禅僧と読み解くお経の世界「仏教トーク」 私がこれを作る理由
はじめまして。私(ちしょう)は、禅僧(曹洞宗の僧侶)です。
ブログサイトで、仏教経典を意訳再構成してLINEのグループトークのような会話形式にした記事を書き続けています。題して「仏教トーク」です。
この仏教トークを動画にすることになり、それを機にnoteを始めました。
noteの使い始めた時は、動画のアップロードをする順番を整理するぐらいの感覚だったのですが、noteのヘルプ「はじめてガイド」を観て使い方を改めました。
私が仏教と関係あると思っても、SEO的にはブレてしまうのでボツにした記事や留学やバックパッカーのこと、趣味のこと、メモしていること。とりあえず、書きたいと思ったことをnoteすることにしました。
仏教トークとは
元は漢文だけで書かれたお経が、現代の日本語となって、はるか昔のお釈迦さんや弟子達の会話に触れることができます。
ただ唱えるだけがお経じゃない。そこには意味があって、伝えたいことがある。お釈迦さんを中心に、弟子達を含め多くの古代インドの人々が織りなす、はるか昔の事柄が記された太古の書でもあります。
私(ちしょう)も、このような古いお経の話から、仏教に興味を持ち始めました。ですので、仏教入門としてもおすすめできます。
私が仏教トークを作る理由
仏教トークを作っているのには、理由があります。それは私と仏教との出会いが関係しています。私と仏教との出会いは、学生の頃でした。
私は学生の頃にネット・ゲーム依存に陥った経験があります。
誤解のないように最初に言っておきますが、私は今でもゲームが大好きです。やりすぎないように、自分ルールを設けて、steamやパソコンで楽しんでいます。
ただ学生の頃は、ネットゲームに、かなりハマっていました。慣れない一人暮らしに加え、大学生活で少し孤立していた私にとって、ネットゲームは数少ない居場所でした。
最初は、楽しかったんです。しかし、日に日にゲームする時間は増していき、気が付けば、抜け出せなくなっていました。ほぼ家にひきこもる日々を過ごしていました。
今では検索すると「ゲーム障害」という名前までついていますが、当時はまだスマホが無い時代。パソコンでネットゲームをしている人も少数派だったのではないでしょうか。
私はお医者さんにかかったわけではないので、診断されたわけではありませんが、症状はドンピシャです。
あの頃の自分の事を思い返すと、とても複雑な感情が湧いてきます。
依存していた頃の私は、起きてから寝るまで、1日中パソコンの前で、ネットゲーム漬けの毎日を送っていました。
生活は乱れ、気がつくと、起きた時にパソコンの電源をつけずにはいられない、落ち着かない……。そうして内面までもが変わっていく。
焦燥感と劣等感、不安と自己嫌悪。生活の崩れ、身体の不調。
なんだか自分自身が壊れていくような、今のこの苦しみから抜け出したいけど、なかなか抜け出すのは容易ではありません。
抜け出そうと歩き出すものの、また元の木阿弥。一歩踏み出しては、二歩下がり、三歩歩き出しては、また後退する。これもまた苦しいことでした。
その脱却の過程で出会ったのが、図書館でたまたま手に取った古いお経の事が書かれた仏教書でした。
『「阿含経典」を読む3 存在の法則(縁起)に関する経典』
どうして数多の蔵書の中から、この書を手に取ったか、その理由も記憶にありません。しかし、書かれている内容がとても気になって、結局最後まで読んでいました。
著者は、増谷文雄さん。そこから他の著作物も読み始め、そこから、お経に書かれているお釈迦さんの話をたくさん知りました。
その時の自分に響く話がたくさんありました。
そしてそれは少しずつですが、ゲーム依存の中で感じていた苦しみを解きほぐす助けとなっていました。
「仏教ってこんなにおもしろい(興味深い)ものなんだ」
「お経ってこんなにおもしろい(興味深い)ものなんだ」
今まで仏教やお経に抱いていたイメージがガラっと変わりました。
このおもしろさを誰かと共有したい。お経の中身をもっと知ってほしい。
これは、僧侶となる動機の一つでもあり、「仏教トーク」を作りはじめた理由でもあります。
動画制作について
もともと、記事として書いていた仏教トークですが「これ動画にしてみれば?」とある人に言われたのが、動画制作のきっかけでした。
とはいえ、私は動画制作については全く経験がありません。
もちろん、昔パソコンでネットゲームをしていたので、パソコンを触るのは、ゲームと同じくらい好きです。
とりあえず、試しに自分ができる範囲で作ってみると、なんだかRPGゲームのセリフに音声を吹きこんでいるみたいで楽しい。それがまた、なんだか僧侶の私と昔の私がコラボしているみたいな気もしています。
動画で使用させて頂いた素材等について
動画制作には、無料の合成音声ソフト・動画編集ソフト、そしてパワーポイントを使用しています。イラストに関しては原作のものをそのまま使用しています。
▽音源素材
VOICEVOX:波音リツ
VOICEVOX:玄野武宏
VOICEVOX:白上虎太郎
VOICEVOX:WhiteCUL
VOICEVOX:雀松朱司
VOICEVOX:麒ヶ島宗麟
効果音ラボ
▽動画編集ソフト
検索した時には、「いつの間にこんなものができたの!?」と驚きましたが、おかげさまで、素人の私でも、なんとか動画にすることができました。
ありがとうございます。
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