📖この本で学んだ１１つのこと。頭のいい人が話す前に考えていること　安達裕哉（２７５９字）

①知性と信頼を同時にもたらす7つの黄金法則

①とにかく反応するな
②頭の良さは、他人が決める。
③人はちゃんと考えてくれている人を信頼する。
④人と戦うな課題と戦い
⑤伝わらないのは話し方では悪く、考えが足りないせい
⑥知識はだれかのために使って初めて知性となる。
⑦承認欲求を満たす側に回れ

②怒っている時は頭が悪くなる。

サセックス大学教授の心理学者「誰も免れない思考の100」によれば、

「怒りや恐怖など強い感情にとらわれると愚かな行動に走りやすい。」
と言っている。要するに、怒っているとは誰も頭が悪くなる。怒っているときに下す判断はまず間違っていると考えたほうがいい。

③切れないための２つの技術。

①すぐに口を開かない
②相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する。　

ノーベル経済学賞受賞したダニエルカーネマンは、人間の思考には早い思考と遅い思考があると言う。
簡単に説明すると早い思考はいわゆる、直感的な思考。
遅い思考は論理的な思考のことを指す。
基本的に人間は早い思考が優位にある。
つまりすぐに口を開いてしまうと早い思考の直感的な感情が先行の発言をしてしまうので、すぐに口を開かずに自分の発言で相手がどう反応するかいくつからシナリオ比較検討することで遅い思考を働かせる。
この複数のシナリオを検討して行動を決定することを「並列評価」と呼んでいる。

④アンガーマネジメント

怒りが生まれてから理性が働くのに6秒かかると言われている

怒りなどのさまさまな感情をコントロールする機能や理性的な判断、論理的な思考やコミュニケーションといったことを行うのが、大脳新皮質のなかにある「前頭葉」と呼ばれる場所。
前頭葉が本格的に働きはじめるまでにかかる時間は3～5秒程度と考えられます。「イラッ」「ムカッ」としたときは、まずは6秒待ちましょう。

⑤頭の良さ2種類ある。

学校的知性とは、数字で測れるIQや記憶力、学力など1人で完結する力のこと。
社会的知性は一言で言うと、他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす能力。
そして面白いのはクイーンズランド内の心理学教授、ウィリアムフォンヒッペル氏が、社会的知性こそが真の知的能力であり、IQのような論理的能力は、知性の本質ではなく、副産物と述べている。
本当に頭の良い人は、この学校的知性と社会的知性を行き来している。
社会で活躍していく行く人は、社会的知性を身に付けてから学校的知性で復習するように学ぶ。

⑥会議で最初に発言せよ

「どんな仕事でも、一番偉いのは"最初に案を出す人」

批判なんてだれでもできる。
でも、"最初に案を出す”のは勇気もいるし、なにより皆からバカにされないように一生懸命勉強しなければいけない。
だから、最初に案を出すやつを尊重するのは仕事では当たり前です。

⑦コミュニケーション強者になるための条件

自己の抑制と他者の承認の両立はそれほど簡単なことではありません。
自制しつつ、他者を賞賛するには、それなりの精神力が必要とされるからです。
承認欲求をコントロールし、コミニケーションの強者になるには条件があります。

それは、自信を持つこと。

自尊心が低く、自分に自信がない人間は、他者をうまく承認することができません。
自導心とは、自分で自分を尊重し、受け入れる態度のことです。
自尊心が低いと自分で自分を肯定できないため、他者の承認が必要になってくるのです。
一見、社会的に成功している人物であっても自導心が低く「他者に承認を要求すること」しかできない人物は「承認欲求を欲する立場」ですから、コミュニケーションにおいては弱者といえます。

⑧終身雇用制度だから、強みを探す

特に欧米は、日本の成功について考えるべきである。日本には終身雇用制度がある。
それでは、そのような制度は日本企業の業績を上げる能力といかなる関係があるのか。
答えは、そのような日本の制度が人の弱みを重視しないようにしていることにある。
日本では、人を自由に動かせないために、常に手元の人の中から仕事のできる者を探さなければならない。したがって常に強みを探す。
「ドラッカー名著集1経営者の条件』より

⑨事実と意見の違い

事実とは、証拠をあげて裏付けすることのできるものである。
意見というのは、何事かについてある人が下す判断である。
ほかの人はその判断に同意するかもしれないし、同意しないかもしれない。自分の意見を持つと言うのは、主観的事実である。
感想から出発し、根拠を集めることで他にも納得できる形にすること。

⑩聞くとちゃんと聞くの違い

自分の好きなことや興味のあることだけを聞くのではなく、細部にまで耳を傾け、相手の思いを感じ取るのがちゃんと聞くということ。
では、細部まで聞くにはどうしたら良いのか？

人を話を聞いてるときに以下の2種類に分かれる。

①自分の言いたいことを考えながら聞く。

人の話を聞いてるだけに反論で頭がいっぱいになってしまうなど、次に自分が話すことで頭がいっぱいになっている。
人の話を聞くことができない。
このような人は人の話を否定し、自分が勝った気になるために人の話を聞いている。
人間としてまだ成熟していない子供の態度と言っている。
「うまいこと言う、悩みを解決してやろう」と思いながら聞いている人に比べるとまだましたが、こういう人は「教えてやろう」と言う気持ちが先行し、相手の話をちゃんと聞いていない。
聞き手は教えてもらうことを望んでいない。
これらの態度は、相手のことを考えているようで自分のことを考えながら聞いているので、相手からは自己中心的に見える

②相手の言いたいことを考えながら聞く。

よく聞くための態度は、肯定も否定もしない。
「そうなんですね。なるほど」と相槌を打ちながら、まず相手の気持ちをよく話してもらうに相手を評価しない。
相手がそう思っていると言うだけの話だと割り切って聞く。

③意見を安易に言わない。
どう思うと聞かれても、すぐに自分の意見が言わないことが大事。相手はあなたの話を聞きたいのではなく安心したいだけです。

④話が途切れたらむしろ沈黙する。
すると、また相手は話し始める。
自分の好奇心を総動員しても相手の話がつまらないと感じるなら、それは自分の好奇心が足りないから。
相手の話をちゃんと正確に聞けているのであれば、相手が自分にどのような会話を期待しているのかわかる。

⑪整理とは、必要なものだけを残す行為

盤理とは”いらないものを捨てて、必要なものだけ残す"行為です。

したがって、「相手の話を整理する」とは、
相手の話から余分な情報を捨て断に必要な情報だけを残してあげる行為、
と言い換えられるでしょう。

相手の話を整理しながら聞くことで、相手の考えていることを、話していもより深く理解することができ、行動に移すことができます。