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本気で始めた、余計なお世話。(noteを書きたい理由①)


◆ジプシー ◆繰り返す人 ◆変わっていく人 

人を「生き方の種類」で、大きく分けるとしたら、この3種類。その人が本当に幸せなら、どう生きようと素敵だと思います。

私自身は、セラピストになった当時「ジプシー」をやっとこさ卒業、なんとか「繰り返す人」になった…くらいの状態でした。


◆ジプシー

全て悟った上でジプシーしている人は別として、多くの人は、何かを始めることで、素敵な自分になれる…と錯覚しています。

ヨガ、ピラティス、ラン、アロマ、マクロビ、ハーブ、薬膳、ローフード……、なんだか良さげな響き…、素敵な人が「私変わりました♫」みたいな感動ストーリー付きで宣伝していれば、

身体?食事?見た目?ライフスタイル?…私も変われるかも♫…なんて気分になり、あれこれチャレンジしたくなる……素敵なことだと思います。

そうやって、ピン!ときたことを、次々と新しく取り入れ、ジプシーやっているのが心底幸せな人は、それも幸せな生き方だと思います。

私は…と言うと、どれだけの数、何かを始めても、結局は「何がしたくて、さまよってる?」…という気分でいました。

それからセラピストになり、ジプシーだった自分の正体を知りました。それは……

3歳の頃からの私の不動のバイブル…

「ノンタン、ぶらんこ のせて」のノンタン、そのものでした。

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意気揚々とブランコに乗るノンタンのところに、友達のうさぎさん、くまさん達がやってきます。

「ノンタン、ノンタン、ブランコ乗せて♫」

友達は、10数えたら、かわりばんこで、ブランコに乗ろうと提案します。

でも、ノンタンはブランコを漕ぎつつ、色々な言い訳をします。今からまだ立ち乗りしたい…、とか、片足乗りしたい…、とか、色々。

しまいには、10数え始め、途中で数えるのをやめ…を、繰り返しました。

しびれを切らした友達が、ズルいよ!10数えたら、かわりばんこだよ!と、怒り出したとき……、ノンタンが、ある告白をします。

「あの…、あのね、ボク、ほんとうは、10まで数えられないんだ…」

それを聞いた友達が、それじゃ♫皆で、一緒に数えよう!…と、元気よく10まで数えて、かわりばんこにブランコで遊べるようになる。

…そんな話です。

立ち乗りしたい、片足乗りしたい…あーだこーだ言いながら、ブランコを漕ぎ続けたノンタンは、ジプシーしていた自分、そのものです。

10まで数えることができるようになりたい…そんな、本当の望みから、どれだけ長い間逃げて、立ち乗り、片足乗り、色々と試してきたんだろう……そんな気持ちになりました。

「ズルいよ!かわりばんこだよ!」…と叱ってくれる友達、ノンタンの告白を、それじゃ♫…と、温かく受け入れてくれる友達…

そんな存在を求めて、さまよっていたことにも気付き、自分も誰かのために、そんな存在になれたら…と、思いました。

◆ジプシー、繰り返す人、変わっていく人の割合

【ジプシーは…】ブランコの乗り方に夢中で、立ち乗りやら、片足乗りやら、繰り返す

【繰り返す人は…】ほんとうは10まで数えられない…と自覚する

【変わっていく人は…】数えられないことを告白し、皆の助けを借り10まで数える

そう捉えるとしたら、14年間で、私が対応したクライアントの方々は、おそらく、6割がジプシー。あとの2割ずつが、繰り返す人、変わっていく人です。

ならば、ジプシーを対象に、セラピスト業やるのが、正直、1番ラクです。ブランコの、立ち乗りや、片足乗りを、笑顔で助けてあげたら、それで済むからです。

でも、私は、「ズルいよ!かわりばんこだよ!」…という場面も、「あのね…、ほんとうはね…」という場面も、「それじゃ♫皆で数えよう!」という場面も、すごく気になる……

毎回、余計なお世話をしたくなるのです!笑

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ジプシー、繰り返す人、変わっていく人…

一度きりの人生、本人が幸せなら、生き方に決まりはありません。

でも、どの生き方が好みなのか…は、何度か機会があれば、会話と身体から察しがつきます。

「本当は、10まで数えられるようになりたい。」

…そう気付いてもらうための仕掛け作りは、友達でもない、頼まれてもいない、単なるセラピストが関わるには「余計なお世話」かもしれません。

けど、その余計なお世話、やりたくなっちゃったんです!笑

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ヨガ、ピラティス、ラン、アロマ、マクロビ、ハーブ、薬膳、ローフード……、なんだか良さげな響き…、ですが、

情報過多の時代の中で、そういった「ブランコの乗り方」に振り回されている間は、

「10まで数えられるようになりたい…」という、本当の自分の望みの重要性には気付きません。

さらに言えば、

「ズルいよ!かわりばんこだよ!!」…と叱られるような出来事があると、すぐに友達解除したり、LINEをブロック、既読スルーできる時代…。

けれど、それをしていたら、本当の自分が遠のいていくばかりだと思います。

聞きたくない声がしても、その声が本気かどうかを見極め、受け取れるようになること。

それが、本当の自分の望みを知るために、必要不可欠なんです。

私自身、ブランコをあの手この手で漕ぎまくり、ズルいよ!…と叱咤されまくり、10まで数えられないことを告白し、今に至り、

まだまだ、◆繰り返す人、◆変わっていく人の、間をウロウロしてる状態ですが、

あてもなくブランコの乗り方を転々と探したり、友達解除を繰り返す生き方は、自分にも、出会う人にもさせたくない。

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「ほんとうはね…」

「それじゃ♫」

…の瞬間を、たくさん共有して生きていきたい。

だから、セラピスト業も、noteも、私はジプシーを増やすためにはやりません。

良さげな響き、素敵なストーリー、人が離れないような聞き心地の良い言葉は、ないけど…

ご縁のある方々と正直に繋がり、10まで数えられるようになりたいから、

自分の経験や身をもって学んだ事だけを、本気の言葉で話していきたいと思っています。

…という、

本気で始めた「余計なお世話」についての話でした(^^)

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