶えるしね)
その後、元銀行員の経歴で単価が高い仕事が来るようになりましたが、単価が高かろうが低かろうがそのスタンスは変わりません。
ある程度実績を重ねた今でも、この仕事で生涯自分が大きく活躍できることはないと思っています。その才能が私にあるとは到底思えませんし、大変残念ながら多くの案件を獲得できるほどの営業力も私には欠けていますので。
それでも、今の仕事は銀行員として働いていた年数を超えました。特に才能や営業力がなくても割と続くものだな~と我ながらびっくりしています。
意外にもフリーランスという働き方が私には合っていた!その理由は?
ただ、意外にも、何も期待していなかったフリーランスという働き方は私に合っていたようです。
そのことに気づいた最初のきっかけは、
朝寝坊しても仕事にまったく支障が生じない
ことがわかった時でした。
要は、締切さえ守ればいくら寝坊しようがOKなんです。それって最高じゃありません?それだけでも、私にフリーランスの仕事が合っている大きな理由になりえます。
また、私が超苦手な
判で押したように同じルーティンを毎日繰り返すことを強いられない
ことも、この仕事が自分に合っていると思う理由です。
実は私、昔から「る~てぃんわ~く」ってやつが苦手でしてね。むしろイレギュラーが多い仕事をやる方が得意なんですよ。
あと、これは意外なポイントでしたが。私自身が意識せずともできる
締切を守るor締切に間に合わない時は早めに連絡する
が、この仕事では高く評価されるポイントだったんです!
そのことに気づいた時もひどく驚きましたが、今もまだ信じられません。「たかがそんなことで評価されていいのか?」と今でも疑っています。
なぜなら、
締切、つまり「期限までに提出します」って約束は子どもでも守らなければといけない社会のル―ルでしょ?
と思っているからです。
特に、私は締切も守秘義務も厳守するのが当然な銀行に勤めていましたので、締切厳守のマインドは骨の髄までしみ込んでいます。
そんな、私にとってはごく当たり前なことがまさかの高評価ポイントなんて夢にも思いませんでしたが、まあ、それで評価されるのも悪くないですよね。
でも、そういうことも一つのスキルとして評価されるフリーランスって最高ですね!そういう意味でも私にフリーランスの仕事は合っていたと確信しました。
私の場合は「好き」より「合う」で仕事を選ぶのが正解だった
浮わついた印象がぬぐい切れないフリーランスという業務形態も、書きたくないことも書かなければならないライターという仕事も、特に私が望んだ仕事ではありません。今でも決して好きな仕事ではありません
もし、好きな仕事で稼げるなら絶対ハンドメイドを選びます。というか、それも実はやってます。それこそ長年好きでずっと続けてきたことですから。
でも、私の場合は好きを仕事にするとダメなようです。
好きな気持ちが強い分自分の作品への期待や評価が高くなってしまいます。……客観的に見れば大した作品でもないのに。
自分の作品が思うほど評価されない(売れない)と、がっかりして制作へのモチベーションが大きく下がってしまいます。それがダメなんでしょう。
一方、フリーライターの仕事では自分の書いた記事をまったく評価していません。いつだって自分の掲載記事を読むとダメダメポイントばかり見つかって落ち込んでいます…とほほ。
でも、特に思い入れもなく淡々と記事を書いているせいか、割と正確に自らの実力を把握しているとは思います。
一時ライター業界でも話題になった「左利きのエレン」というマンガのキャッチフレーズは「天才になれなかった全ての人へ」ですが、私もまたライターとしては「天才になれなかった」ごく平凡な人間です。
(ハンドメイドの世界でもそれは同じでしょうが、好きなことでは冷静な判断ができなくなるみたいです……)
その点、フリーランスライターは「好きな仕事」ではなく、「好きではないけど合っている仕事」だからよかったのかもしれません。
特に期待もせず、変な思い入れもなく、クライアントが求める記事を淡々と書き、締切厳守で納品する。他にあれこれ考える必要はない。
そのように割り切った気持ちでできる仕事を選んだのが吉と出たようです。
仕事は「好き」より「合う」で選んだ方がいいかもしれない
その経験から、仕事は「好き」よりも「合う」で選んだ方がよいのでは?と私は感じています。
言い切ってしまいますが、好きなことに思い入れや期待が強すぎるタイプは好きを仕事にするのに向いていません。私がまさにそのタイプです。
そのような人が新たな仕事を探す場合は、「好き」より「合う」を優先することをおすすめします。その方がより自分に合う仕事が見つかると思います。
また、合う仕事は「周囲からの評価」からもわかります。
・好きではない仕事だが周囲からの評価は高い
・特に意識せずにやったことが意外と高く評価されている
など、自分が気づかないところに意外な適性が隠れていることもあるからです。
周囲から高く評価されて報酬(給与など)が上がったのに、仕事へのモチベーションが下がる人は少ないでしょう。また、高く評価されることによって自分に自信がつき、好きではない仕事でも前向きに取り組めるのではないでしょうか?
それによってその道のエキスパートになり、好きではない仕事で大きな業績を残せる可能性もあります。
そう考えれば、「好きではない仕事もそう悪くはない」と思えますよね。
実は、私も決して好きではなかったフリーライターの仕事に、今は前向きに取り組めるようになりました。周囲から高く評価される経験が重なり、「この仕事、自分に合っているかも」と思えるようになったからです。
私の場合、この仕事で大きな業績を残すことは生涯ないでしょう。でも、自分が書いた記事が多くの人に読まれています。いずれは消えるせよ、それは小さな業績にカウントできると思っています。
最後に……
不思議なもので、小さな業績が目に見える形になると仕事へのモチベーションが上がります。その一方で、今の自分にはまだまだ足りない部分も見えて「このままではダメだ」という焦りも出てきます。
でも、その焦りが「スキルアップしなきゃ」という気持ちを生み、資格の取得やライティングスキルの向上につながっていきます。
私もその気持ちがFP資格を取ったりライティングスキルを上げる努力を続けたりすることの原動力になっています。おそらく、その点は皆同じだと思います。
。。すみません。例によって文章の収拾がつかなくなってきました。頭が疲れている夜中にこういう文章を書いてはいけませんね。
本当はこれから仕事をしようと思っていましたがあきらめます。多分ろくな文章を書けない……
というわけで。今回はかなり強引な形で
「好き」より「合う」を仕事にした方がいいんじゃね?
ってまとめてしまっていいですか?ごめんなさい、すみません。
もうこれ以上何を書いたらいいのかわからないのでここで終わります。
では。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?