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フォロワー1,000人目リクエストお応え記事「記事や文章を書く時に気をつけていることとかコツとか」

この記事では読者の方からのリクエストにお応えし、「記事や文章を書く時に気をつけていることとかコツとか」について私なりに思っていることを記載します。あくまで私の考えであり、万人向けのライティング理論などではございませんので、そこを留意してご覧ください。

chitoseArkの執筆机を特別(?)公開。
幸せに囲まれています💕

フォロワー1,000人目達成リクエスト記事

私のnoteはおかげさまで今月初め、8月5日にフォロワー1,000人を達成いたしました。

このとき1,000人目となった方よりXにて申告がありましたので、お礼に希望のテーマでひとつ記事を書いて差し上げることにいたしました。

うーん、強いて言えば私もライティングに少しだけ興味があるので記事や文章を書く時に気をつけている事とかコツとかありましたら気になります...笑

あーすらさん(X)からのリクエスト

分かりました。拙文しか書けてない私ですが、それっぽい答えが出せるようがんばってみます(笑)。

序:記事制作における私なりの究極の理想

まずは私が自身の記事について思っている究極の理想について説明します。
それはズバリ、

「見たら分かる」

こと。それに尽きます。

見つめるネコ
(朝からうるさいニャ~)

ポイントは

「読めば分かる」ではない

ことです。

読んだら誰だって分かりますよ。こんだけコンテンツが氾濫した世の中において、私みたいな何処の馬の耳クソとも分からない奴の文章を有り難がって読んでくれるなんて、そんな都合のいいことあるはずがありません。

見たら何について書いてあるか分かるのがいい記事。
読まなきゃ何が書いてあるか分からない記事よりはその方がいい。
(読んでも何が言いたいのか分からない記事もたまにありますけどね…)

パッと見で「あーはいはいなるほどねっ!」ってなってもらって、読み手が自身にとってガッツリ読む価値があるかどうか判断出来たらそれでいいし、それがいいんです。

万人に面白くて価値がある記事なんてあるわけないんだし。

であれば、まず何について書いた文章なのか、自身にとって興味ありそうかそうでないかが即座に判別できるように書いてあることが、読み手に対するとりあえずの誠意であると私は考えます。

とりあえず、そこを理想として。

もちろん私だっていつも理想の記事なんか書けません。むしろ何かしら書くたびに「これ、もっと分かりやすく表現できたよね…?」って、いつも自分の未熟さに打ちのめされていたりします。

とりあえず今回は「記事や文章を書く時に気をつけている事」というお題をいただいているので、とりわけnote記事について私自身が心掛けていることを、この理想を軸にお話しさせていただきます。

①タイトルにはキーとなる情報を入れとくこと

noteの場合、サムネイルとしてタイトル画像と記事タイトルが最初に表示されることが多いので、その部分を見て「何について書いた記事か」についてすぐ想像が付くことは大事なポイントと言えます。

たとえば先日書いた茅原実里さんの河口湖ライブの記事。

タイトル文言の中に「茅原実里」と「河口湖」という文字が入っているのに注目してください。

これは要するに、読み手が茅原実里さんについて興味あればとりあえず見てもらえるかもしれないですし、彼女のこと何も知らなかったとしても「河口湖」というもうひとつのワードに着目してくれたなら、そっち目当てで見てもらったっていいワケです。うまくすればそれがきっかけで茅原実里さんに興味持ってくれるかもしれないわけですし(知名度向上大事)。

あとタイトル例で言うとこれとかね。

「無償公開」っていきなり書いてあるのがポイント。「え?タダなの?」って興味でポチリしてくれたって、こちらとしては全然OKなわけで。内容はTRPGの始祖である「ダンジョンズ&ドラゴンズ」について書いた割と硬派めの記事ですが、ゲームタイトルの前に「無償公開」って書くことで、TRPGなんて聞いたことない皆様にも興味持ってもらえたらいいな、という気持ちを込めています。

②最初の数行で記事の目的を理解してもらう

どんな記事にも目的があります。私の場合は自分自身のクリエーティブお披露目だったり、推しアーティストの活動記録だったり、ボードゲーム関連のイベント紹介だったりと、まぁ世間的に一般ウケするかっていうと微妙な題材ばっかりネタにしていますよね。

何で書いてるかっていうと、つまるところ、分かってほしいワケですよ。
今風の言葉で表現すれば、承認欲求って言い換えてもいいかもです。
分かってほしいこのキモチ、貴方にも少しは分かるでしょう?

そんなこんなで、お気にの写真など…

分かってほしいんだから、分かってもらいましょう。

そういうワケなので、私のnote記事はだいたい最初の数行にて「これは何について書く記事か」という説明をしています。イベント名やアーティストの名前、作品名といった固有名詞はなるべく入れておくこと。特にnoteの場合はサムネイルに最初の数行が載ることがあるので、ここをちゃんと書いておくと他からの流入も狙いやすくなります。逆にそこ見て興味持てなそうならスルーしてもらえばいいわけですし。

(例)

日本最大のアナログゲームの祭典であるゲームマーケット(2024春)に行ってきました(私が行ったのは4月28日)。

味も素っ気もない書き出し(笑)。でもこの文頭で200を超えるスキを叩き出したのですよ。下手に凝った書き出しより、如何に分かりやすさが正義かお分かりいただけたでしょうか。

もっともこれはあくまで説明文や紹介文の話であり、小説とか詩文、ドキュメンタリーなどにおいてはこの限りではないことを付け加えておきます。私のnoteではめったにありませんが、たま~にこういったイミフな書き出しで文章を書き始めることもあります(笑)。

まぁこの辺はレポート記事っていうよりネタなんで、分かりやすさ云々言うより、読んでちょっとクスッってなってもらえたらOKなのでっ。

③テーマについて前段で説明する

私の書く記事の対象は、電子工作とかプログラミング言語とかボードゲームとか茅原実里さんとか…とりあえず世間的にみんな知ってる趣味かっていうと、そこら辺はちょい微妙だったりします。

そういや電子工作あんましやってないな…
(プログラミングもだよ!!)

同じ趣味の方を対象に書くならそれでもいいんですが、私としてはやっぱりこうした自分の推しを広めたいワケですよ。それこそ世間一般にあまねく存在している会社員や学生さん、主婦層、フリーの方etc…。とにかくたまたま私の記事に遭遇してくださるすべての皆様へ!!

なので私の記事では「あ、これたぶん説明しないと分かんないだろうな?」って思ったテーマについては「○○○○とは何か?」的な内容の文面を入れることで、読者の「置いてきぼり感」を無くす配慮をしています。

(例)

茅原実里さんってこんな方

まずは茅原実里ちはらみのりさんについてカンタンに説明しますね。こう書いて「ちはらみのり」と読みます。「みのりん」という愛称で親しまれています。

歌手・声優として活躍しておられ、近年は公式YouTube「ミノリズム」にて動画を自ら発信。さらに昨年末は河口湖円形ホールにて一人芝居「メリーの不思議な夢」に挑戦。3日間に渡る公演を見事成功させました。

茅原実里さんは2004年より歌手活動をはじめ(なお声優としても同年からスタートしたようです)、2007年にランティスにて再始動してからシングル、アルバムを続々リリース。声優アイドル的ブームに乗り、その流れにおいて新たな時代を作るひとりとなりました。

私のnoteで扱いの多い茅原実里さんについては何度こうした紹介文を書いたことか…。実際の文中ではご本人の公式ページへのリンクを貼ったり、公式のPV動画を貼ったりして、読者の理解を助ける工夫をしています。

ご興味がある方は、ぜひ私の他の記事も見てもらえると幸いです。記事にもよりますが、なるべく対象について知らない方が見ても伝わるよう、前段に説明のパートを設けるようにしていますので。

④下手でもいいから、とにかく現場の感動が直に伝わるように!!

これはおもにイベントやライブのレポート的なものを想定しています。

2023.6/4「なつらめべーる3マンライブ!」より

あの現場の雰囲気を、この気持ちの高揚を、如何にして多くの皆様に伝えたものか。そんな勢いで書き始めてみると、ビックリするくらい思い通りに書けない…そんな経験をしたことのある方は多いのではないでしょうか。

PHOTO ACより
(筆者とは関係ありません)

脳内にある凄いレポートと、自分がいま書いた愚にも付かないヘボ文章とのギャップ。そこに打ちのめされ、立ち直れないくらい落ち込んでしまう貴方に言いたい!そんなに気張って書かなくたって良いのだと。

何度も言うようですが、文章において一番大切なのは凄いレポートを書くことではありません。「何が言いたいか分かること」です。それに比べたら、文章が上手とか、技巧的に凝ってるとか、国語的に合ってるとか、いやそれどころか誤字脱字が少ないということすら些細な問題(※)です。

(※) いや、誤字脱字は直せる範囲で直した方が良いですけどね!!

良い文章をいきなり書こうとするとなかなか筆が進まない、といったことは誰しもあると思います。私もあります。そういうとき、私は自身の原点に回帰します。そう、大切なのは良い文章を書くことよりも「見たら分かる」すなわち「現場の状況が見える」記事を書くことなのだと。

それにはどうすればいいか。簡単です。
見たまま聴いたままのことを、とりあえず自分メモのつもりで、書けるだけ書いてみるのです。

とにかく最初は日本語になってなくても、箇条書きでも、思い付きの羅列でもいいから、とにかく体裁ガン無視で、書きたいことをただひたすら全部、メモの上に書いて書いて、書き殴ってブチまける!!

ブチまける!!…(笑)。私はおもにライブやイベントが終わった後、帰る電車の中でスマホなどを使用してこの作業を行なっています。この手のことはどうしたって時間の経過とともに印象が薄れてしまいますからね。まだ気持ちが熱いうちにやっておくのがオススメです。

PHOTO ACより

ポイントは「これを記事にする」とか考えないこと!とにかく手を動かして脳内の記憶をメモ化してみるのです。すると想像以上に言葉がズラズラズラっと出てくるのに驚かされるかもしれません。後はそれをどうまとめるかですが、既にこの段階で書くことがある程度は明文化出来ているので、清書するのもそこまで苦にはなりません。

このようにして書かれた文章は、自分が何かしらに参加したり関わったりしたことについて、その感動や共感がライブ感たっぷりに盛り込まれた文章となります。よく私の書いた文章を読んだ方から、

「そのイベントに行った気分になりました」

という感想をいただくことが多いのですが、それは私がこのようなスタンスで書いてるからなのかもしれません。…手前味噌でしかありませんが。

⑤ときどき関連リンクや動画などを貼ろう

文章ばかりひたすら続くと人間どうしたって眠くなってしまうので(だから私は読書苦手)、私はある程度書いたら文章の合間合間に写真や画像、関連するリンクなどを差し込み、見た目がさびしくないような誌面を作るように心がけています。

(例)

こんな風にいろいろ挟まってると何かと見やすい気分になるでしょ?
でしょでしょ?

まぁ扱っているネタによっては使える素材もなく、リンクも何貼っていいか分からないときとかありますけどね…。

でもこういうことも心掛けておくことで、誌面が少しだけ華やかになると共に、読者のテーマに対する理解の助けにもなると思います。

⑥著作権や肖像権その他には配慮しよう

これは当たり前体操過ぎて書かなくてもいいかなと思ったのですが、他人のnoteとか見てたまに「著作権とか知ってるのかなこの人…」って思うことがあるので、一応触れておきます。

chitoseArkのnoteでは特に芸能人(声優だってそうですよ!)や著作物について触れることが多いので「この画像は掲載していいのかな?」という点についてはそれなりに神経使っています。

著作権については、とりあえず以下を押さえておきましょう。
これを知らないようではレビュー記事など書けません。

著作権法
(引用)
第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

著作権法(引用)より抜粋

ただしこの「公正な慣行に合致するもの」かつ「引用の目的上正当な範囲内」ってどこまでよ?っていうのがいつも悩ましいところ。これについては過去にちょっと突っ込んだ記事を書いているので、気になる方はそれをお読みいただければ幸いです。まぁ、現行法があのままである限り、万人が納得する明快な基準はなさそうだと私は思います。

肖像権については、とりあえずご本人ならびに事務所の許可なくご本人の写真や映像を撮って出すのはNGだと理解しておいてください。私のところで取り扱っている「アーティストご自身が歌っている写真」とかはすべてご本人かその担当の方に画像使用許諾を得ています(場合によっては、ご本人から「この写真を使ってください」と送られてくることもあります)。

ただし私がよく茅原実里さんとかのレポートでやってるファミマのポスター画像とかについて。もちろん撮らせていただく店舗の許諾はいただいているのですが、ご本人や事務所の許諾はいただいてはおりません。

厳密に言えば、これらの掲載においても権利所持者の使用許諾が必要といえるのかもしれません。が、これについては「観光地の施設やイベント会場など、撮影されることがあらかじめ十分予測できるような場所」に設置されていると解釈しており、直ちに肖像権侵害だとするのは難しいというのが弁護士先生等の見解でもあるようです。

ただしそれでもグレーであることは承知しておりますので、当note記事においては、権利所持者ならびにその関係者からこれらのことを指摘された際には然るべき対応をさせていただく所存であることを明記しておきます。

あとYouTubeの動画リンクを貼る際も、これらの観点から基本的になるべく「事務所ならびにご本人の公式チャンネル」から貼らせていただくよう心掛けていることも付け加えておきます。

⑦ハッシュタグはなるべくいっぱい貼る(笑)お題/コンテストにも参加する

これはnoteに限った話ですけどね(笑)。

noteでは記事公開の前に「ハッシュタグ」というのを設定することができます。要するに「この記事はこれについて書いたものですよ」というのを単語別に記載して並べておくのです。

(例)

これによって検索性を高める効果があったりなかったりする…と思います。

note公式によれば、「特別な理由のない限り3〜5個程度を目安」とか書いてあるのですが、いいじゃない別に減るもんじゃないし(笑)。

あとnoteでは、設定するハッシュタグによっては「お題/コンテスト」というのに参加できるものもあります。

これらの中で自分の記事に近いものがあったら、それもハッシュタグとして登録しとくといいです。「お題/コンテスト」は2つまで登録可能です。

これに登録した記事が1週間(土曜~翌日曜までカウントしているらしい)の中でたくさんスキが付くと、noteから以下のような賞状がもらえたりして励みになります。

お題にも寄りますが、だいたい目安としては20くらいスキが集まると月曜にこのような賞状がもらえる感じです。私は1週間に少なくとも1度はだいたい何かしら投稿しているので、毎週賞状ゲットしています(笑)。

まぁ、これらはnoteで何か書くなら頭に入れておくといいかなといったところです。ご参考まで。

まとめ~私の原稿に対する考え方のルーツ

まだ書き漏らしていることもたくさんある気がしますが、とりあえずパッと思いつくことはおおむね書き記したと思うので、そろそろまとめに入りたいと思います。

私の記事制作(特にレポート記事)に対する理想は一貫して

「見たら分かる」

です。タイトルも、本文書き出しの数行も、記事全体についても、そこを目指して書く努力をしています(分かりずれーよ!って思われたなら、それは私の未熟さゆえです)。

何で私がそこに執着するようになったかっていうと、理由は2つあります。

ひとつは私自身がとても理解力に欠けている人間でして、普通の人がひとつ説明されたら分かることを、私はその2倍~X倍説明してもらわないと理解できなかったりします。このことで仕事でもいつも皆様に多大な迷惑をかけているし、ボードゲームの現場でもしばしばそれを実感します。なので自分が他者に何かを説明するとき、どうしても「私が理解できるか否か」を基準に行なう傾向があります。このことは自分でも病的だと理解しており、悪癖かも知れないと思っています。

もうひとつは、私がかつてパソコン/ゲーム関係の商業誌で書かせていただいていたとき、当時の編集長や編集担当の方に「小学生高学年くらいにも分かる文章を」とか「パソコンを持っていない読者にもそのゲームの魅力が伝わるように」という方針を徹底的に叩き込まれたことです。

このことは下記note記事の文末の方に詳しく書いています。

想像していただきたいのですが、パソコンゲームの紹介記事を書くうえで「パソコンを持っていない読者にもそのゲームの魅力が伝わるように」って並大抵のことではありません。そもそもパソコンゲームっていうもの自体がかなりコアな趣味領域に位置するもので、作る側も遊ぶ側もそれなりの共通言語的な概念を持っています。でもそういうのってパソコンもゲームも分からない人には届かないわけで、そこを何とかするのがライターの仕事だと、そう言われ続けて育てられたワケです。

私自身、その方針には極めて懐疑的で、反発したこともありましたが、未熟なりに編集部が求める理想に向けて努力したつもりではあります。

で、ある程度のキャリアを積んだとき、ふと同業界の競合誌を見て気付くのですね。「え…その表現で出しちゃうの?それでいいの?」って。

でもそれは、どっちがいい悪いの問題ではありません。パソコンゲームの愛好家に向けて書くなら、きっと向こうの方が正解かも知れないです。しかし私たちは普通の一般人に向けて発信することを求められました(必ずしもすべての記事でそれが出来ていたわけではありませんが)。

今にして思えば、このとき感じた差異が、私の原稿に対する考え方のルーツになっているかも知れません。いまはもう会社員なので商業誌で書くことはありませんが、このときの経験がnote記事や会社で書く文章、人に出すメールetc…私が書くすべてのものに影響を及ぼしていると思います。

長くなり過ぎたのでこの辺にしたいと思います。「見たら分かる」ってさんざん強調しているのに、気付けばひとつも見て分かる記事になってないような気がしますが、そこはあくまで理想ということで。これからも未熟なりに精進していきたいと思います。それではまた。

(了)

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