日々のできごと 春のきざし
日記のようなものです。
1月某日
今年のテーマは「所作」にした。
たちいふるまい、日々の動作を、ゆっくり、ていねいにおこなうこと。
一年積み重ねていったら、きっと変わってくる気がする。人とのかかわりかたも、書くことばも。
1月某日
道ばたのなんでもない草がすきだ。
午後3時の光も、好き。
1月某日
配慮が足らないせいで、人を傷つけてしまった。
ほんとうに、大切な人だったのに。
こわしたのは私だから泣く立場じゃないと思ってふとんにくるまって眠った。翌朝遠くに住む妹から、「千紗が泣いてる夢を見た」とメッセージが届いた。
私はそこに行って泣いていたんだ、と思った。
思慮深い人になりたい。慎み深く、おだやかで、やわらかな人に。
もとどおりになることはかなわなくても、大切に思う気持ちだけは変わらずずっと持っていようと思った。
2月某日
朝の木洩れ陽が、はっきりした光になってきた。
木々のかたい冬芽もほころぶときを待っている。
畦道にはほとけのざ。菜の花も咲いていた。
空は春、野辺も春。
2月某日
このことばが忘れられなくて、たびたび思い返している。
私は目を、ひらいているだろうか。
他者の経験に対し、心をひらいているだろうか。
✴︎
大切な人を、大切にするために、どうすればよかったのかな、と、ときどき思います。
たちどまって、相手を顧慮する余白をもつこと。
やわらかな所作で受けいれて、深く想うこと。
じょうずにできなかった痛みがあるからこそ、ゆっくりと時間をかけて、これからすこしずつ変わってゆきたいです。
ー 冬のありがとう ー
☆マガジン追加ありがとうございました
かなで。さん、いとかよさん、だいふくだるまさん、SINさん、しんきろうさん
☆記事のおすすめありがとうございました
しんきろうさん
☆記事での紹介ありがとうございました
geekさん
☆そして、読んでくださったみなさま、ほんとうにありがとうございます。こうしていっしょにすごせること、儚いからこそ、よりうれしいです。
だいじに読む。スキをおす。ことばを交わす。やりとりのすべてが愛おしくて、たからものみたいです。たとえ書いていなくても、いてくれるということがほんとうにありがたくて、その存在を想えるだけで力になっています。
すこしずつ陽射しがあたたかくなってゆきますね。最近はうつろうこと、それ自体がうつくしいなと感じています。
どうか、よい春がおとずれますように。