どんな仕事でも働く姿は美しい

台湾人の夫の実家に行って初めて義父に

出会った時は、衝撃でした。

来ている服は、ボロボロに破れ、

靴は、履いてない。

真っ黒に日焼けした痩せっぽちの体で、

地べたに座って、

どんぶりご飯をかき込むように食べる。

そんな義父の姿が、

都会育ちのもやしっ子である私には

なんだか異様な感じに見えたのです。

だけれど、一緒に暮らすうちに、

私の義父に対する気持ちは、

尊敬に変わっていきました。

義父は、

貧しかった家庭を養うために、

小学校１年生で学校を辞めて以来、

農作業をしてずっと働き続けてきました。

どんなに寒い日もも、40度近い猛暑の日も、

８５歳になる今も、毎日畑に出て農作業をし、

眠いのに、真っ暗な夜中の２時に起きて、

懐中電灯を頭につけて、畑の水の点検に出かける。

いまだ現役で、汗を流して畑を耕し収入を得ています。

そんな義父を尊敬せずにはいられません。

義父の働く姿は、

いつも光輝いていて眩しいのです。

どんな仕事でも、働く姿は美しい！

それを教えてくれたのが義父です。

今朝、散歩がてら歩いた公園の道端で、

野菜を売っているお婆さんを見て、

ふと義父のことを思い出しました。

野菜を売っているお婆さんは、輝いて見えました。

主婦で、何者でもない自分。

時々、そんな自分を恥ずかしく思う事があります。

でも、家のことだって立派な仕事です。

どんな仕事でも働く姿は美しい、そして尊い。

だから、

恥ずかしいなんて思わなくても良いんだなって

思いました。

今、自分の仕事に楽しみを見出せなかったり、

しんどい想いをしている人も沢山いるかと思います。

でも、私は声を大にして言いたいです。

それでも、頑張って働いている

あなたの姿は美しい！

野菜を買って家に戻り、私の一日が始まります。

さあ、今日も一日、

今ここにある自分の仕事を頑張るぞー！

そんなことを思った朝でした。